私の欲深さ。
転んでもただでは起きぬ。という私の欲深さ。
販売には何かとついてまわるリスクの話しなのですが、恐らくコロナ禍でネットショップ利用が増加傾向で、これまでネットショップをあまりご利用していなかった層の方もネットショッピングを楽しまれるようになったのではないでしょうか。
長くネット販売をやっていると、えぇぇぇぇぇ?えぇぇぇぇぇぇぇぇ??という問題には結構直面しているので、事前に防げることは改善改善とやってきており、あまり驚くような事態に遭遇することは無くなっているのですが、昨年あたりからまたチラホラ。。
新しいな!というタイプもチラホラ・笑
いちいち、結構・・傷つくんですよねやはり・苦笑
「そこまで、いらんかったですか・・。」と。
無断キャンセルもそうですし、サイズやイメージ違いによる返品の希望など。またサイト内ではオーダーなどは受けないことにしておりますが、どうしてもというサイズ変更などだと事前に別料金発生をお伝えしたにもかかわらず、なぜかお支払い段階や受け取ってからネチネチ(あえてネチネチと書いてしまう根に持ち様お許しください。何を思ったか明細の見間違い・お客様の勘違いで一切値引きもしていないのですが、「お値引きありがとうございます。私の勝ちだわ♪圧にやられたかしら♪テヘ♪」みたいなことまで言われたことあるよ←)とお叱りを受けてしまったり。サイズ変更後にキャンセルであったり。何かと理不尽な目にも合います。
大手のネットショップとは違い、体力がありませんので些細なトラブルでもう大打撃。精神的にもまた時間&コスト的にも大打撃です。
「お客様よ?顧客に対してサービスがなってないのよ。ん??」とやって頂いたり「こうしたほうがいいわ。あぁしたほうが親切よ。そうしたほうがわかりやすいのよ。」とご指導頂きましても、正直・・どうでしょう。小さなショップだとほんとに・・「いや、ここまで来ると、買ってくれない方がなんぼかマシだったよ?こっちは。買わない人の方が潜在顧客として顧客です。」という事態って(ほんとすんません)ありませんか?(問いかけ逃げ)
もちろんこちらに非がある初期不良などは時間もコストも関係なく、お客様にもご迷惑お掛け致しますので恐縮ですが、徹底的に向き合わせていただいています。
全てのネットショップが交換・返品などOKなわけではありません。
基本的にネットショッピングでは「購入完了」のボタンを押したと同時に
売買契約が締結してしまうことになりますので、念頭に置いていただけると助かりますというショップさんは多いのではないでしょうか。
特に当店は一点物をメインに取り扱うハンドメイドですので、一度お客様の手に渡ったものをそのまままた再販することはできません。
その商品制作時間、商品ページ作成時間、お取引、梱包材などと全てが恐ろしくマイナスになって行きます。
またその商品は他の不備なくお取引下さるお客様が購入したかった一点かもしれません。返品をしたお客様が他のお客様の「購入の可能性を奪った」ことになることもございます。
もちろん気に入っていただけない方に持っていて頂いてもしょうがないという思いもあり、お客様のお話をきちんと伺ってできることを全力で探し、それでもご納得頂けない場合には返送料をお客様にご負担いただき、返品を承ることもありますが。(というか、この度pjでははじめての返品経験でした。)
私自身もネットショッピングを日常で利用するわけですが、いくら返品交換OKと謳うサイトであったとしても、それに費やす時間が惜しいので初期不良以外での返品ということが毛頭ないタイプ。サイズをはじめ手元に来たときの色の違いの幅や、素材、説明文などあらゆることを熟慮しつつ決済押すタイプなのでちょっとその感覚もわからないというのも正直、、あります。
でもネットショッピングに慣れない時には確認不足で失敗などはあった気がする・・。
「届いたけどちょっと違ったな~」ということはやはり起こり得るし、失敗したくない&用途が決まっているものについては必ず実物を見て購入したりするけれど、それでも「使ってみて、ちょっと違ったな~」ということも起こり得ること。
お買い物の責任は自分自身にあるし、失敗したからこそお買い物の基準を変えたり、次に活かせるし、その”ちょっと失敗”アイテムが後々なかなか活躍してくれることもあったり、そこもショッピングの楽しさと感じることもあります。
また販売での失敗も次に活かせるというか、新たな注意喚起ができたり、また作品としても新たな発想のものができたり、プラスに結び付けていくことができるので「そこまで、いらんかったですか・・。」となりつつもそのお客様に感謝したくなるほどの何かが掴めることが多くあり(というよりは、マイナスで終わりたくなくてプラスに持っていくことにいつの間にか血眼です。)一度凹んだ後は「この機会を活かす!!!」と熱を帯びてまた制作に向かえるので、第三者的目線で自分のことを「欲深いわ~。」と若干引きながらも、失敗からも学びを得る努力をする自分がスキです。
なので、でも、「思っていた用途では使えなそうだけれど素材やデザインが気に入ってるし、手放したくない!!ほかに使い道を探したいほど素敵!!」そう思っていただくことができなかった私が悪いんです。
ますます精進していいものにしていこうと。
コロナ以前よりもファッション的に世間の波が”個”へ向かっている感覚があります。人からどう見られるかよりも自分自身で感じる素敵なもの。
個人対個人へと向かっていくと、思いやりへと繋がっていくのでお客様は神様精神も過去のものへとなる日は近いのかもしれません。
こちらが恐縮してしまうほどの素敵なお客様に出会えることも多くあるのがハンドメイド業界。そして個人のネットショップ。気に入って下さるお客様とはとことん向き合って行きたいのでルールをご理解頂けなかった方とのお取引は辞退させていただいています。そんなお店、増えてもいいと思う。というか、たぶん今後数年で恐らく増えていくと思います。
サービスはタダというほど潤沢に資本がないもの。もはや国レベルで。
商品自体がすでに感情労働だし、雇われの身でもないし。
純粋に新たに刺激を頂いたこと、異なる価値観に触れたことに感謝して”次”!!!
不思議と何かトラブルがあった後は毎回素敵なお客様に出会えたり、お久しぶりです!!の顧客様がご注文してきて下さったりするんです。そうするともう・・またちょっと辞められない♪そんな気分。
同じように感じているネットショップオーナーさんいらっしゃったら、気持ちを前向きに頑張ってほしいなぁ♡
継続自体には意味がないけれど、意味を持たせながら継続することはできる。
販売って外から見るよりめちゃめちゃハードですよね。
コロナ禍のネットショップの変化にエールを。