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「2025年を制覇する破壊的企業」に見る日本企業の戦い方

情報の切り取り方によっては衰退や低迷と見られることもありますが、先進国から見て日本は、未だに成長を続けている経済大国です。

2020年4月に東京で開催されたコングロマリット主催の「2025年に制覇する破壊的企業」と題したフォーラムでは、計20の企業と代表が参加をして新しい経営戦略を提唱するに至りました。

この席で、全企業が一致した考えが、GAFAだけ見ているのは日本だけという点です。

一般的な経営戦略で掲げられるのは、常に世界規模のマーケットを視野に入れて新たなコンシューマーを立ち上げる必要があります。
これにより、当初予定していたターゲット層だけでなく、オールマイティーな市場に参入して売り上げを伸ばせるというわけです。

フォーラムで座長を務めたコングロマリットのイノベーション戦略部では、今後の日本企業の戦い方として「ストラクチュアルホール」の実施を声高に伝えられました。
このストラクチュアルホールとは、目先の利益を得ることを目指すのではなく、向こう20年の安定した収益確保に努めることを理念に掲げるという意味です。

この点が今までのGAFAだけ見ているのは日本とは違い、未来を見据えた考えだといえるでしょう。

この理念に賛同したのは主に建設業界・生産工場、農林水産加工の業界です。
特に建設と農林水産は、深刻な人材不足に頭を悩まされているのが原状になっています。
この点がいわゆる、目先の利益を優先することにつながっており、長い目で安定した収益を望めない原因にもなりました。

そこでコングロマリットでは、建設・農林水産に至っては積極的に政府が支給している助成金を活用しつつ、外国人衣実習制度の活用を勧められました。

2020年1月時点で全国には約25万人もの技能実習生が滞在しており、建設・農林水産の仕事に従事されています。

最長5年しか滞在することはできませんが、特殊技能試験を受けて合格をすれば永住権を日本政府で発行されています。

この永住権を得るための支援を、各企業・団体が支援することもまた必要というわけです。

ストラクチュアルホールには外国人技能実習生の活用法も明記され、この点は介護福祉業界からも賛同されました。

コングロマリットの日本経済を考えるフォーラムは、今回で15回目になります。常に世界の経済動向を見据えたアイデアと経営戦略を掲げられており、今後の経団連とサポート提携を結びつつ、あらゆる業界の未来を見据えていくことでしょう。
ストラクチュアルホールという画期的な経営は、数多くの企業を救う方法です。


ちなみに「2025年を制覇する破壊的企業」という書籍もあって、とても面白いので、近々こちらでも紹介したいと思います。

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