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成毛眞・著「アフターコロナの生存戦略」の読書メモ

アフターコロナ・・・いったいいつなんでしょう?
遅ればせながらワクチン接種後、ひきこもるなかで読みました。


著者はマイクロソフト日本法人の社長をされていた、いわゆる「すごい人」。わたしなどが意見するのはおこがましいのですが、わりと自由に書いていらっしゃる感じがします。読んでいて検索したくなるところがたくさんあったので、自分の意見とともに著書を引用して読書メモとします。

第1章 アフターコロナのビジネス未来図

インバウンド頼みでは生き残れない
京都の八つ橋は観光客に依存した商売だが
京都ブライトンホテルのランチの焼きそばわざわざ食べに行きたくなる

検索だけでは焼きそばにはたどりつけなかったのですが、京都=中華料理という発想はなかったので、庶民レベルの中華料理でもおいしいといわれるところに行ってみたいです。

「東京」「日本」のなかでも明暗が分かれる


5つ星つけるテレビ番組の筆頭


コロナでだぶついたお金の行方は債券か株か不動産。
日本では熱海の不動産ではないか。
産業が衰退しても3000時間かければ趣味でもビジネスになり小銭を稼げる

第2章 日本と世界のリスクを見渡す

日本最大のリスクは天災。人類最大のリスクは富士山ではないか?
首都直下型地震の場合、東京だと西より東側の方がリスク
富士山が噴火した場合、南海トラフ地震との連動の可能性も高い。
その場合は海外に避難。国内なら北海道か九州に田んぼを買って食糧備蓄しながら疎開。

著者は札幌、宮城、福井、福岡あたりをおもしろいとあげています。
わたしも福岡はおもしろそうとおもっています。

しかし東京の経済活動が長期に不能になったら世界中に影響を及ぼす。

コロナのことですっかり、自然災害のことを忘れてしまいそうですが、忘れたころにやってくるんですよね。
真剣に居場所を探さなきゃかなと思う一方、ここで日本人あるいは人類が淘汰されるのかなと思うのは悲観でしょうか?

第3章 これからの働き方

仕事人生の9割は運
やらないことを決める
転職は入社3年目が最初のタイミング「どうしても残りたい」以外はやめてよし
動くなら転社ではなく転職。業界内移動は転職ではない。
稼ぎたいなら外資、儲けたいなら金融、しかない。
オプション案、起業。ただし30代まで

著者はビジネス成功者だと思うのでなにも言及できず、ふむふむと頷くばかりです。
しいて言えば「やらないことを決める」だけはわたしにもできそうです。

満員電車に乗ることと、月~金の決まった労働はわたしの「やらないこと」です。

第4章 情報社会で生き残る条件

おもしろい人がいれば会う。会って情報を得る。
悪口を言わない、専門家ぶらない、批判しない
立派な人の発言にこそ予防線を張れ。
まずい情報、まずい人からは即逃げる

第5章 これからの遊び方、お金の使いかた

趣味の持ち方は人それぞれだが遊べない人は長い人生に対応できない

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子育て世代への習い事アドバイス
「続けていれば好きになる」はない
マイナスをプラスにしようというのも無駄

やっと意見できそうな箇所になりました。著者は子育ての経験からひとつの習い事をずっとやり続けるのがよいのはほんの一部の子どもであって、今は合わないと思えば即次というのを勧めています。同意です。

今は習い事の選択肢もたくさんあるし、オンラインのおかげもあり、探せば先生だらけなので、子どもの習い事に固執したり、先生へ気兼ねすることもなく変えられる時代です。

むかしは空き地で放り出されれば勝手に遊んでた時代。(昭和)
そして公園で自由に遊べた時代。(昭和後期)
さらに公園での遊びが規制されて(ボール遊びはNGとか)不自由な時代、と同時に習い事で子どもたちが忙しくなり、習い事でコミュニティが作られる時代。(平成)
今は個々に習い事が選べて、時間も費用も先生も多種多様。(令和)

地頭力の時代。学校の勉強の成績の良しあしだけでは、企業で採用されにくく地頭力で採用される方向になるが、高校や大学が職業訓練校であっていいわけではない。要は「なんでもいいからとにかく経験させろ」に尽きる。

地頭の良さということは以前から言われていますが、いまひとつ、まだ社会では通用してないんじゃないかという気がしています。
いまだ大学名がその人の指標だったり・・・。なにかにつけ、「教育のせい」にするのもどうかなーと思うし、著者が「なんでもいいから経験させろ」でしめくくるのはちょっと乱暴に感じました。
忙しい大人が多いので何かにつけ教育のせいにされるのではと感じます。
現場の先生も忙しいし、制度の問題だけでもない。
指導要領をかえればいいかというとそんな単純なことでもないような気がします。
子育てが終わって保護者としての立ち位置から離れてしまうと教育について考える機会ってなくなるのですが、なにかできないかなーと考えています。少なくともこの本にも書かれてありますが、習い事だけでなく、毎日通う学校も、合わないと思ったら休むとかやめるということをもっとあたり前にしていいのではないかと思います。
となると、真っ先に思い浮かぶのがnoteでも有名な野本響子さんの著書です。


大人もやめる練習がいろいろ足りていないので、やめることをイメージしてから始めています。年齢を重ねると新しいことを始めること自体がおっくうになると言いますが、わたしは敢えて新しいことを始めようと注力しています。なかでも「1からはじめる」と題して毎日1から始めることや始めたことを発信しています。

https://stand.fm/channels/6108892375cffe5545c6a2d7


次のGAFAを探すならSFを読め。

著者が勧めるSFトップ5

投資判断にもSF的発想は役に立つ。

わたしの読書歴にSFは少なかったので、新しい読書ジャンルを開拓していきたいと思います。一時、星新一さんや筒井康隆さん好きでしたがいつのまにかもっと新しい本、有名な本に目移りしてしまい、忘れてました。
実は今回、これらの本をリスト化したくて本の紹介し、この記事書きました。

損得を考えず奇人変人とつきあう。
居場所にお金をかける
できるだけつぶれないところ、伝統あるところをひいきにする。
たとえば京都で14代続いている一力茶屋

わたしは、明らかにこの人といると時間の無駄だなーとかお金がどんどん出ていくなーと感じる人とは距離を置いています。というか、いつの間にか誘われなくなってます。すぐ休みたがって、しかも客単価1000円近いカフェとかだと結構躊躇してしまいます。かといって、安くておいしくないコーヒーのためにお金払うのも、嫌だなーと(どんだけわがままなんだ?!)思ってしまうので、それらはその人から何かを学ぶ勉強代、それを座って聞くための勉強代と思うことにしています。
ということはわたしもそう思われている可能性があるので、直接会う人にはコーヒー代以上の価値提供をできる人になります!!
居場所にお金を投じられるほど、わたしは場所に興味がないので、著者のような応援はしませんが、なじみのお店があったらいいなーとは常々思います。


終章 日本の活路

技術トレンドはアメリカと中国にしかない。
GAFA,なかでもAmazonは圧倒的優位だが、日本企業がAmazonを学ぶことに意味はない。Amazonが英語圏以外で成功しているのはドイツと日本くらい。
Amazonから倣うとしたら、30,40代に経営を任せ、20年間利益を出さなくていいからと、会社の経営方針を変え、利益を出さずに先行投資してシェアをとれ。

子育てをしていれば、結果ではなく経過が大事だということがいたいほどわかるのに、なぜ企業を育てるのは即結果になってしまうのでしょうか?
いい年した大人がこんなこと言うのは大人げないのですが、それだけ企業に体力がなくなり、即戦力と即結果を求められてしまう時代だということですよね。でも「失われた何十年」と言われてるくらいなんだから、お金余ってる方たちが先行投資してくれないかなーと、他力本願なことを夢想してしまいます。FIREして個人の人生でお金に困ってない方々が先行投資、やってくれないでしょうかねー。

日本のニュースだけでは十分ではない。

では情報のとり方をどうするか、著者のお勧めは

*新潮社「フォーサイト」


*講談社「クーリエ・ジャポン」


*NHK「国際報道2021」


*中東メディア「アルジャジーラ・イングリッシュ」


テレビもニュースも読んでいないと困るかと思ったら全く困らないのですが、やはり世界情勢は自分からとっていかないと入ってこないし、有料で有益な情報を得る時代かなと、遅ればせながら気づかされました。

最後に元マイクロソフト日本法人の社長でもあられた著者が英語学習教材としておすすめしていた本が気になりました。


本の中身や引用の詳細、内容の根拠についてはぜひ本文から読んでいただくことをお勧めします。
著者は有名で、ビジネス界のインフルエンサーですが、真逆の立ち位置にいる私でもここは気になるなー、いいなーと思うところや、ん?と思うところを取り上げました。

To be continued・・・








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