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今も試行錯誤中。だから私はカウンセラー

こんにちは。
カウンセラーの涼宮かなこです。


現在カウンセラーとして活動している私が、人の心や思考の仕組みについて興味を持ったのは、数年前に育児ノイローゼになったことがきっかけでした。


長男の出産を機に専業主婦になっていた私は当時30代前半。次男は2歳、長男は5歳でまだ幼稚園に入る前でした。


夫は優しくて責任感があって子育てにも協力的だったのだけど、何しろ仕事が忙しくて、平日はほぼ顔を合わせることなく朝から晩までワンオペ育児状態。実の母は既に亡くなっていて頼れる実家はなく、比較的近くに住む義母にはかなりサポートをしてもらったけれど、やっぱりどうしても気を遣ってしまうところもあったりして。


そんな中、もともと真面目な性質を持っている私は、子どもたちにとって良い母親になろう、良い子育てをしよう、と、自分のことは常に後回しで、とにかく子どもたち最優先で生活していました。それでも、自分が理想とする母親になんて全然なれなくて、自分の中では子育ては全然うまくいかなくて、そんな毎日に、自分自身に日々苛立って、相談できる相手もいなくて、次第にそのイライラは子どもたちにも向かってしまっていました。


そのうち、朝が来るのが怖くなった。
今日もまた、何もかもうまくいかなくてしんどい一日を、まだ満足に意思疎通できない子どもたちと過ごさなければいけない。毎日絶望して、絶望して、そのうち、気づけば感情が「無」になるような、そんな無気力な状態になっていきました。イライラと絶望感の繰り返しの日々で心が機能しなくなっていたのだと思います。


それでも、なんとか、子どもたちのご飯を用意したり、朝起こし夜寝かしつけをするまで、生活に必要なことは最低限はこなしながら、でも今にもプツンとキレてしまいそうな細い糸の上を綱渡しているような感覚で日々過ごしていました。


まともに心が機能しなくなっていた一方、まだギリギリ頭のどこかでは「このままではまずい」と冷静に考えられる自分がなんとか残っていて、そのおかげで、そこから思いきって外に出て子育てに関連する講座を受けてみたり、しんどい毎日を抜け出すためにいろんな試みをしていきました。

そうして日々を快適に過ごす方法を探求していくうちに、さらに人の心と思考の仕組みに興味を持ち、様々な講座を受けたり、いろんな師からの学びを重ねていきました。


どうしたら毎日をもっと心地よく過ごせるだろう。


私自身も、子どもたちも、夫も、家族みんながもっと楽しく快適に過ごすためには、日々どんなことを心がけたらいいだろう。


育児ノイローゼに陥った7年ほど前から、ずっとそれを考えてきて、その中で学んだことを日頃生活の中で実践しながら試行錯誤を繰り返してきました。


そして、今。


あれから7年経った今の私は、7年前の自分と比べたら、日々の生活、子育て、夫婦関係、すべてにおいて、より快適に心地よく楽しめていると思います。あの頃のような、苦しくて、明日の希望が見出せなくて、暗いトンネルの中でもがいているような閉塞感は、今はもうありません。


でも、それでもいまだに、常に、試行錯誤は続いています。


今や子どもたちも大きくなって、長男は中学1年生(!)、次男は小学4年生になりました。自分が続けてきた学びと試行錯誤のおかげで、7年前よりも、自分のことも子どもたちのことも大切にしながら、我が家なりに心地よい親子のカタチができてきたと思います。


でも、それでも、子育ての悩みって本当に尽きない。


成長して歳を重ねていくにつれて、子どもたちも私も常に変化していく。そうすると、一緒に味わえる楽しみも変わると同時に、悩みもまた変わる。子どもが幼稚園児の時の悩みと中学生のときの悩みとでは、確実に内容が違いますよね。どんなときも、100%悩みのない子育てなんて、ないだろうと思います。


目の前の絶望的な状況にまったくどうしたらいいかわからなくて途方に暮れていた7年前に比べたら、今の私は、それなりにいろんな学びや経験を重ねてきて、それらを元に対処する術を知っています。


でも、それでも、やっぱり出てくる課題や悩みは、過去とまったく同じものなんて一つもない。だから、いまだに初めての事態や突如勃発した課題に直面したときはやっぱり動揺するし、不安になったりもします。そうして、戸惑いながらも、また目の前の状況に対して、試行錯誤をしていく。その繰り返し。


そんなわけなので、約5年ほど前からカウンセラーとして主にオンライン上でのカウンセリングメニューをご提供してきている私ですが、ときどき、「私だってまだこんなにも子育てや日々の生活で悩むし試行錯誤していて完璧なわけじゃないのに、そんな私がカウンセラーとしてカウンセリングをご提供していいのだろうか」と思うときが多々あります。


自分が日々カウンセリングをご提供していて、「今日はクライアントさんと良いやりとりができたな」と感じられたり、実際にクライアントさんから「かなこさんとお話しできてよかったです」と言っていただける機会もたくさんあるのですが、それでも、やっぱりときに、「私がカウンセラーをしていいのだろうか」と思いを巡らせるときがあります。


そんな思いを抱いていたあるときに、
私の師がこんな言葉をかけてくれました。


「今もそれについて悩んでいるし、試行錯誤しているからこそ、やっていいんですよ」


その師の言葉を聞いたとき、本当にその通りだなと納得すると同時に、自分がカウンセラーであることを自分に改めて許可を出してあげることができました。


親にとっても子どもにとっても心地よい子育て、そして人生をより楽しむためのマインドや日々の過ごし方。私はこれまでも今も、そこに興味がある。興味があるからこそ、それについて真剣に考えたり、より良いものを目指して、いろんな形を試してこれからも試行錯誤していくだろうと思います。


そして、その中での経験を、私がご提供するカウンセリングにもしっかり活かしていきたいと思います。


そもそも私がカウンセラーになろうと決めたのは、今まで自分がしてきた体験を、過去の私のように悩んでいるお母さんたちに共有したり役に立てて欲しかったからでした。


同じように子育てを頑張っていて、でも過去の私のように子育てがしんどい、毎日が楽しくない、このモヤモヤした状況をどう抜け出したらいいかわからない、というお母さんが安心して子育てできるように、お手伝いができたらと思っています。


子育てをする中で抱える悩み、「悩み」とまで明確になっていなくてもなんだか日々モヤモヤすること。そんな心のうちを、言葉にして外に出してみる。それだけでも人は気持ちが楽になったり、心持ちが変わります。言葉にしてみて初めて気づける自分の思いや感情もあります。


私自身も、そうやっていろんな師や先輩カウンセラーの皆さんに話を聞いてもらいながら、自分で自分を整えられる術を得てきました。


カウンセリングの時間を通して、じっくり自分自身を見つめる機会をつくることで、安心して、そこからゆっくりと、より心地よい毎日へと歩み出していく。そのお手伝いをさせていただけたら、とても嬉しいです。

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