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日記 一〇二号室その3

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夜ごはんときもちを記録した日記のつづき(2017年6月11日〜)。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったものを消化し…
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2017年6月の記事一覧

どうでもいいテープ

どうでもいいテープ

二〇一七年六月二十五日日曜日

雨のち曇り

げんなりすると見失いそうになるけれど、チューニングをずらすと嘘みたいなホントウが黒く塗りつぶしたりしてがくんときたりする。
きのうも、わたしは口をひらいて、暮らすこの島にないものにばかり焦点を合わせて、いっちょまえそうなことを言った。
けれども、ああすばらしいがあるなあ、わたしの暮らすところにも、今というときにも、すばらしいはあるんだ、ある、と二階堂和

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サンドイッチとアボカド

サンドイッチとアボカド

二〇一七年六月二十四日土曜日

晴れと曇り

ぬかさんを届けにゆく。いくこさんのおうちのぬかさんこと糠床を保育していた。

いくこさんのおうちのテーブルには、お品書き。飲みものとデザートが書かれている。手作りコーラは生姜が効いている。レシピからどんどん砂糖の量が減っていまの味に至るとおしえてくれながら炭酸と割って作ってくれた。

彼女は、パンをつくり、アイスをつくり、糠床を持ち、マヨネーズもつくる

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かくかくしかじかのパン

かくかくしかじかのパン

二〇一七年六月二十三日金曜日

晴れ

夜ごはんは、生姜焼きプレート、チーズ、グレープフルーツ。

「ぽさんが動かないと動かないんだよ、この家は」
帽さんにアイデアも旗振り役もあるのだとどこかで思っていたからびっくりして笑ってしまった。わたしにあったのか。
モンヤリさんことわたしは、モンヤリを解決せねば進まぬと、とつとつこのごろの思うことを話してみる。
そうすると、帽さんにひらめきが。幾分もすーっ

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ピースの行方

ピースの行方

二〇一七年六月二十二日木曜日

曇り

二リットルくらい入る四角いペットボトル(飲み口のあたりはカットして、ビニールテープが巻かれていた)を持ちながら川を歩く少年。「ザリガニ捕まえたの。みる?」とわたしのところへじゃぼじゃぼ歩いてきて、ペットボトルから出して見せてくれた。これはそんなにおおきい方じゃないらしい。
ペットボトルから出されたザリガニは両腕を上げて陽気にダブルペースしてるようにみえる。構

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時計をたべたトラ

時計をたべたトラ

二〇一七年六月二十一日水曜日



だれよりもおそく眠ったのに、だれよりもはやく目が覚める。
いるひとを選んでしまいがちなわたしと、さまざまな考えのひとがいて行き交ってそれがいいとかんがえるわたしとがこのごろ対話する。線引きを少なくしてゆきたい、と。のんさんのように。
かんがえのさまざまなひとと目が合うきっかけをつくるのは、ARTなのだろう。わたしにはなにかクッションがいるように感じていて、AR

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トリケラチップス

トリケラチップス

二〇一七年六月二十日火曜日

晴れと曇り

母の家のねこさん。二匹のうち一匹ちっちさんは、幼い子が苦手。のんさんも「シャー」と言われたり「にゃー」と怒られる。けれどものんさんは反応してくれたと前向きで、うれしそうにする。それをくり返していたここ数日、ちっちさんは諦めたのか気を許してくれたのか、鼻を触らせてくれた。

車で送ってもらい、ひさしぶりのわが家。公園はきもちよい。なぜか顔がかゆい。川の水は

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カモミールパーティー

カモミールパーティー

二〇一七年六月十九日月曜日

晴れ

ジリジリジリジリ暑くなる。

昼ごろ、これはたべられるぞ!食欲がもどってきている!と、母に「ジンギスカン食べられそう」と伝える。

夜ごはんは、ジンギスカン、ごはん等。

おいしいおいしい母ごはん。夜もりもりいただく。

ランドリーの眠るころ

ランドリーの眠るころ

二〇一七年六月十八日日曜日

曇りと雨

帽さんは見送るだけでよいと夜言っていたけれど起きられた。あるもののっけのお弁当を作れてよかった。ごはんのうえに青梗菜と油揚げの炒めもの、胡麻和え、梅干しを置いて目玉焼きをどっかんと着陸させた。目玉焼きって演出力が高い。多いかなどうかなどうかなと思いつつ、少ないよりはとてんこ盛りになるのですいつも。
のんさんも起きてお見送りして、二度寝。

予定より長く眠っ

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しっぽを忘れたカエル

しっぽを忘れたカエル

二〇一七年六月十七日土曜日

晴れ

ぽ「大根って身体硬そうだよね」
帽「どういうことですか」
ぽ「長座体前屈とか出来なさそう」
帽「ずっとそんなこと考えてるんですか」
ぽ「股割りとか出来なさそうだなあって」
帽「そもそも足がないでしょう」
ぽ「きのう届いた大根の先が二つに割れていてね、股割りできなさそうだなあって」
帽「ああ、そういうことね。足じゃなくて根っこだからね」
ぽ「大根って身体硬いなあ

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夕立ちのつま先立ち

夕立ちのつま先立ち

二〇一七年六月十六日金曜日

晴れ どっしゃり夕立ち

「おとうとだよ〜」
きのう退院してきたおとなりさんのゆきえさんは、のんさんにそう声かけた。

床につき、眠りにつく手前のところで、その言葉がくっきりする。うれしい言葉だなあと改めて、今になって、ゆきえさんのやさしさをひたひたひたひた感じて眠る。

夜ごはんは、水炊き。

会ってすぐ「おめでとう」より先に「おつかれさまです」と言葉が出ていたな。

かゆいさんと夏

かゆいさんと夏

二〇一七年六月十五日木曜日

わすれてしまった

風邪をひくと、野生がもくもくもこもこ広がってゆく。風邪をひくことはこわいことなのかもしれない。立ち止まって向き合う時間をつくってしまうから。野生がもくもく広がってきてしまうから。
身体に主導権を渡さず、薬をがぶりとして自己治癒の時間を渡さないのは、こわいからなんじゃないかとそんなふうにもみてとれる。

大根をはちみつにつけたものをつくる。これならか

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グレープフルーツに寝ころがって

グレープフルーツに寝ころがって

二〇一七年六月十四日水曜日

曇りのち晴れ

ずいぶんとまあ早く起きたなあ (のんさん)と思っていたら、あれは四時頃だったそうだ。
うっすら目覚めた帽さんに熱はどうと聞かれ体温計ではかる。38.7℃。まだまだ熱は下がらず寒気も残っていた。授乳したりしながらうつらうつらしていると帽さんが布団から起き上がる。のんさんがついて行くのを確認したら眠っていた。

目覚めて時間をみたら帽さんの出発時刻は過ぎて

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苺みるくで待ち合わせ

苺みるくで待ち合わせ

二〇一七年六月十三日火曜日



なんとなしに米を炊き、水炊きをつくる。

寒いのか寒気なのか、夕方からなんだか身体が重くなる。早く帰って来てくれたあいこちゃん。のんさんは2階で夜ごはんをいただく。

それから布団に入って熱を測ると、39.9℃。わ!身体が熱くてきもちわるい。

夜ごはんは、水炊き、素麺 、蒸した野菜。(帽さんとのんさん)

彗星のはしご酒

彗星のはしご酒

二〇一七年六月十二日月曜日

わすれてしまった

出勤を遅めて、退勤を早めてくれた帽さん。頭痛はつづくけれど熱は下がってきた。

早く帰って来た帽さんがのんさんを夕方公園へ連れて行ってくれた。お休みのたかくんと帰って来たすーさんあいこちゃんとも合流したようだ。

夜ごはんは、うどん、南瓜の天ぷら、かき揚げ、日々の残りもの、お粥。

十時前に三人で布団に入ったのに、寝付けたのは二時頃だった。鼻が出て

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