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おばけを使って子どもをその気にさせる!(お風呂に入らない編)

4歳の娘(仮名あーちゃん)に「おばけを使って、怒る以外の方法で動いてもらう」シリーズ第3回目です。
1回目、2回目はこちら↓

おばけを使って子どもをその気にさせる!(好きなものしか食べない編)
おばけを使って子どもをその気にさせる!(保育園に行かない編)

今回は…お風呂です!
お風呂といえば、1日も終わりに差し掛かり、あちらもこちらも疲れていて、あちらはぐずり、こちらはイライラしがちなミッションです。
もういっそ、「じゃあ入らなくていい!」と一喝して、本当にすっぽかして自分だけ一人温まりたいと誘惑が首をもたげます。
毎日この誘惑と戦っていると言っても過言では…
しかしながら、、気合を入れて、おばけの出動です。


「お風呂いくよー」
「やだ」
「お風呂であれやろ」
「あれって??」
「おばけのばっちいやつ」

顔がキラリーン。

「え〜…、まあ、いいけどー」とあーちゃん。
揺れております。
以下、母はおばけに憑依です。

「あーちゃん、おばけにひらがな教えて〜」
「いーよ」

しぶしぶという体を装いつつ、まんざらでもない様子で、浴室へ…。
とにかく眠くならないよう話しかけながら、体洗いつつ、頭洗いつつ。

「じゃああーちゃん、おばけに書いて欲しいひらがな言ってみてー」
「じゃー、【あ】は書ける??」
「あー、それは書けないなー。【足の裏真っ黒】なら書けるよ〜」
「何それー!じゃあ、【ば】は書ける?」
「あー、それも書けないなー。【ばっちい】は書けるけどー」

そして浴槽に入ってからも…

「じゃー、【そ】は書ける??」
「あー、それも書けないなー。【そうじしない】なら書けるよー」
「じゃー、【と】は?」
「書けなーい。【トイレ】なら書けるよー」
「じゃー、【ほ】は?」
「ほ?!ほ、ほ、…【保育園でお外で遊んでも手を洗わない】なら書けるよー」

あーちゃん、途中から爆笑状態。
そうなのです、おばけは、「ばっちいことだけは書ける」んです。
何が来てもばっちいことを即繰り出すのは至難の技ですが、なんでもいいから思いついた単語をばっちくすれば、結構いけます。
お風呂にひらがな表を貼っておくと、なんだか想像力が掻き立てられます。

「じゃー、【め】は?」
「あー、それも書けないなー。【眼鏡が泥だらけで真っ黒】なら書けるけどー」
「じゃー、【は】は?」
「あー、それも書けないなー。【歯ブラシ全部捨てる】なら書けるけどー」

興がのってくるとお互い笑ってしまい、笑いの連鎖に入りまして、しばらく楽しいです。
そして、だんだん笑えなくなって来ます…笑
こちらもネタ切れ、あちらも飽きて来て、つまらなくなって来る時が絶対にくるので、

「あーちゃん今日はひらがな教えてくれてありがとー。ちょっと書けるようになった気がするー。そろそろ出よー。ねえねえおばけ、今日はあーちゃんちに泊まって行ってもいい?」
「いーよー!」

ざばっ(お風呂から出る)

などと言って、フィニッシュ!!!
子どもにもストレスがあるのか、たくさん笑ったあとは、比較的テキパキ振る舞ってくれます。

ということで…今日もおばけのおかげで、無事にお風呂を乗り越えました!

今日も長々とお付き合いありがとうございます笑
このやりとりのポイントは以下です。

①「わからないから教えて」はなんだって響く!
4歳になった娘は、もうお姉ちゃん!とまだ赤ちゃん!の気持ちの間で揺れていますが、いつもは母からあれこれ教えてもらう立場。「手伝って」とか「教えて」と請われると、お姉さんスイッチが全開に。
あーちゃんが教えてあげるね、とモリモリ動いてくれました。

②「ばっちい」は魅力的!
大人でも、背徳の悦びってありますよね。
綺麗なこと、やったら褒められることなどのいい子ちゃんフレーズは、保育園でも家でも、言われ慣れているあーちゃん。ばっちいフレーズはなんだか心惹かれるようで、眠気も吹き飛んで覚醒してくれます。

③自分でも考え始める!
ばっちいフレーズ、あーちゃんも言いたい!となり、自分でもあれこれ考え始めました。「おててあらわないでおやつ」とか「かくれてうんち」とか、あーちゃんなりのばっちいフレーズを考案し始めて、面白かったです。やったら褒められることを考えるのも、やったらダメなことを考えるのも、表裏一体で同じことと思います。教育的側面も?

ということで、「叱る」があまり効かないあーちゃんを相手に過ごす、子育ての日常。おばけを使った3シリーズを連ねてまいりました〜。
また新しいパターンが出来たら書こう。

お読みいただきありがとうございました!



(執筆時間40分+推敲10分)

応援いただいたら、テンション上がります。嬉しくて、ひとしきり小躍りした後に気合い入れて書きます!