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リバイバル上映「トランスジェンダーのリアル〜あまり知られていないホントのところ〜」に参加しました

8月26日(土)に開催された、セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会2024 プレ企画2「トランスジェンダーのリアル」リバイバル上映会(こちら)に参加しました。

2023年2月に開催された大会の分科会「LGBTQ+と住まい」で多くのことを学びました。その時のnoteはこちらです。今回は2023年の大会では見逃していた「トランスジェンダーのリアルーあまり知られていないホントのところー」(こちら)がオンラインで再上映されるとのことで、参加した感想をお伝えしたいと思います。

「トランスジェンダーのリアルーあまり知られていないホントのところー」に登壇されたのは3人のトランスジェンダー女性。SNSでのトランスジェンダーバッシングでは想像上のトランスジェンダーが語られますが、この上映ではリアルなトランスジェンダー女性の生活や困難についてお話されていました。

腹痛で病院に行ったところ、婦人科を紹介されて通院を止めた。戸籍も女性に変更しているから医師も疑わないし、だからと言ってカミングアウトしたら治療を拒否される可能性もあって、言い出せなかった。

職場の男女共用トイレを使っていたら「不審者がいる」と言われて、ビルのオーナーからトイレの使用を禁止された。一時期はオムツを穿いて勤務していた。

適切な医療を受ける、会社のトイレを使う。そんな当たり前のことが、トランスジェンダーにはこんなに難しいものなのかと、改めて感じました。

前回の記事でお伝えしたドキュメンタリー映画『最も危険な年』では、主に若年層のトランスジェンダーの支援について語られていました。このトランスジェンダーのリアル」リバイバル上映会では、中年以上のトランスジェンダーのリアルが丁寧にお話されています。

「今まで男性として生きてきたのだから、そのまま男性として生きていけばいいじゃないか」と言われることもある。でも2004年に性同一性障害特例法が施行されたとき、既に男性として働き、ある程度の役職にも就いていた。その状況で『法律ができたから性別変更します』と、みんながみんな言えたわけではない。その人の状況によって、いつ、何を、どこまで性別変更するかは、それぞれ違う。

今回、再上映後のトークイベントには、出演者のうちお二人が登壇され、6月に施行されたLGBT理解増進法(原文はこちら)、7月に判決が出た経済産業省のトランスジェンダー女性職員のトイレ利用に関する裁判(noteはこちら)を受けて、現在思われることもお話されていました。

「マジョリティがマイノリティを理解するための取り組みは、マジョリティに不安を与えるものであってはならない」というような留保条項がつけられたことが問題だと思います。しかし、政府の中で相談窓口担当部署が設置されるための根拠法ということでもあり、これを足がかりに性的少数者の姿がより可視化され、結果として理解が進むこととなれば、と思います。

シスジェンダーであれば他人に自分の身体を管理されずに済むのに、トランスジェンダーは厳しい条件をクリアしなければいけない現状は、とても悲しいですね。

誰もが快適に生活できる社会とはどんなものか? 生活の上で大きな比重を占める「住まい」にかかわる企業として、今後もLGBTフレンドリーなメッセージを発信して行こうと、改めて感じるイベントでした。皆さまの声に耳を傾けながら、今後もプリンセススクゥエアーはサポートを続けて参ります。「住まい」について気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

日々を快適に過ごすために、住まいと暮らしのアイデアを、引き続きお届けして参ります。「こんなテーマを取り上げてほしい」といったご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

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