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夫婦っていいな。家族っていいな。って思えるように。(2)

前回の記事では私の幼少期の家庭環境について書きました。


書いた後に、
「あぁ、なんだか両親を悪者扱いしすぎてしまった気がする」
と少しの自責の念が湧いてきたけれど、
「いや、嘘はついていない」
と自分を納得させました(笑)

読んでくれた方から「うちもだよ~わかる!」と
共感をもらったり、
友人から「よく真っすぐ育ったね」なんて
労う言葉をもらったりもして。
感謝感謝です。

でも、「真っすぐ育った」という感覚は
自分の中にはなくて。
自己中心的で構ってちゃんで他人からの評価に
一喜一憂して。
いろんな人を傷つけてしまったり、
しょうもない自分が嫌になることも多々な20代だった。まぁ程度の差はあれど皆そんなガタガタ道を通って大人になっていくと思うけれど、昔の自分とは決別したいほど私は20代の頃の自分が大嫌いだ‥。

そんな自分の嫌なところを「家庭環境のせいだ」と言うにはもう年を重ねすぎていたしね。
(自分の不出来な部分を「親のせい」にできるのは
20歳くらいまでかな?もちろん負った傷の程度にもよるし一生「親のせい」とした方が良いこともあるよ。実際に親が子どもの人格形成に与える影響は計り知れないほど大きいのでそのあたりは別記事で)

両親に対しても、自分に対してもいろんな黒い感情を持ちながら時に乗り越えた”つもり”になり、気付けば30代半ばになりました。
(”黒い感情メーター”は上がったり下がったりを繰り返しながら年々ゆるやかに下降中)

乗り越えた”つもり”としたのは、やはり今でも親のことでごたつくと、ものすごい勢いで私の中の黒い感情が腹の底に渦巻くから。
それでもかなり、気持ちを切り替える技術もついてきたし、以前に比べたら各段に楽に生きられるようになっている。

いつか親の一挙一動に心を乱されず、さらっと受け流すことができたときに本当に「乗り越えた」と言えるのかなと思っている。

助けを求めて本屋へ

社会人になった頃から、
私はモヤモヤの感情をもったときには、本屋へ出かけるようになった。
「この感情の正体を教えてくれーー」と助けを求めて。対人関係の書籍が並ぶコーナーへ行くと、
タイトルや帯の言葉から
「あ、これだわ。」と今の自分の心にマッチするものが見つかるんですよね。

例えば、2023年12月現在
amazonの「家族関係問題」カテゴリで
ベストセラー1位の表紙はコチラ

きっと過去の私だったら迷わず手にとっていた一冊。
「親捨て」なんてショッキングな言葉だけれど、
”親に期待しすぎず自分の責任で生きていくこと”を意味しています。
「親」の立場で育児書として読むのもすごくおすすめ!


モヤモヤの解消に本はうってつけだと思う。
著者の紡ぐ言葉の中から、自分の感情に合致するものが見つかると「私の黒い感情の正体はこれだったのね。」とすっきりするし、見つからなかったとしても「私はこれと違うな」という自己理解を深めることができる。
自分を癒し、理解し、反省や気付きを得て、
「在りたい自分」に向かって少しずつ前進していける。

というようなことを繰り返していくうちに、現在は
父とも母とも程よい距離感でそこそこうまくやっております。


「幸せな」結婚がしたい

私にとって育った家庭は息苦しい場所だったから、
私は絶対幸せな結婚がしたい。あたたかな家庭を築きたい。
ずっとそう思っていた。

そのためにも、心理学や対人関係に関する知識をつけた。学んだ。

その上で感じたのは、幸せな家族をつくる鍵は
「”夫婦”がその方法を知っているかどうか」

これに尽きる。
うちの両親はそれを知らなかっただけなんだなーと今では分かる。

あの人の夫は優しいから。
あの人の妻は理解があるから。
あの人の夫は子ども好きだから。
あの夫婦は趣味が合うから。
とかじゃない・・・!

家庭円満で過ごしている家族があったとすれば、
その家族をつくる夫婦二人が、しっかりとその方法を実践できている(しようとしている)ということ。

また、幼い子どもからすると両親はその家庭の「絶対権者」であり、家庭は子どもがはじめて出会う社会なのだから、その環境を子どもにとって安住の地にするのも、息が詰まる場所にするのも両親次第。

自分、パートナー、そして子どもの幸せのためにも
私たちは学ばなくてはならない。

「そうは言っても、机上の学習と実際やってみるのは違うよ」という声も聞こえてきそうだけれど、声を大にして反論したい。
実践の前に知識があるのとないのとでは、その差は大きい。

もっと言うと、知識➡実践➡知識➡実践の繰り返しで「幸せな家族」はつくられる。
永遠に学ぶ姿勢は必要だ。

えーー。めんどくさい。
と、拒否反応が出てしまう気持ちも分かる。
でも大丈夫。
そんな堅苦しい話ではないから!!!

その方法は極めてシンプル

「幸せな家族」をつくる方法は
ずばり「夫婦が正しく話し合う」こと。
ただそれだけ!
それだけなんだけど、「正しく」話し合うってすごく難しい。
他人と一緒に暮らしていくなんて、衝突して当たり前だよね。誰でもそう。

洗濯洗剤や食事の好み、
休日の過ごし方や実家との付き合い方、お金のこと…
話し合って決めていくことなんて大小無数にある!
子どもが産まれたらなおのこと。

そのひとつ一つの大小様々なことについて、
どちらかが我慢したり、
「言わなくても分かるでしょ」と甘えたり、
「私の意見が正しい」と押し通してみたり。
そんなコミュニケーションをしていたら、喧嘩になり、そりゃどんどん夫婦の溝ができて、「幸せ」からは遠ざかるよね。それを子供が見てどう感じるかも想像に容易い。

「正しく」話し合う

これが本当に本当に大切!!
これができれば、どんなことがあっても乗り越えていける。
逆に言うと、これができないと、辛い家族になる可能性がぐっと高くなる。

私たち夫婦は結婚時に「婚前契約書」なるものを作成し、夫婦としての理想の在り方や価値観を確認して、子ども、仕事、お金、介護、人付き合い、離婚のライン…等々
多くのことを話し合い、取り決めた。

しかし正確に言うと、「婚前契約書」は作成途中の
8割くらいところでやめてしまった。

なぜかと言うと、私たちに「契約書」は要らないって思えたから。

契約そのものが大事ではなくて、それを作る過程で
きちんと二人が向き合って話し合い、「ふたりの答え」を作れたことがとても重要な成果だったから。

そして、このときに話し合う素地が出来たからこそ、結婚・出産後、様々に浮かんでくる課題にふたりで対処していけている。
これが、夫婦円満で育児・家族を楽しみながら過ごせている所以だと確信している。

「夫婦っていいな。家族っていいな。」

って私は今心から思っている。
そして3歳と1歳の娘たちにも今後そう思ってもらえるように学びを続けています。
(話し合うべき課題は次々に出てくるし、家族の最適解を出すためには都度新たな知識も必要になってくるからね)

私のこの経験を誰かの役に立てたい。
幸せな親とその元で育つ幸せな子どもを増やしたい!
という想いで、ある事業をはじめます。

それは次の投稿で…!

読んでくれてありがとうございました!


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Prepare…準備。夫婦になる準備/親になる準備/幸せになる準備。

結婚した相手に「こんなはずじゃなかった」
親になってみて「こんなはずじゃなかった」
人生を振り返って「こんなはずじゃなかった」
そんな風に思いたくない。思ってほしくない。
楽しいことばかりじゃない、思ってもみないことが起こるのが人生だけれど、“準備”できるものがあるとしたら、もっと楽しく幸せで溢れる日々になるのではないでしょうか。
私たちは幸せな人生を追求していく権利がある。
一生をともにするパートナーと、愛する我が子のために一緒に学んでいきませんか。


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