【完全解説】オールド ロレックスの魅力！伝説の「ROLEX マルコーニ」について
プレステージコイン 店長です。
『プレステージコイン』というアンティークコインのショップを営んでいますが、実はアンティーク時計も大好きです。アンティークもの、古い物に興味が惹かれるのですね。私自身もアンティーク時計を愛用していますが、時間を確認するわけでもないのに、チラチラと時計を見てしまいます。
①100年近くも引き継がれてきたアンティーク時計、現代品にはない独特の魅力があります。先日、電車に乗ったとき、スーツを着た若い青年が『レクタンギュラー』という長方形のアンティーク時計を着用していました。クラシックであり、手元に上品さを添えており、アンティーク時計は現代の服装に何とも言えずマッチするのです。
お客さまからもアンティーク時計の引き合いが強く、時計に対する愛着が強い方が多い印象です。アンティーク時計の取扱い方法やメンテナンス、その歴史にいたるまで興味をもたれ、ご愛用いただいています。アンティーク時計の魅力に惹かれ、繰り返しご購入される方が多いことが特徴です。
そこで、今回は、お客様から最も人気のあるアンティーク時計である『ロレックス マルコーニ（ROLEX MARCONI）』を中心として、オールド ロレックスの歴史について解説していこうと思います。初めてマルコーニの名称を聞かれた方も多いかと存じます。
ローマンインデックス、スモールセコンドなどアンティーク時計の特徴を備えている。
②ロレックス マルコーニの成り立ち
『ロレックス マルコーニ』は1911年にロレックスの創業者であるハンス・ウィルスドルフ（Hans Wilsdorf）によって登録され、1920年代から1940年代まで製造されており、現在でも根強いファンが多く、非常に貴重なアンティーク時計です。
『マルコーニ』は、ロレックスの創業者であるハンス・ウィルスドルフが命名しており、1909年にノーベル物理学賞を受賞したグリエルモ・マルコーニ（Guglielmo Marconi）の名前に由来しています。物理学者であったグリエルモ・マルコーニは、大西洋を横断する無線通信（イギリスからカナダ）に成功し、世界の無線通信時代を開きました。『マルコーニ』の名は世界に知れ渡り、ハンス・ウィルスドルフは、『マルコーニ』の名が持つ知名度、先進性に惹かれ、自社時計のブランディング展開に使用したのです。
『ロレックス マルコーニ』は成功を収め、その価値は高まり、ロンドンなどの最高級宝飾店などに並び、宝石と同等の扱いを受けました。多彩なデザイン、細部へのこだわりなど、スイス製の高性能ムーブメントの採用などにより、マルコーニはその地位を確立したのです。
さらに当時、繁栄を極めたキューバの首都ハバナにおける最高級の貴金属店『クエルボ・イ・ソブリノス（Cuervo Y sobrinos）』でもマルコーニを取り扱っていました。まさにマルコーニは富裕層向けの価値ある高級時計だったのです。「スイスのハートにキューバのスピリット」と言われるこの店舗には、、ヘミングウェイ、チャーチル、パブロ・ネルーダ、アインシュタイン、カルーソなど、20世紀の著名人たちが訪れたと言われています。
クエルボ・イ・ソブリノスを始め、世界中の高級宝飾店では、富裕層向けにマルコーニの特注品が販売されたといわれており、往年の富裕層に認められ、愛された最高級時計だったのです。それゆえに、ロレックス マルコーニにはさまざまなバリエーションが存在し、現在のアンティーク時計ファンにはコレクションに必須の時計なのです。特に特注品と考えられるロレックス マルコーニは『価値あるアンティーク時計』として、超高額で販売・取引されています。
印象的な1本
最も人気のあるデザインの1つ
入手が困難であり希少品
これから、シリーズで『ロレックス マルコーニ』を中心として、オールド ロレックスの魅力について語っていきます。本当に奥が深く、現代のロレックスとは趣が異なるイメージを持たれる方もおられると思います。きっと、ますますロレックスが好きになりますよ。
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