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女性のためのヨガの教科書23

陰陽五行に於ける内臓と感情


陰陽五行については、まずざっとAIの解説を。

陰陽五行思想は、中国の古代哲学であり、自然界の変化や万物の成り立ちを説明するための考え方です。以下にその要点を説明します。

1. 陰陽(いんよう): 陰と陽は対立する2つの原理であり、全ての現象や事物はその性質によって陰または陽に分類されます。陰は陽の対極であり、暗く静的、陽は明るく動的とされます。例えば、陰陽は日と夜、冬と夏、女性と男性など対立するものに見られます。

2. 五行(ごぎょう): 五行は自然界の基本要素を表し、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(きん)、水(すい)の五つの要素から成り立っています。それぞれの要素は対応する方位、季節、色などがあります。五行は相互に作用し合い、生成、克制、弱体などの関係を持ちます。例えば、木は火によって生じ、火は土によって生じるという関係です。

3. 相生(そうしょう): 五行は相互に生じあい、相生の関係にあります。木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生み出す循環です。これは自然のエネルギーフローを模しています。

4. 克制(こくせい): 五行は相互に制約し合い、克制の関係にあります。木は土によって抑えられ、火は水によって抑えられ、土は水によって抑えられ、金は木によって抑えられ、水は火によって抑えられるという関係です。これにより、バランスが取れた状態が自然の調和とされます。

5. 利用(りよう): 陰陽五行は人間の生活や医療、風水、占いなどの様々な分野で利用されます。例えば、風水では五行のバランスを調整することで幸福や成功を引き寄せることが考えられます。

陰陽五行思想は中国の歴史や文化に根付いており、多くの人々の生活や思考に影響を与えてきました。また、日本などの周辺国にも広まり、独自の発展を遂げました。

発生については、中国というわけでもなさそうで、
世界中を航海して世界各地に文明の礎を築いた古代の海洋民族、
フェニキア人、エジプト、ユダヤ、メソポタミア、などさまざまなところから伝わってきたもののようです。
https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F10750616&contentNo=1

要は物事の関わりのバランス感覚でしょうか。
感情に関してもバラバラに発生するわけではなく、
それなりに法則があるとされています。

ここでは内臓と感情の相関関係について説明しますね。

内臓は五臓六腑
・五臓とは、
 心臓、肝臓、腎臓、脾臓、膵臓という節と、肺も含まれるという説とがあります。
・六腑とは、
 胃、小腸、大腸、胆嚢、肺、膀胱とされる説と、三焦という実際には存在していない
 器官(気や水を司るとされていました)を含むという説があります。

血や気を生成し溜める五臓、
水や気を流していく六腑、そんな感じの分類です。

そして五臓と感情というものに深い関わりがあるとされていて、

心臓は焦り
腎臓は不安や恐れ
肺は悲しみ
膵臓/脾臓は憂いや悔やみ
肝臓は怒り 

の感情を溜めるとされています。
逆に調子が良い時は、
心臓は自信や活力
腎臓は思いやり
肺は喜び
膵臓/脾臓は安心感
肝臓は優しさ
などを生み出すともされています。


全て物事の相関関係なので、
便秘=腸
と単純ではなくて、
悲しいことがあったから肺の中に処理しきれていない悲しみのエネルギーが溜まり、それが同じ部署である腸に影響し、本来流す役割の器官が正常に働いていない、みたいな見立てと共に、その人の体質に合わせて処方するのが漢方薬です。

女性のさまざまな症状はこのように単純にフィジカルのみの問題であること自体少なくて、ほぼ全て感情から起こる気帯(気の滞り)から派生した症状です。
ですから漢方を処方してもらう際は勝手に自己判断してしまわないように。



「お茶を点てる」
動作に集中することで感情から離れることでもあります
そこはヨガと同じですが、勝手に発生してしまう感情を内外共に観察するという、
他者とのコミュケーションの洗練された形でもあります。



感情は誰にでもあるものですが、
女性の場合その乱れ方はホルモンバランスによって、
イライラする陽の乱れ方と、
落ち込んだり不安になる陰の乱れ方があり、
それぞれの性質によっても傾きやすい癖があり、
その自分なりの特徴を知っておくと、
自分の感情の発生源に意識を捕らわれることなく、
受け止め方を柔軟にしていくようなそういう自分主体の在り方で感情と向き合えるのではないかと思います。

個人的な見方ですが、
感情って他者との関わりの中でしか発生しないものだと思うんですよ。

それが生きているものでなくても、
「天気が良くてなんだか嬉しい」(天気)
「欲しかったものが売り切れだった、悔しい」(欲しかったもの)
「取引先からやっと返信が来て安心した」(メール)
「この通り薄暗くてなんとなく怖いな」(痴漢や暴漢の情報からくるイメージ)
「このゴミ誰が捨てたのかしら?腹立つわ~」(ゴミ、もしくはそれを捨てた人)
そんな感じで自己完結の世界の中では感情は自分の中から、
要は自分の記憶や思い込みの中からしか発生しません。
だから修行者は、外界との接触を断ち、
なるべく外的刺激の少ない環境に篭って瞑想するのですね。

逆を言ったら、現代の引きこもりは、
なるべく外的刺激の少ない環境に篭って、
関わる人とも接触を避けてしまうから、
自分の中の感情や記憶などがずっと何度もリピートされてそれが凝縮されてしまって、
自分が動けなくなるほどの毒となってしまうんですね。

だから、流す方法や、相剋、相乗の反応を知って、
なるべく感情を臓器に溜めないようにする。
でないと病気になるからね。

他人の感情に関しては、
いつも共感してしまうと、
共感のエネルギーが足されてしまい、
怒りが増幅されたり、悲しみが深まったり、常に解決されるとは限りません。
特に私は「共感しない」というニュートラルな態度を心掛けていて、
それが他者からは理解されにくいかもしれません。

女性の感情は、その方の身体のバランスによってコロコロ変わるものと知っているので、
ハンバーグにケチャップをかけるかソースをかけるか、
目玉焼きには醤油かソースかみたいに、上にかけるものではなく
ハンバーグ自体、目玉焼き自体、の味を見るようにしています。

素材が命。


ヨガインストラクター歴は18年。既に成人した息子をシングルマザーとして育ててきた経験から、ヨガを軸に、女性の生き方、医療でカバーできない健康のこと、などを発信していきます。