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「LGBTQ+と住まい」についての研究発表があります!

LGBTsが快適に過ごせる「住まい」。特に物件購入を考えたときに、どんなことが課題になるのか? いろいろなトピックを考えていたときに、こんな研究発表の場を見つけました。

セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会2023「日常を快適に生きるために」

6日間開催される大会分科会のうち、「LGBTQ+と住まい」と題した研究発表があります。

2月12日(日)13:30~15:00
葛西リサ(くずにし りさ)追手門学院大学地域創造学部准教授
梨谷美帆(なしたに みほ)「カウンセリング・ラボSORA」代表

多様な生き方のための住宅市場変革とは
この分科会では、セクシュアルマイノリティにとっても、生活の大事な基盤である「住まい」について、葛西リサさんと梨谷美帆さんにお話しいただきます。

https://queertaikai2020.wixsite.com/2023/p16

そうそう、住むところって本当に大事。住所がはっきりしないと就ける仕事も限られるし、転勤や転職をしたら、今住んでいる賃貸物件に住み続けられるかわからない。家族が増えたら今の家だと狭いから引っ越したいし、ペットを飼いたいからペットフレンドリーなエリアがいい。などなど、安心して楽しく暮らすことへの想像が膨らみます。

特に、追手門学院大学准教授の葛西リサさんは、こんなふうに書かれています。

本分科会では、これまで、学問領域でほとんど扱われてこなかった、LGBTQ×住宅問題について議論します。同性入居の困難、外見と身分証の性の不一致のため、住宅市場から排除される性的少数者はたくさん存在します。しかし、そういった事実は、個人の努力や工夫によって解消され、それがゆえに見えないものとなってしまっています。このテーマに触れ、改めて、住宅市場の閉鎖性、異性婚・血縁重視の体質に驚きを禁じえませんでした。誰と住むかは、社会の側が決めるのではなく、私たちが決める。それを実現するために何が必要でしょうか。
性と住宅問題の関係に切り込み、実情をみえる化し、そして、それをエビデンスとして、住宅市場を変革させる。これが、報告者の到達目標でもあります。是非、皆さんのお知恵をおかしください。分科会でお会いできるのを楽しみにしております。

https://queertaikai2020.wixsite.com/2023/p16

「住宅市場を変革させる」という言葉に、私はわくわくしました。

「子供の頃は、大人になったら、勝手に『クレヨンしんちゃん』みたいな家庭ができるんだと思ってた」と言った知人がいます。「専業主婦の妻、子供は男女一人ずつ、郊外の庭付きの一戸建てで白い犬を飼っててさ。それが当たり前の自分の未来なんだと思ってたよ」

そんな漫画みたいな。いや漫画だけど。『サザエさん』でも『ドラえもん』でも『ちびまる子ちゃん』いいですが、自分のイメージした「住まい」や「生活」に、実は自分が想定されていない可能性もあると思います。この話をしてくれた知人の、ゲイ男性のように。

念願の同性のパートナーができた。ずっと一緒に暮らしたい。でも不動産屋さんに説明して断られないだろうか? あるいは、見た目の性別を変えることができるようになってきた。でも戸籍の性別は変えられない事情がある。書類を揃える中で事情を話すことになったら、嫌な思いをするんじゃないだろうか? そんなときに安心して暮らせる「住まい」を、どうやって見つけたらいいんだろう?

今すぐ困っていなくても、LGBTsと現在の住宅事情を知って、ちょっと頭の片隅に置いておくだけでも、自分の未来が新しく描けるかもしれません。

梨谷美帆さんのシェアハウスのお話も、多様な家族や住まいを知るヒントになるかも。そんな気持ちで、私も勉強のために参加予定です。

読んでくださっている皆さまも、興味を持たれたらぜひ、分科会でお会いしましょう。

LGBTsと住まいについて、LGBTsの生き方について、自分が望む生活について。今後もTwitter、HP、noteなどで情報を発信していきますので、フォローしていただければ嬉しいです!
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HP:https://www.lgbt-mansion.com/
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