記憶、すなわち今ひとたびの生
平成30年7月豪雨。記録的な大雨が、各地に甚大な被害を齎した。
このとき岡山県総社市は、Amazonのほしいものリストを活用して支援物資を募っていた。
ボタン一つで自治体が求める物資を直接提供できることに惹かれ、お茶1ケースをお送りした気がする。
たったそれだけ。本来、それだけのご縁。
でも、その後ずっと総社市長のお名前で、近況報告を送ってくださる。
どんな街なんだろう。
東京駅から新幹線・伯備線で4時間の道のり。
レトロな外観の総社駅を降りると、街の方は非常によくもてなしてくれた。
恐縮しつつお話を伺うと、まだ市内には仮設住宅があり、そこに暮らす方々がいらっしゃるとのこと。
隣の倉敷市から避難してきた方も、まだ市内にお住まいだそうだ。
たしかに復興は着々と進んでいた。
しかし寧静に帰したとは言い難い。
どうか決して忘れてくれるな。
市長の手紙は、それを訴えかけていたのかもしれない。
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