見出し画像

雨音まじりの金縛り

GWは終わるけど明日からも自宅待機は続く。一応5月末までだが、どうなることか。東京都の感染者数はここ数日また2桁に減少している。これが続けば自体は好転していくのかな?

先日、本当に久しぶりに金縛りにあった。10年以上、なったこと無かったから結構な恐怖だった。一番鮮明に覚えている金縛りは94年のワールドカップを早朝にテレビ観戦する生活を1ヶ月続けていた時だ。

高校生だった。若いから、少々の寝不足も関係なく観れるだけ観て、仮眠して学校へ行っていた。

その準決勝くらいを観終わって、そのまま居間のソファで仮眠を取っていた時だ。テレビを観ていた居間の隣は襖を隔てて仏間だった。明け方、その仏間からズルッズルと何かを引き摺る畳の音。

ドキッとして目が覚めたけど、体が動かない。意識だけ、はっきりとしていて襖の奥に“何か”がいる気配だけビンビンに感じる。

ドンドンドン!物凄い強さで襖を叩く音。消したはずのテレビが大音量でピーーーーーーと番組終了のカラーバーを映す。そして突然の静寂。目を開けていないのにスーッと襖が開き“何か”が入ってきたのが分かる。

あ、これはヤられる。

そう思った瞬間に「うわぁぁぁ!」と大声で叫びながら起き上がった。テレビは付けっぱなしで朝のニュースが流れていた。たぶん、連日の寝不足とエアコンの冷えでなったんだと今は思うのだけど、当時はガクガク震えた。大きな蛇のような存在が居た感覚だけ残っている。

それで今回なんだけど、突然ドン!とお腹に思いっきり乗られた。グッと息が詰まる感じで意識だけ目覚めると誰かに馬乗りにされている。大きな男だと思った。

当然だが振りほどこうとしても動かない。あ、やばいやばい。

思った瞬間、男が何かを振り上げたのが分かった。鉈? ナイフ? 

すさまじい殺意みたいなものも感じて、もうダメだと思ったらパッと目が覚めた。心臓はドドドドドと走っていた。パルスオキシメーターで計ったら心拍数130くらいになってた。

連日、深層心理下での不安とか運動不足、気温の乱高下による自律神経の問題なんだろうが、久しぶりに生々しい体験だった。体調悪いとよく襲われたり追われる夢を見る。ただ、今回珍しかったのは、襲ってくるのが男だったことだ。もしかしたら男に襲われる金縛りは初めてかもしれない。

小さい頃から悪夢は女の人か日本人形に襲われるシチュエーションばかりだったから、なにかの暗示なんだろうか。分からないが、特に気にもしないようにしている。あと、こういうのは誰かに話す方がスッキリする。厄払いみたいなものだ。怖いけど。

全て無料で読めますが、「面白かった!」「すき!」なんて思ってくれたら気持ちだけでもサポート貰えると喜びます。