「LGBTQ+と住まい」についての研究発表があります!
LGBTsが快適に過ごせる「住まい」。特に物件購入を考えたときに、どんなことが課題になるのか? いろいろなトピックを考えていたときに、こんな研究発表の場を見つけました。
セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会2023「日常を快適に生きるために」
6日間開催される大会分科会のうち、「LGBTQ+と住まい」と題した研究発表があります。
そうそう、住むところって本当に大事。住所がはっきりしないと就ける仕事も限られるし、転勤や転職をしたら、今住んでいる賃貸物件に住み続けられるかわからない。家族が増えたら今の家だと狭いから引っ越したいし、ペットを飼いたいからペットフレンドリーなエリアがいい。などなど、安心して楽しく暮らすことへの想像が膨らみます。
特に、追手門学院大学准教授の葛西リサさんは、こんなふうに書かれています。
「住宅市場を変革させる」という言葉に、私はわくわくしました。
「子供の頃は、大人になったら、勝手に『クレヨンしんちゃん』みたいな家庭ができるんだと思ってた」と言った知人がいます。「専業主婦の妻、子供は男女一人ずつ、郊外の庭付きの一戸建てで白い犬を飼っててさ。それが当たり前の自分の未来なんだと思ってたよ」
そんな漫画みたいな。いや漫画だけど。『サザエさん』でも『ドラえもん』でも『ちびまる子ちゃん』いいですが、自分のイメージした「住まい」や「生活」に、実は自分が想定されていない可能性もあると思います。この話をしてくれた知人の、ゲイ男性のように。
念願の同性のパートナーができた。ずっと一緒に暮らしたい。でも不動産屋さんに説明して断られないだろうか? あるいは、見た目の性別を変えることができるようになってきた。でも戸籍の性別は変えられない事情がある。書類を揃える中で事情を話すことになったら、嫌な思いをするんじゃないだろうか? そんなときに安心して暮らせる「住まい」を、どうやって見つけたらいいんだろう?
今すぐ困っていなくても、LGBTsと現在の住宅事情を知って、ちょっと頭の片隅に置いておくだけでも、自分の未来が新しく描けるかもしれません。
梨谷美帆さんのシェアハウスのお話も、多様な家族や住まいを知るヒントになるかも。そんな気持ちで、私も勉強のために参加予定です。
読んでくださっている皆さまも、興味を持たれたらぜひ、分科会でお会いしましょう。
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