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計画的、転職活動のススメ ー 転職の準備編「武器(レジメ)の準備」 Part1

前置き

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採用される側としての転職経験2回と、メガベンチャー、スタートアップ2社で採用する側に関わった経験から、「転職活動ってどう活動していけばいいのだろうか?」、ということについてまとめています。

この記事はその第3弾となり、以下の「計画的な転職活動」の「②転職の準備」「武器(レジメ)の準備」について記載していきます。この項目は書くことが多いので、Part1とPart2に分け、今回はその Part1となります。

【計画的な転職活動】
※太文字が今回の記事の範囲です。

①転職活動の決意
・転職への興味から、早期アクションの決意

②転職の準備
・自分の”コア”探し
・方向性の叩き
●武器(レジメ)の準備 ← 今回の範囲
・方向性の整理(人(エージェント)の頭を使って)

③企業接触
・方向性(コア)に則した企業選定
・お見合いとしての選考(面談、面接)
・選考結果

④転職の決断
・内定取得後の最終決断
・お世話になった企業への別れ


採用担当者(レジメを見る人)は時間がないことを認識する

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具体的な「武器(レジメ)の準備」の話へ移る前に、採用担当者がどういう人たちで、どういう視点をもって、レジメをチェックしているか、についての理解を深め、魅力的なレジメが作れるように準備したいと思います。

採用担当者は、人気企業であればあるほど、多くのレジメが送られ、それらを見ています。また他の業務でも忙しく時間がない、という人も少なくありません。故に、1枚のレジメを読むのにかける時間は、数十秒程度です。エージェントから強く推薦されたり、ちょっと目を通して魅力があるな、となれば、それが数分に延びます。

故に、時間がない採用担当者に魅力が伝わりやすいレジメにすることが最重要です。どんなに良い武器(訴求出来る材料)があっても、それがレジメ内に埋もれていて、採用担当者に魅力が伝わらなければ意味がありません。「レジメを全部見てもらったら、私の魅力がきっと伝わるはず!」という考えは通じないのです。


書類選考において、採用担当者がレジメ(転職候補者)をどのようにチェックするか

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時間がない採用担当者が「見るポイント」と「見る場所」について書いていきます。「見るポイント」としてはとにかく”目立つプラスのポイント”と、”致命的なマイナスのポイント”を探します。以下の「見る場所」を一通り見て、一定のプラスポイントが貯まった段階で、そして致命的なマイナスポイントがなければ、レジメをじっくり読み直し、一定のプラスポイントが越えた段階で、書類選考の合格が決定します。なので、繰り返しになりますが、とにかくアピールしたいことは、採用担当者が探しやすいように訴求し、致命的なものが無いように注意します。

最初の「見る場所」については、以下に注目します。

「見る場所」として注目する場所
 ・学歴、職歴
 ・アピール内容(サマリー、実績)

 ・どのようにレジメが書かれているか(読みやすさ)

● 学歴、職歴
学歴、職歴はみます。ただ、学歴よりも社会人で出した成果の方を圧倒的に重視します。大企業へ転職する場合は、学歴、職歴要素はより強くなると思います。ただ、エンジニアにおいては、学歴をあまり参考にはしない、逆にデータサイエンティストは相当学歴を重視する、と職種によって多少ばらつきはあります。

職歴は、そこの企業の出身者は優秀だ(、問題だ)、と言われている企業出身者はチェックしますが、スタートアップに来る人の中には、知名度が低い企業(スタートアップ)に所属していた、という人も多いため、あまり強い判断要素としては使いません。

年齢と転職歴のバランスはみます。とはいえ、自分は転職回数が多いから、と諦めるのは早いです。私の場合は30歳位で、転職4回経験済み、という人を複数名雇ったことがあります(この数字は少なくない数字です)。足りないピースにバチッとハマった、もしくはスゴイ魅力的な部分があった、という人たちだったのですが、転職出来る可能性はあるので、とにかく複数の企業に応募してみるなど、アクションをしてみましょう(が、大企業やメガベンチャーでは、○○歳で、転職何回まで、と基準を設けているところがありますので、そういうところは縁がなかったと諦めましょう)。

初めてスタートアップに転職しようとする、大企業しか経験していない30歳以上、特に30半ば以上ともなるとかなり警戒されます。1社経験であればなおさらです。理由はもちろんスタートアップ環境への耐性があるのか、という点です。この点は書類や面接ではなかなか見極めきれないため、採用する側は慎重になります。なので転職する側は、最初からそう見られるつもりで、耐性がある、ということをアピールしておくとよいと思います。

● アピール内容(サマリー、実績)
レジメで一番重要な箇所となります。サマリーでは何をやってきた人なのか、そして今求めている人材(ポジション)として、仕事をお願いできそうか、どんな実績を出してきたのか、社内で活躍できるのか、という視点でみます。

ここで、プラスのポイントを稼がないと、先を読んでもらうことは厳しくなります。アピール内容については、Part2 でどう書くかについて記載していきます。

●どのようにレジメが書かれているか(読みやすさ)
読み手にとって読みやすい構造になっているか、というものです。これはある程度エージェントさんからもらうフォーマットに乗っ取って書いてしまっていいと思います。必要な要素を以下に記載します。

レジメに必要な要素(数字は重要度)
1|サマリ(職務要約)
1|企業毎の仕事の要約(職務経歴)
2|自己PR
 └実績などでは書きにくかった、書き切れなかった自分の特徴
3|資格やオフィスなどのツール能力(職種によっては重要)

レジメに書く順番も、上記の上から順に、で良いと思っています。基本的に正解はありません。読みやすければ、魅力が伝わりやすければ、なんでもOKではあります。が、採用担当者は上記のような流れに慣れているので、それにのっとって、が無難ではあります。

○ 致命的なマイナスのポイント
”致命的なマイナスポイント”についても簡単に触れておきます。当たり前のことなので、読み飛ばしていただいてもいいです。これは社会人、ビジネスパーソンとして大丈夫か?というレベルのものですので、注意していれば気付くものだと思います。代表的なものを3つほど紹介します。こういうものがあると、もし一緒に働いた時、アウトプットされるモノでも同様のことが起きるだろう、と思えるため、一緒に働きたい、とは思えなくなります。

誤字脱字が多い
└1、2カ所なら私は全然目をつぶりますが、かなり気になる人もいるのは確かです

構成がめちゃくちゃ
└モノゴトを整理するのが苦手、ビジネススキルの基本がないように思える

文章が読みにくい、わかりにくい
└読んでも頭に入ってこないので、魅力が伝わらない


書類選考において、もう一つの重要なこと:採用担当者がレジメ以外に重要視する「エージェントの推薦文章」

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レジメの内容が良い、という以外に、書類選考に大きくプラスの影響を与える要素がもう一つあります。採用担当者が”信頼している”エージェントさんからの強いレコメンドです。強調したいのは、”信頼している”という部分です。採用担当者(企業)には、信頼しているエージェントが存在する可能性が高いです。私もいます。大体1社の企業に、3〜5人(社)存在します。彼らエージェントは信頼されているので、当然企業のこともよく知っています。信頼しているエージェントが強く推薦する候補者には、逢ってみてもいいかも、逢わないと失礼かも、と採用担当者は思うことが少なくありません

つまり、転職側からすると、どのエージェントと付き合うか、ということがかなり重要な要素となります。自分のことをあまり見てくれない、左から右に書類を裁いていく、というタイプのエージェントの場合、当然、推薦文に転職者の魅力は反映されにくく、またそのようなエージェントと企業の間には関係値が構築されている可能性も少ないので、採用担当者もいつも以上に推薦文(候補者)に惹かれる、ということはありません。

これらのことから、自分のことをしっかり理解してくれる良いエージェントを探すこと、そしてそのエージェントにしっかり自分の魅力を伝える、ということも重要な要素となるのです。

Part1はここで終わりです。次回、Part2では、具体的にどうレジメ(職務経歴書)を書いていくのか、について記載したいと思います。


過去記事はこちら

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