【食事の基本形】 『主食』 について
子どもたちは夏休みに入り、給食がなくて、自宅で食事をする機会が多くなるこの季節。食事を用意する側としては、忙しくて加工品に頼ってしまいたくなる気持ちもよくわかります。
ただし、加工品ばかりだと身体が弱ってしまうもの。しっかりとした栄養を考えたいものですね。
しかし、栄養は目に見えないため、子どもたちに身体作りを説明するのは本当に大変です。大人がしっかりと理解をし、食育を家庭でもしていただきたいと思います。
「バランスの良い食事」という言葉は、一度は耳にしたことがあるかと思います。これは、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」がすべて揃った食事のことで、食事の基本形となります。
今回は、バランスの良い食事の大切さにスポットを当て、数回に分けてみなさんと勉強したいと思います。1回目は、『主食』についてです。
糖質(炭水化物)とは…
食品に含まれる炭水化物は、体内にでは5大栄養素の一つである『糖質』と呼ばれ、体を動かすために必要なエネルギーを全身に届ける働きがあります。特に運動前は欠かせない栄養素ですが、体内に蓄えられる量は意外と少なく、エネルギーとして使われなかった分は、肝臓や筋肉に蓄えられています。
なお、『糖質』を知るうえで一番重要なポイントは、脳を働かせる唯一のエネルギー源であることです。食欲が劣る夏場でも、しっかり摂るようにしましょう。
『主食』の食事ポイント
●ごはんが主食の場合
カレーライスや丼ぶりを食べるときは、抗酸化作用があり、ミネラルを含む野菜などと一緒に食べることが大切です。
例えば、揚げ物を使った丼などは、キャベツの千切りを敷いて、その上にメインのとんかつをのせるなどの工夫が必要です。さらに、夏休みのお昼ご飯の定番、チャーハンなどの炒め料理は、にんじんやたまねぎ、ピーマンなど加えると栄養がしっかり取れますね。
ごはんが主食の場合は、麺やパンに比べると、比較的いろいろな料理と組み合わせて食べている場合が多いので、偏った食生活になりづらいのが特徴です。
●パンが主食の場合
パンは消化が良く、朝食などに向いていますが、パンだけだと、すぐにお腹が空いてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
朝食がパンの場合は、捕食として間食をするといいでしょう。
「トッピングをして食べる」や「具材をはさんで食べる」。このようにいろいろアレンジしやすいので、ぜひ取り入れてください。そうすることで腹持ちもよく、バランスの摂れた食事になりますよ。
●麺が主食の場合
食欲が落ちた時に食べやすく、具材を入れることでバリエーションも豊富。また、スープやソースに栄養価が高く、麺だけ食べるのでなく、汁も全部食べることでしっかりとした栄養が取れます。
ただし、インスタント麺は、「リン」や「塩分」が多く含まれるため、加工品に頼ってしまうのはNG。生活習慣病につながったり、また「リン」はカルシウムの吸収を妨げてしまいます。
最後に
オリンピックが始まり、スポーツをされている方、運動をするのが好きな方、スポーツ観戦が好きな方など、スポーツとの関わり方は、みなさんそれぞれ違います。
今回、子どもたちの夏休みの食事をテーマに『主食』を取り上げましたが、アスリートのように活躍できる原点は「食事」です。
この夏は、オリンピックを含め、たくさんのスポーツに触れて、感動をもらいましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
食事の大切さをこれからも投稿していきますのでよろしくお願いします。