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しっぽを忘れたカエル

二〇一七年六月十七日土曜日

晴れ

ぽ「大根って身体硬そうだよね」
帽「どういうことですか」
ぽ「長座体前屈とか出来なさそう」
帽「ずっとそんなこと考えてるんですか」
ぽ「股割りとか出来なさそうだなあって」
帽「そもそも足がないでしょう」
ぽ「きのう届いた大根の先が二つに割れていてね、股割りできなさそうだなあって」
帽「ああ、そういうことね。足じゃなくて根っこだからね」
ぽ「大根って身体硬いなあって思ったの」
帽「人参はもっと硬い。だいたい野菜は硬いでしょう」
ぽ「レタスは柔らかそう」
帽「構造の話ね」
布団に横になりながらでっかいなつやすみの沖縄というような青空を見上げながらの朝の会話。

風邪っぴきの三匹は、お出かけ。好口さんに髪を切っていただき彼女のやさしさに風が通る。ダーウインルームでしまうまの剥製のやさしい眼にまあるくなる。すてきなおねえさんとお喋りをして草亀さんに触れさせてもらい、のんさんは地球を買う。「ちいさい頃からどうぶつもひとも苦手とかあんまりなくてね、だからかいまもどうぶつも苦手なものはあまりいなくてひとも比較的誰とでも過ごせるの」

夜ごはんは、冷奴、青梗菜と油揚げの炒めもの、水炊き。

夜ごはんの支度を三品、帰って来て一時間くらいのなかでどうにかつくる。リハビリリハビリ。あれしながらこれするのくるくるがまだまだゆったりしている。これくらいでよいような気もする。

畳のうえにぱたりと横になっていた。眠ったらと言われたけれど、あしたから帽さんは八ヶ岳。お喋りをしてから眠る。

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