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Web・イベント・カード・ロゴを語る…オンラインイベント「社協に学ぶ!つながる方法/NPO広報友の会-シェアするBar」を開催しました

NPO広報友の会では、「NPO広報仲間にシェアしたい!」という話題をシェアするオンラインイベントを年4回ほど開催しています。
2022年5月28日(土)「シェアするBar」のテーマは「社協に学ぶ!つながる方法」。
社協関係者じゃないのに勝手に社協さんの広報について語る会を開催したのですが、兵庫・大阪・和歌山などからの社協関係者を中心に、NPOの広報担当者にもご参加いただき、盛況となりました。

セッション1:阪南市社協のサイトリニューアル、企画意図とその効果

2022年2月にサイトがリニューアルし「社協らしくない」と一部で話題?になった、阪南市社協さん。

その企画意図と効果について、設計・ディレクションを行ったマキノスミヨが解説しました。

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当日資料より抜粋(企画意図)

当事者である阪南市社協の職員さんからは「リニューアルは大変だったものの、その分当事者意識が芽生えたのか、これまでブログを更新したことのない職員が更新するようになってます」との後日談も。
参加者の方からは「寄付でできることを、それぞれの活動ごとに内容変えててすごい!!うまく職員の皆さんを巻き込んでいるのが素晴らしい~」との感想が出てきました。

参考:社会福祉法人阪南市社会福祉協議会

登壇者:NPO広報友の会世話人のWeb編集者でNPOの広報を支援するフリーランスのマキノスミヨ(https://m-architect.net/
このリニューアルのプロセス解説記事はこちら

セッション2:『人生いろいろ社協もいろいろ♪』社協さんとつくった広報物を紹介

続いて、広報友の会ではおなじみユナイテッド・トゥモローの尾関栄二さん。これまで数多くの社協さんと、紙や動画の制作や、講座、イベント企画などでご一緒されており、その事例をご紹介くださいました。

印象に残ったのは、参加者はもちろん、クライアントさんである社協関係者が楽しめるようにと願った提案や企画、制作物の数々。

・「堅苦しいと聞いてて楽しくない」と3分クッキングに模してエプロン姿で尾関さんが広報についてレクチャーする動画企画
・ボランティアしたいと思っている市民がミスマッチにならないよう、かつ楽しく出会えるようバスを借りて社協さんとNPO訪問バスツアー「やれソーシャル」を企画・実施

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など、おもしろそうな企画をたくさんご紹介くださいました。

参加者の方からは「報告で見せていただいたチラシやポスター、見たことあるので、それだけ印象に残っているのかなと思います。うちの社協にも来てください!」とのラブコールも飛び出しました☺

登壇者:社会貢献情報誌UTの編集長。府社協・市社協・区社協の広報物や動画や講座を手掛けているユナイテッド・トゥモローの尾関栄二さん(http://united-tomorrow.com/

セッション3:社協の広報物のデザインで大事にしていること

続いては、広報友の会初登壇の東京のデザイナー、工藤 拓志さん。
杉並区社協さんの「くらしのサポートステーション」のカードのデザインの事例をもとに、依頼をいただいてからデザイン決定までの思考のプロセスを紹介してくださいました。

リニューアル前のカードの課題として、
・「具体的で直接的なワードが並んでいて、分かりやすい反面スティグマを生んでしまう」
・「同じ理由で、子ども食堂などでスタッフが心配な家族にカードを渡しにくい」
・「相談する敷居が高くなってしまっている」

という課題の解決を、どうデザインに落とし込んでいったのか…。思考のプロセスが、当日のノートの現物から明らかになっていきました。

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参加者の方からは「一つのものをつくるのに、こんなに丁寧に考えられているのだとほんとうに感動モノでした。広報という概念を間違っていたと思うし、皆さんがどれだけ対峙している方について深く知ろうとしているのか、一緒に先を考えておられるのかが分かりました。」と感動の声が。

上記カードについてのブログ記事もあるので、よかったらご覧ください。

登壇者:デザイナー。杉並社協の広報物のデザインをはじめ、誰かのしあわせに寄りそうデザインを志す工藤 拓志さん(https://910takushi.com/

セッション4:すべての県・市の社協ロゴを調べた激レアさん情報をシェア

最後は、ある社協さんからのロゴ制作依頼を受け、全国の社協ロゴを調べつくしたというお話。

220531_社恊ロゴのお話@NPO広報友の会(2022年5月28日)

社協ロゴといえばおなじみのこのマーク↓、こちらのロゴ使用は社協さんの守るべきルールというわけではなく、地域によっては「ちょっとアレンジしたもの」や「全くオリジナルのもの」のものもあるとか。県社協が自由なロゴの場合、市社協も自由なものが多い傾向にあるそうです☺

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※ちなみに上記のロゴマークは「「社」を図案化し、「手をとりあって、明るいしあわせな社会を建設する姿」を表現しているのだそう。(byつくばみらい市 社会福祉協議会)

そして実際のご依頼では、かなり難易度の高い注文をどう咀嚼し、ロゴを作り上げていったかというプロセスを紹介。

参加者の方からは「ロゴって今まで意識してこなかったのですが、いいロゴの条件ってあるんでしょうか?」と質問が飛び出すと、さすがNPOロゴの講座の講師、即答で6つの条件を解説。参加者からはへぇ~、という感嘆の溜息と共に「ロゴひとつとってもこんな風に見せてもらうことで色んな見方ができて最高!」とのお声をいただきました。

登壇者:NPO広報友の会世話人のデザイナーで、NPOのためのデザインがライフワークの林田全弘(NPOのためのデザイン

そんなこんなで今回は初参加の方が多かったのですが、参加後のアンケートでは「参加のハードルが低く、また話も聞きやすかったです。」「とてもみなさん、親しみやすく、ありがたかったです!」「アットホームな空気で居心地良かったです」との声をいただきました。(インクルーシブな社協職員さんたちが多かったことも大きいと思います!☺)

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NPO広報友の会とは?
NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら

次回以降は
2022年6月29日(水)ランチ会
2022年7月27日(水)ランチ会
2022年8月27日(土)シェアするBar
2022年8月31日(水)ランチ会
といった開催予定です☺
お初で参加希望の方は自己紹介とともに下記の世話人までご連絡ください。

世話人について
林田全弘(株式会社ガハハ デザイナー):Twitter
槇野吉晃(NPO法人サービスグラント 関西事務局):Facebook
マキノスミヨ(ビッグイシュー・オンライン 共同編集長):Twitter

世話人のイベント登壇予定

林田全弘
2022年6月18日・25日 大阪府内(チラシ&Canva・オンライン)
2022年7月2日・9日・23日 東京都内(チラシ&Canva・オンライン)
2022年9月3日・10日 東京都内(Canva・オンライン)

マキノスミヨ
2022年6月22日
NPO広報担当者のための「ソーシャル×ライティング」入門に登壇

槇野吉晃
2022年8月下旬 「Zoomオンラインイベント運営」セミナー 登壇予定(オンライン)





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