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『動物のお医者さん』おすすめポイント7選

人生で初めて買ったマンガは、佐々木倫子『動物のお医者さん』だった。

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たぶん自分が生まれた頃に連載されていたマンガなのだが、これは時代を超えても愛される名作だ。
今回は独断と偏見に基づき、おすすめポイントを7つ挙げてみた。

1.獣医学部が舞台

獣医学部。それは、未知の世界。獣医学部がある大学自体、レアだもの。
豚の尻尾事件とか、牛の出産とか、馬が髪の毛毟る話とか、読んでみたくないかい? 

2.奇人変人ばかりよりどりみどり

獣医学部の友人、先輩後輩、教授、家族。主人公ハムテルの周囲には、奇人変人しかいない。
ネズミ大嫌いな二階堂。
超低体温で鈍臭いのに最強の運を持つ菱沼さん。
アフリカ大好き、すぐカシオミニを賭ける漆原教授。
「うん、私もありのままでいいんだ!」とエヴァ最終回のシンジくんのように悟りを開いてしまう。

3.動物たちも個性爆発

健気なシベリアンハスキー・チョビ。
関西弁の姉御ミケ。
暴君ピヨちゃん。
ハムテル家の動物たちは言わずもがな、獣医学部の動物たちも個性豊かで飽きない。個人的なお気に入りはポメラニアンからチワワになった二階堂アン。

4.佐々木倫子御大の書き文字

あの絶妙なゆるさ、ただただ癒やされる。こればかりは直接見てほしい。

5.ラブコメ要素がほとんどない

あくまでも私の好みの問題だが、ラブコメはどうにも苦手だ。たぶん、人の色恋沙汰にあまり興味を持てない性格なのだろう。
『動物のお医者さん』では、菱沼さんがハムテルと恋仲になるわけでもなく淡々と日々が過ぎていく。あのとき少女だった私は、恋愛を押し付けられないことに救われた気がしたのだ。
※しかし時代が時代だったようで、菱沼さんに見合いが押し付けられる描写はある。少しずつではあるが、時代は変わっていってくれているんだなあ。

6.真似したい名言しかない

「このカシオミニを賭けてもいい」
「オレはやるぜ オレはやるぜ」
「文部省といえばお金をくれない お金をくれないといえば文部省」
これが私調べ・何かと言っちゃう『動物のお医者さん』三大名言である。

7.基本的に死なない

……例外として、培養していた大腸菌は死んだけど。
大概の場合、動物たちの命は我々人間のそれより短い。
マンガの中でくらい、悲しい別れとは無縁でいたいじゃない。

#マンガ感想文

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