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詩『秘密結社』

学校の屋上から飛び降りて死んだ友人から昨日連絡があった。秘密結社の会合が開かれるという。地球の色が青から黄、赤に変わって止まれ、ではなく集合になった。その時に。

「身分証明書を提示してください」

年齢や地位、能力は関係ない。世界への呪詛の言葉が重なれば、金は回って富は潤い、呪われた経済、傷口ぱっくり。足元で死体が朽ちて、大地に吸われて、肥しになって。そんなことはどうでも良い。

「こちらに同意の署名をお願いします」

国民国家は生きろ生きろとかしましい。統制きかせて逃げ道塞いで。こぼれ落ちたら生かさず殺さず家畜小屋へ。餌を貪り、呂律は回らず、意識は混濁して。

命日の刻まれた証明書。ポケットに隠した鍵。僕は周囲の人々に感謝の言葉を述べる。

「ありがとうございます。これで僕がこの世界から消えるのを許してくれますよね」

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