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脱エクセル化!シリーズ①

この「脱エクセル化」シリーズでは、チームの生産性向上や効率化に向けて、どのようにExcelからシフトしていくかについてお伝えしていきます。


脱エクセル化はDX推進に欠かせない

あなたの職場では

  • Excelで請求書などの帳票を出力している

  • Excelで郵便の宛名シールを作成している

  • Excelでプロジェクトのスケジュール・タスクを引いている

というようなことがありますか?

Microsof Excel(以下Excel)は職場で必須かつ大人気のソフトウェアで「現在の勤め先でExcelを利用している割合は98.6%」というデータ(※1)があります。

実際Excelファンは多く存在します。なんでもExcelを使いたがる上司がいたりします(議事録を「エクセルで」と言われることも…)。

Excelは便利な一方で、「神エクセル」(※2)が存在したり、「野良マクロ」(※3)なんていう言葉もあるように、運用に課題を感じる企業も出てきています。

簡易的なデータベースのように扱えても、データ量が多くなると動作が重くなってストレスフルになりえます。見映えのよい帳票やスケジュール管理は、今の時代、さまざまなインターネット上のサービス(SaaS)が存在します。

「なんでもExcel」は辞めて、より業務を効率化できる運用にシフトしようとする「脱エクセル化」は企業におけるDX推進のポイントのひとつです。

エクセルの持つ課題感2つ

Excelの課題感として、①「情報の「バケツリレー」」があります。
多くの企業において、Excelファイルが個人間や部署間でやりとりされてデータの受け渡しや転記が行われています。多くみられるのは、業務ワークフロー申請&承認のプロセス。エクセルファイルが部署から部署へとリレーされていませんか?
これでは非効率ですしミスも起きかねません。

もうひとつの課題感は"エクセル職人が存在する"ことに表れています。
彼らによる②Excelマクロを駆使した集計やグラフ化は、一見コストがかからず便利です。情シス部門に頼まなくても現場で機動的に動けます。
しかし、エクセル職人の人材がいなくなったらどうでしょう? 誰かほかに、そのExcelを扱える人がいますか?
将来的に属人化かつブラックボックス化の温床となるリスクが高いのです。

ノンエクセルを進めるためには?

こうした問題は各所で起こっているわけですが、IT担当である情報システム部門が日常業務に忙殺されていて、「日々のちょっとした作業」のデジタル化にまで対応しきれていないのが実情ではないでしょうか。

では情報システム部門が不在でも、Excel頼みから脱却していくことは可能なのか? 

アメリカではIT部門だけでなく、多くの現場にIT技術者が在籍していて、彼らがノーコード/ローコードプラットフォーム基盤を利用して『内製化』や『セルフサービス化』『アップスキリング』を進めているそうです。そうしたことが脱エクセルにつながっていくことのこと。

次回は「ノンエクセルが進まない背景を解決するための方法」についてお伝えしていきます。


(※1)https://kn.itmedia.co.jp/kn/articles/2204/07/news066.html
(※2)神エクセル…「紙」への印刷を前提に整えられたExcelファイルを指し、「神」と「紙」が掛けられた言葉。セルを方眼紙に見立てて書類や帳票作成に使われている。
(※3)野良マクロ…担当者がいなくなったために管理されなくなったExcelマクロのこと。