【最高金額45億円】2023年11月の資金調達を調査してみた Part2
こんにちは!Preventure編集部です!
今回は11月後半の資金調達動向についてご紹介します。
11月29日にナレッジワーク社が45億円の資金調達を実施を発表しました。ナレッジワーク社は複数の領域で事業を展開しています。セールスイネーブルメントプロダクトは大手企業への導入も進み、注目されています。また、AnotherBall社、Thirdverse社などメタバース領域で活躍するベンチャー/スタートアップ企業の資金調達も目立ちました
期間は11月16日〜31日、最高金額は45億円となっています!
〇11月資金調達動向 16日~31日
株式会社ナレッジワーク
事業内容
セールスイネーブルメントツールの提供
金額
45億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
ナレッジワーク社はシリーズBラウンドで45億円の資金調達を実施したことを発表しました。
ナレッジワーク社はプロダクトセントリックカンパニーとして、多くのプロダクトを開発しています。2022年4月にはセールス職向けナレッジ領域をリリースしました。そして、リリースから1年半で多くの大手企業への導入が進んでいます。今後は、3年で10個の新プロダクトをリリースすることを予定しています。
大企業向けSaaS企業として高く評価されています。
今回調達した資金については、「主にプロダクト開発へ投資し、マルチプロダクト展開に向けた組織体制を強化するため、人材採用を加速させます。」としています。
シンクサイト
事業内容
ゴーストサイトメトリー(以下、「GC技術」)の研究開発、実用化の推進
金額
約23億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
シンクサイト社は、約23億円の資金調達を実施しました。
シンクサイト社は2016年2月の設立以降、独自に開発したゴーストサイトメトリー(GC技術)の研究開発を行っています。GC技術の研究開発が進むことで、新たな細胞に関する研究が可能となり、革新的な治療や検査診断の実現に繋がります。
6月には、VisionSort™(GC技術を搭載した次世代細胞分析分離装置)の販売を開始しており、グローバル市場に積極的に展開しています。米国の研究機関における販売・納入はすでに完了しており、今後はさらに多くの大手製薬企業、バイオテック企業、大学・研究機関への納入を予定しています。
今回調達した資金については「VisionSort™の量産体制の整備と、北米、欧州およびアジアにおける販売体制の強化を図り、グローバル市場でのGC技術の浸透を図っていきます。また、VisionSort™に続く製品や、新たなサービスの開発を進め、革新的な製品やサービスを継続的に市場に投入していく方針です。」としています。
世界の医薬品市場は右肩上がりの成長を見せています。22年~26年に間に3~6%で成長すると予測されており、注目されている市場の一つです。一方、日本では年平均成長率がマイナス2%〜プラス1%との予測もあるなど、低成長な傾向にあります。日本でも新薬の研究開発は行われており、今後勢いを取り戻すことができるのか注目です。
ハンファジャパン株式会社
事業内容
再生可能エネルギー関連事業(太陽電池モジュール製造・販売、PPS、IPP、PPA事業)をはじめ、基幹産業の輸出入事業、販売事業を展開
金額
30億円
調達手段
脱炭素推進支援ローン(株式会社三菱UFJ銀行が提供)
資金調達概要
ハンファジャパン社、30億円の資金調達を実施したことを発表しました。株式会社三菱UFJ銀行による脱炭素推進支援ローンによる調達です。
ハンファジャパン社は韓国最大手企業の一つである株式会社ハンファの日本法人として1984年に設立されました。そして、今では世界トップクラスの太陽電池モジュールメーカーであるだけでなく、グリーンエネルギーへの投資を拡大し、再エネ事業を幅広く展開しています。
今回の調達は「持続可能な未来の構築を目指し、温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの普及促進によるサステナビリティへの貢献を一層強化する目的」として実施されました。調達した資金はオフサイトPPA事業の拡大に活用されます。
AnotherBall
事業内容
VTuberプロジェクトの実行
金額
19億円
調達手段
シードラウンド
資金調達概要
AnotherBalll社はシードラウンドで19億円の資金調達を実施したことを発表しました。
IZUMO社はこれまで「Ailis」や「SAI by IZUMO」などの最先端技術を取り入れた取り組みを実施してきました。そして、現在では、世界中で活躍する個人クリエーターがファンを獲得かつマネタイズできるプラットフォームを開発しています。
AnotherBall社はCEO大湯俊介とCTO島田達朗が率いる2022年5月創業のベンチャー企業です。過去にもプロダクトを開発、売却した実績を持ちます。AnotherBallでは、より大きな持続可能プラットフォーム構築に取り組んでいます。
Thirdverse
事業内容
VRマルチプレイヒーローシューター『X8(エックスエイト)』の開発など、VRゲームの企画・開発・運営を行う
金額
総額12億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
Thirdverse社は、約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。5月1日に実施した会社分割前の資金調達額と合わせて、累計調達額は57億円になります。
2023年11月10日にリリースしたVRマルチプレイのヒーローシューター『X8(エックスエイト)』は、2023年5月からのMeta Quest App LabおよびSteamでアーリーアクセス期間の実績を含め、18万ダウンロードを達成するなど多くユーザーに楽しまれています。
今後については「、11月10日に正式リリースしたVRタイトル『X8(エックスエイト)』、ならびに現在開発中の『SOUL COVENANT(ソウル・コヴェナント)』の開発とグローバルマーケティングに、一層力を入れていく方針です。」としています。
VR業界は急成長している業界の一つです。世界のVR市場は2017年時点で139億ドル(1兆5550億円と推計されています(IDC Japan)。また、株式会社グローバルインフォメーション社は2022年のVRの市場規模を370億米ドル(約5兆2,890億円)と推計しています。
世界中で注目されているVR業界において、Thirdverse社がどのような活躍を見せるか注目です。
株式会社NEIGHBOR
事業内容
Fortnite特化のメタバースゲームを開発
金額
2.3億円
調達手段
J-KISS型新株予約権
株式会社BLOCKSMITH&Co.
事業内容
ブロックチェーン関連の開発運用
金額
不明
調達手段
SAFE型新株予約権
ユビ電株式会社
事業内容
電気自動車充電サービス「WeCharge」
金額
約10億円
調達手段
第三者割当増資、融資
ストリーツ株式会社
事業内容
まちの情報アプリ「Streets」、コンテンツ編集支援サービス「apnea」を開発・運営
金額
約5,000万円
調達手段
プレシードラウンド
フルカイテン株式会社
事業内容
在庫分析クラウド『FULL KAITEN』を展開
金額
3.5億円
調達手段
スタートアップ支援資金の新株予約権付融資(株式会社日本政策金融公庫)
株式会社KaKa Creation
事業内容
AIを活用したアニメ制作事業 / コンテンツサービス開発事業
金額
約1.6億円
調達手段
増資
株式会社Srush
事業内容
オールインワンデータ分析ツール「データ統一クラウド」を提供
金額
総額4億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社エムネス
事業内容
医療支援クラウドサービス、遠隔画像診断支援サービス
金額
不明
調達手段
第三者割当増資
Cashi Cake inc.
事業内容
菓子ブランド「MISAKY.TOKYO(ミサキ・トウキョウ)」、機能性飲料「OoMee(ウーミー)」の運営、海藻を使った食品ブランドの開発、運営
金額
約8.3億円
調達手段
プレシリーズA 1st
BPOテクノロジー株式会社
事業内容
オンラインアシスタントサービス「フジ子さん®」
金額
総額5億円
調達手段
第三者割当増資
ミニイク株式会社
事業内容
オールインワン動物病院運営システムを提供
金額
累計1.4億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社レガーロ
事業内容
安全安心な街づくりのため「看板ドック」事業を展開
金額
数千万円
調達手段
J-KISS型新株予約権、融資
株式会社NEWCHOICE
事業内容
派遣型エンターテイメントレクリエーション”SISYO”を提供
金額
1000万円
調達手段
増資
Cellid株式会社
事業内容
ARグラス用のディスプレイモジュールと空間認識ソフトウェアの販売
金額
累計22億8千万円(9月実施分も含む)
調達手段
増資
株式会社Gotoschool
事業内容
児童発達支援、放課後等デイサービス、就労支援
金額
4,000万円
調達手段
第三者割当増資
株式会社アラカン
事業内容
中古車の個人売買プラットフォーム『カババ』を運営
金額
累計調達額10億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社RUTILEA
事業内容
ゼロコードAI製品を提供
金額
総額約6億円
調達手段
増資
KLab株式会社
事業内容
ブロックチェーン技術または暗号資産、NFTを活用したプロダクトの開発および配信
金額
エンジェルラウンド(1st close)
調達手段
SAFE型新株予約権
FastLabel株式会社
事業内容
教師データ作成代行やアノテーションツールの提供
金額
総額11.5億円
調達手段
第三者割当増資
コウソミル株式会社
事業内容
疾患早期診断薬の研究開発、提供
金額
不明
調達手段
プレシリーズA
株式会社ドライバーテクノロジーズ
事業内容
配送プラットフォーム”配送クラウド”、ドライバープラットフォーム事業”ドライバーダイレクト”、エンターテイメント事業、ECマネジメント事業、一般貨物運送・貨物運送取扱事業
金額
1億円
調達手段
第三者割当増資
オーナーズ株式会社
事業内容
専属M&AエージェントサービスRISONAL運営
金額
約11億円
調達手段
シリーズA
株式会社PURMX Therapeutics
事業内容
天然型マイクロRNAを有効成分とする核酸医薬の開発
金額
不明
調達手段
第三者割当増資
株式会社ディッシュウィル
事業内容
大豆等穀物の植物工場からプラントベースフード加工までを垂直統合で展開
金額
J-KISS型新株予約権
調達手段
不明
ORLIB株式会社
事業内容
持続的で豊かな社会を支える高エネルギー二次電池の開発、製品化
金額
不明
調達手段
第三者割当増資
株式会社ABEL
事業内容
競走馬管理クラウド「EQUTUM」の開発・提供
金額
総額7,400万円
調達手段
第三者割当増資
株式会社CoA Nexus
事業内容
最適な研究開発人材をAIでマッチングするプラットフォーム”CoA Researcher”を開発
金額
第三者割当増資
調達手段
1.5億円
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「11月後半資金調達動向」についてまとめました。11月後半には特色の異なるさまざまな企業が資金調達を実施しました。
11月後半は特に、メタバースやAR/VR領域で活躍するベンチャー企業が資金調達を実施しています。メタバースやAR/VR領域は国内・国外問わず成長しています。
他にも、クラウドサービスやアグリテック、Ai研究開発など様々な領域のベンチャー/スタートアップ企業が資金調達を実施しています。今後のスタートアップ企業の活躍に注目です!
最後に。。。
弊社では、転職前にベンチャー適性がわかる診断サービス「PreVenture」も運営をしています。40問の質問に答えるだけでベンチャー企業への適性診断を無料で受けることができます。ベンチャー/スタートアップ企業で働くことに興味がありましたらぜひ参考にしてみてください!