デジタルツインとCPS(サイバーフィジカルシステム)の定義と使い分け
結論から言えば、デジタルツインとCPS(サイバーフィジカルシステム)は同じ概念なので、明確な違いはありません。
あえて違いを表現するとしたら、CPSは個別の指標におけるデータ活用のサイクルを示しているのに対して、デジタルツインはそのデータの集合体をサイバー空間に再現した物理モデルのことを意味しているといえます。
ちょっと意味が分かりづらいですよね^^;
デジタルツインとは、そのまま「デジタルの双子」を意味します。
フィジカル空間の情報をIoTなどを活用して、ほぼリアルタイムでサイバー空間に送り、サイバー空間内にフィジカル空間の環境を再現します。
このサイバー空間上に物理世界の情報をすべて再現することから“双子(ツイン)”と表現されているというわけです。
デジタルツインの環境を活用することで、フィジカル空間のモニタリングを行える他、シミュレーションなどを行うことができます。
つまり、このサイバー空間でシミュレーションを行った結果から、現実世界における将来の故障や変化を予測できるというわけです。
これって、CPSの世界観ですよね。
そもそも、デジタルツインが注目を集めるようになったのはIoTの普及があったからです。この時期は、同時にCPSの概念も世の中に浸透し始めた頃でした。
実世界とサイバー空間が一体となることは、より高度な社会の実現に繋がっていくという概念は、まさにデジタルツインもCPSも同じです。
CPSの特徴を挙げるなら、あらゆる分野において多大な影響を及ぼすことが考えられており、今後の重要な社会インフラとして広く浸透していくことが期待されています。
これからのより高度な効率化された社会の実現へ向けて外すことのできないデジタルツインとCPSは、ますます注目を集めていきそうです。
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