「FINAL FANTASY VII REBIRTH クリア&評価 ボリューム半端なかった!!
こんにちは。
先日、ようやくスクエア・エニックスの新作「FINAL FANTASY VII REBIRTH」をクリアしました。
プレイ時間は150時間ほどかかりました。難易度NORMALでストーリーを全部クリアして、クエストもほぼ全部クリアしています。
ちなみにストーリーは前作「FINAL FANTASY VII REMAKE」の続きです。
ご存知と思いますが、全体のゲーム歴史のおさらいをしてみます。
「ファイナルファンタジーVII」は1997年に、当時の初代プレイステーション普及期に旧スクウェアから発売された名作ゲームソフトです。発売3日間で200万本を売上げ、日本での出荷本数は300万本を超える大ヒットゲームとなります。
そして、2020年4月にこの名作「ファイナルファンタジーVII」の全面リメイクを三部作に分けた第一弾「FINAL FANTASY VII REMAKE」がリリースされました。
この「FINAL FANTASY VII REMAKE」の売上は、その後にリリースされたDLCと合わせて、世界累計出荷本数が700万本を超えたということなので、まずまずの成功ではないでしょうか。
内容も最新のグラフィックや機能を入れて、ストーリーはあの名作ということで、なかなか面白かったですね。
さて、それでは、三部作の2番目「FINAL FANTASY VII REBIRTH」ですが、SONYのプレステ5限定でリリースしたため、プレステ5の普及台数に縛られて、当初はあまり伸びないと言われており、スクエニも最新の出荷台数の発表はしていません。300万本程度ではないかと推測されます。
ただ、先日アメリカのゲーム売上ランキングで「FINAL FANTASY VII REBIRTH」が4位だったとの発表があったので、そこそこ成功しているのではないかと思われます。
そんな「FF VII REBIRTH」ですが、内容を評価してみたいと思います。
良かった点は5点です。
1. オープンワールドの探索
2. 遊びきれないほどのミニゲームが含まれている
3. バラエティ豊かなボス戦
4. メインキャラクターがどれも魅力的
5. 女性キャラクターが可愛く、水着着用やデートイベントなども経験できる
1. オープンワールドの探索
オリジナルの「FF VII 」をプレイしていないですが、当時の技術では難しく現在のコンピュータで実現しているゲームスタイルとして「オープンワールド」があります。
「オープンワールド」では、プレイヤーは広大なマップを自由に探索できて、各地に散らばる敵との対戦、アイテム入手、クエスト攻略などを自由な順番で楽しむことができます。まさにリアルな世界のようにプレイヤーの自由意志で遊べるスタイルが「オープンワールド」のゲームなのです。
この最新の「FF VII REBIRTH」はまさに「オープンワールド」でプレイできる部分がたくさんあります。もちろん物語の根幹であるメインストーリーは印がつけられているため、(あまりオープンワールドを探索せずに)メインを中心にサクッとプレイすることもできます。
ちなみに、私はじっくり派なので、全体が6つのエリアに分かれて順番に開放されるのですが、一つ一つのエリアをじっくりと、全てのイベント、クエストをこなしてから次に進むという進め方をしました。
<6つのエリア>
グラスランド(草原エリア)
ジュノン(港湾エリア)
コレル(海岸沿い)
ゴンガガ(密林)
コスモ(砂漠)
ニブル(主人公の故郷の街)
こうしたエリアにまたがって、どのような遊び方があるかというと、以下のような膨大なものとなっています。
・36のクエスト(それぞれのサブストーリーをこなす)
・31の起動レポート(通信塔という機械を稼動させる)
・4つのエリアで使えるチョコボ(チョコボを捕まえるミニゲームとチョコボ移動)
・6つのエリアのモーグリーレポート(モーグリーというミニゲーム)
・32の探索レポート(ライフスポットという場所を探索するゲーム)
・15の召喚獣レポート(召喚獣の祠を探索するゲームと召喚獣バトル)
・23の発掘レポート(クラフトチップを発掘するゲーム)
・39の討伐レポート(中ボスとの戦い)
・20の調査レポート(エンシェントマターという遺物を探索するゲーム)
・6のシークレットレポート(強めの中ボスとの戦闘)
こうした遊びが含まれている6つのオープンワールドがメインストーリーの進行に合わせて順番に開放されていくわけです。すごいボリュームです。
2. 遊びきれないほどのミニゲームが含まれている
この「FF VII REBIRTH」は通常のアクションRPGにはあまりない要素として、「ミニゲーム」がストーリーの随所で解放されます。「ミニゲーム」自体はストーリーとは直接関係ないですが「ミニゲーム」単体として、いわゆるアプリゲームやアーケードゲームのように楽しむことができるものです。
クイーンズブラッド(カードゲーム)
ピアノ演奏(音楽ゲーム)
ダッシュでチョコボ(レース)
ドルフィンスピリント(レース)
祝賀パレード(ダンス)
フロッグフラッグ(対戦)
コンドルフォート(対戦)
モーグリーコープ(鬼ごっこ)
パイレーツランページ
ランワイルドバトルロイヤル(サッカー)
カードカーニバル(カード)
ウィリーでランデブー
ハッピーテンダーチャレンジ
ロイヤルコンサート(ピアノ演奏)
腹筋勝負
トロッコシューティング(射撃)
3Dバトラー(ボクシング)
チョコボレース(レーシングゲーム)
Gバイク(レーシングゲーム)
シューシューティングコースター
マッスルコロシアム
デザートラッシュ
ビーストバトルグランド
サボテンノック
フープデチョコボ
ガンビットギアーズ
どうですか、とんでもないボリュームですよね。一応、全部やってみましたが、FFをやっているというより、ゲームアプリを遊んでいるような感じですね。
こうしたミニゲームに振り過ぎている点は賛否両論あると思います。その分、時間を割くことになるので。特にメインストーリーの中で、ミニゲームをクリアしないと先に進めない部分もあるので、ストレスが溜まった人も多いと思います。
3. バラエティ豊かなボス戦
スクエニの方針として、今後のRPGはアクションRPG路線でアクション、すなわちボス戦にも力を入れていることから、本作でも、これでもかというくらいのボス戦が用意されていました。エリアボス戦は全部で29戦ありました。
それぞれのボスがそこそこ強く、それなりの攻略をしながら戦う楽しみがありました。特にメインストーリー最後の次の2つのボスが記憶に残っています。
ジェノバLife
セフィロス
まずジェノバLifeですが、1回の戦闘で第4段階まであり、戦闘時間が長かったです。ゆうに30分はコントローラーを握りしめていました。その後のセフィロス戦も長かった。こちらも第6段階くらいまであり、戦闘時間は相当かかりました。
そして、セフィロス戦の中で、最終段階の勝負、すなわちラスボス、セフィロスとの決勝戦がとんでもなく難易度が高かったです。ここだけは死にゲーかと感じるくらい勝てなくて、5時間ほどかけて、ようやく倒しました。
さて、この「FF VII REBIRTH」のボス戦のクオリティーを総括すると、ボスのバラエティやビジュアルは非常に良く作り込んでいます。ただ、残念ながら、戦闘アクションゲームとして、若干ぎこちなくなる部分があり、ストレスがあることも事実です。
もともとFFシリーズはRPGストーリーで売っていたこともあり、最近になって戦闘アクションに舵をきっていますので、まだ発展途上かと思いますが、例えば、戦闘アクションの最高峰であるフロム・ソフトウェアのゲームと比べると、その差はまだ歴然とあるような気がします。
ただ、私自身はアクションゲームは好きなので、今後より一層進化していってほしい部分ではあります。
4. メインキャラクターがどれも魅力的
FFシリーズがこれほどゲームファンに愛されているのは、このシリーズならではの魅力的なキャラクターに負うところが多いのではないでしょうか。
今作に出てきたキャラクターを書いてみます。
<メインキャラクター>
クラウド(主人公)
バレット
ティファ
エアリス
ユフィ
ケットシー
レッド13
ザックス
セフィロス
<サブキャラクター>
シド
ヴィンセント
ルーファウス
ツォン
レノ
ルード
イリーナ
ローチェ
宝条
ジョニー
ディオ
ダイン
シスネ
女性指揮官
特にメインキャラが特徴があって個性的です。この中で、特に女性が可愛く描かれているのも人気がある理由ではないでしょうか。主人公を取り巻く可愛い女性キャラとして、ティファ、エアリス、ルフィの3人はゲームをやっていて、こちらも楽しくなりますね。
バレットの男くさい割には時に可愛いところもなかなか良いキャラです。
ちなみに本作はレッド13という犬?キャラがいるのですが、彼の生い立ちや両親の話にだいぶストーリーを割いていたようです。
ザックスはクラウドと並んでイケメンキャラなのですが、少ししか出てこない。こちらは続編での準主人公としての活躍を期待させます。
5. 女性キャラクターが可愛く、水着着用やデートイベントなども経験できる
こちら、もしかしたら男性限定の良かった点かもしれませんが、本作はコスタデルソルというビーチリゾートで女性キャラが水着に着替えることができます。そして、その水着姿で街を歩いたり戦闘したりもします。そして、このコスタデルソル(ビーチリゾート)やゴールドソーサー(遊園地)でのデートイベントというものがあり、その段階で一番好感度の高いメインキャラクターとデート行動ができるというゲームがあるのです。
こうしたデートなどの恋愛系のゲームは私はやったことがなかったので、結構、楽しめました。ビーチリゾートではエアリスとデートできたのですが、遊園地ではバレット(男)とデートすることになったのは笑いました。
ちなみに誰とデートするかをシステムが判断する好感度ファクターは、それまでのストーリーを進める際のイベントで選択する行動や会話で変化するシステムとなっています。このあたり、好感度アップに直結するということなので、会話を選ぶだけでもリアルの世界と同様に緊張しますね。
さて、次は少し不満だった点です。
1. チャドリーというゲーム内AIとの会話が面倒臭い
2. メインストーリーの中でクリアするべきミニゲームが難しい、面倒臭い
3. オープンワールドだからこそわかりづらいエリアがあった
1. チャドリーというゲーム内AIとの会話が面倒臭い
ゲーム内で主人公クラウドの行くところにいつも現れるチャドリーという子供AIがいるのですが、このAIが戦闘中や戦闘後、探索時などに現れて、いつも同じようなやりとりがあり、そのうちその会話の時間を割くのが面倒くさくなりました。
一方的にしゃべるだけのAIではなく、もう少しプレイヤーによりそうようなAIだと良かったと思います。この、プレイヤーを助けるAI機能は本作ではお話ロボットでしたが、今後ChatGPTなどとも連動させてより、実際のコンシェルジェに近い方に進化していくと面白いと思います。
ちなみに、本作のAI、チャドリーのやりとりは次のような場合にのみ必ず発生(出現)します。
・通信塔の起動時の報告
・討伐拠点の指示と報告
・マテリア開発
・エンシェントマター調査の指示と報告
・バトルシミュレーター使用
・召喚獣の祠の報告
2. メインストーリーの中でクリアするべきミニゲームが難しい、面倒臭い
こちらは良かった点「2. 遊びきれないほどのミニゲームが含まれている」の反面です。要は「FF VII REBIRTH」をプレイしている人の大半は、「ミニゲーム」を遊ぶためにプレイしているのではない、ということです。
日頃からスマホのアプリなどで単純な「ミニゲーム」を遊び慣れていて、こうした時間が好きな人は良いかもしれませんが、「FF VII REBIRTH」を購入して、やりこんでいる人はFFシリーズが好きな人またはアクションRPGが好きな人でしょう。「ミニゲーム」を別に欲していないということです。こうしたプレイヤーの嗜好やターゲットをどこまで想定していたか疑問です。
もちろん、本編ストーリーとは別に時間のある時に遊べるミニゲームがついているレベルであれば、まだ良いと思います。ところが本作はメインストーリーの中で「ミニゲーム」をクリアしないと進展しない部分がいくつかあり、こうした「ミニゲーム」を日頃慣れていないで、好きではない人には辛かったと思います。
3. オープンワールドだからこそわかりづらいエリアがあった
本作はオープンワールドで、プレイヤーが自由にマップ上を移動してイベントや対戦をすることが魅力となっています。ただ、その中でマップが複雑で、やるべきイベントにたどり着くことが難しい場面が後半いくつかありました。
これがオープンワールドではなくストーリー進行のみのゲームであれば、勝手にイベントが一方向で始まり、フィールドで迷うことはまずないでしょう。
ところが、オープンワールドにして、プレイヤーに進むべき方向と道を探させるゲームなので、マップをあまりに難しくすると、プレイヤーが迷ってしまい、先に進めなくなる可能性があるのです。
本作では、後半のマップであるゴンガガの密林マップとコレルの砂漠マップは二次元の平面だけでなく、高低差を使った複雑な構成になっていたため、目的とする場所やイベントを見つけるのにかなり時間がかかりました。
密林マップでは、それがキノコの上からジャンプしたり、木の枝をすべるなどのギミックがあり、最初はわかりませんでした。砂漠マップではここを移動する空を滑空できるチョコボの滑空拠点が山の上にいくつかあり、こちらも見つけるのに時間がかかりました。
加えて、砂漠マップでは滑空テクニックも要求され、最初少し苦労しました。
オープンワールドのゲームの場合に重要なのは、完全自由ではなく、プレイヤーをある程度導くためのなんらかの仕掛けが重要と思います。プレイヤーはその仕掛けに沿って動いていけば、ある程度、ストレスなくストーリーを進行できる、としたほうが良いような気がします。
もちろんプレイヤーの意思で、その仕掛けを無視して、別のルートを探索したいということはあっても良いと思いますが、ガイダンス機能が重要と思います。
本作も地図上には、目的の場所がわかる表示機能はあったのですが、実際、その場所に高低差があって行けない、というストレスも結構ありました。
以上のように、「FF VII REBIRTH」について、プラスとマイナスを書かせていただきましたが、総評として、今までにないボリュームで楽しめたゲームでした。
ひとつのゲームで、ここまでストーリー、対戦、ミニゲームが豊富に詰まっているゲームは初めてではないかと思います。その意味でコスパはめちゃくちゃ良いと思います。この一本を買っておけばどんなプレイヤーも楽しめることは確かです。
「FF VII 」全体のストーリーは「FF VII REMAKE」「FF VII REBIRTH」ときて、次回が最終回となります。今度はどんなゲームシステムでプレイヤーを驚かせて楽しませてくれるのか楽しみです。
やはり「FF VII 」はスクエニの代表的なIPの一つですから、ここは集中投資して、素晴らしい、歴史に残る作品を期待しています。
それでは。
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