見出し画像

リーダーシップとマネジメントの違いを説明できますか?

半年ほど前からリーダーシップの講師と一緒に研修する機会が増え、改めてリーダーシップとマネジメントの違いに興味が湧いてきました。
これまで、リーダーシップとマネジメントを自然に使い分けをしていたので、そう言えば違いを整理してなかったなと思い、本日の記事に。

リーダーシップは、管理職のみならず、すべてのビジネスパーソンに必要なスキルだと思います。
リーダーシップとマネジメントは、混同されがちですが、このふたつは異なる概念なのです。

まずは、リーダーシップから。
リーダーシップとは、仕事を進めていく上で必要不可欠なスキルです。
リーダーシップはリーダーやマネージャーといった組織を引っ張る役職者だけに求められるスキルだと認識されてしまうことがありますが、実際には役職や職種に関わらず組織に属するメンバーすべてに必要なスキルなのです。
有名な経営学者であるピーター・ドラッカーはリーダーシップの本質について、「天性のものではなく後天的に身につけるものである」と述べています。
ドラッカーによるとリーダーシップとは「仕事」です。
リーダーシップは人に元から備わっている資質とは異なり、組織の目標管理や優先順位決めといった組織にまつわる統制を仕事として発揮することだということです。
これは、地位や立場によって決まるのではなく、組織全体の結果や自分の仕事に責任をもって取り組む力であるともいえます。
また、リーダーシップでは「信頼して従う者の存在」が非常に重要です。
強制からではなく、周囲の人が自ら進んで従う人こそリーダーシップをもっているといえるでしょう。

次に、マネジメントです。
ドラッカーはマネジメントについて「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」であると述べています。
マネジメントを遂行する人をマネージャーと呼びます。
マネージャーは組織の成果に責任をもつ役割を担っています。
組織の目標達成に向けて、仕事全体の管理や部下の指導や評価といった管理を行い、メンバーのモチベーションを向上させることが重要です。

リーダーシップとマネジメントは、どちらも組織の成果を上げさせるという意味で目指す方向は同じですが、その能力に違いがあります。
リーダーシップは組織の目標達成のためにメンバーを導いていく能力であるのに対し、マネジメントは成果を上げさせるための手法を考え、組織を管理する能力のことです
マネージャーや部長職といったチームを管理する立場になると、リーダーシップ能力とマネジメント能力のどちらも求められます。
しかし、チームを管理する立場にない者は、マネジメント能力は必要なくとも、リーダーシップをもつことは重要です。

リーダーシップは立場や役職に関わらず発揮されるもの」であるのに対し、「マネジメントは役職をもった立場の者が組織を管理する手法」であると認識しておくことが大切です。


よろしければ、サポートお願いします! もっと分かりやすく、ビジネスの話題を提供できるよう、勉強資金に使わせていただきます。