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アサーティブコミュニケーションのためのDESC法とは?

「アサーション」とはコミュニケーションスキルのひとつで、「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己表現のことです。 

最近では、企業や学校など、様々な場面でアサーショントレーニングやアサーティブコミュニケーションが行われていて、研修や実践を通して、お互いを尊重しながら率直に自己表現できるようになることを目指しています。

今日、紹介するDESC(デスク)法は、「Describe:描写する」「Explain:説明する」「Specify:提案する」「Choose:選択する」の4つの頭文字を取って作られたもので、アメリカの心理学者ゴードン・バウアーらによって提唱されました。

Describe(描写する)
Explain(説明する)
Specify(提案する)
Choose(選択する)

Describe(描写する)
解決しようとしている課題の現状や相手の行動を客観的に描写し、事実を相手に伝えます。この時、自分の感情を入れたり推測で話を進めたりしないように意識しなければなりません。

Explain(説明する)
Describe(描写する)した内容に対する自分の意見や感じていることを表現します。Express(説明する)の代わりに、Empathize(共感する)やExpose(見せる)、Explain(説明する)を充てることもあります。ここでは、自分の気持ちを素直に表現しなければなりませんが、気持ちが昂りすぎてしまい攻撃的にならないように注意が必要です。

Specify(提案する)
Specify(提案する)は、同じ意味を持つSuggestに置き換えられる場合もあります。「最短で明日からなら対応できます。こちらならどうでしょう」など、状況を変えるための具体的かつ現実的な代替案を提案するのです。ポイントは、「相手を責めない」「強制力のない提案をする」などになります。

Choose(選択する)
Choose(選択する)では、相手がこちらの提案を受け入れた場合と受け入れなかった場合、それぞれに対して結果や選択肢を示します。Consequences(結果を伝える)と表されることもあります。このステップでは、こちらの提案が拒否されることも考慮しておく必要があります。

DESC法は、こちらの要望を強制するためでなく、お互いが納得感を得ることや問題を解決することが目的です。
そのため、相手を思いやる気持ちや、歩み寄る姿勢を持つことが重要です。DESC法を身に付けることで、人とのコミュニケーションが円滑に取れるようになります。


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