Hello! Project 2019 SUMMER 「harmony」に行ってきた
「ファミリー席って2階10列まであったっけ?」
中野サンプラザの2階に行きながら思っていたんだけど、実際に2階の10列までがファミリー席対応になっていた。11列12列だけが一般席だから、もはや2階は関係者席&ファミリー席なのね。前方の4列くらいまでなんて、ほとんど関係者なんじゃないかと思ってしまう雰囲気の客層だったし、色んな所で「ハロコンの客層変わった」という感想を見ていたけど、始まる前から実感した。
■石田亜佑美に目線狩りされる
M1 GIRL ZONE 雨ノ森 川海+平井・里吉
M2 都営大江戸線の六本木で抱きしめて CHICA#TETSU+小林
M3 ためらい サマータイム カントリー・ガールズ
M4 純情cm(センチメートル) つばきファクトリー
M5 バッチ来い青春! こぶしファクトリー
M6 KEEP ON 上昇志向!! Juice=Juice
M7 臥薪嘗胆 アンジュルム
M8 ハッピーサマーウェディング モーニング娘。'19
さて、オープニングから8曲ぶっ続けで各グループの自己紹介的なメドレーでスタート。すると2階にモーニング娘。'19が降臨。ハロコンではお馴染みとなった客席降臨だけど、自分は何時も席的にそんなに目の前とかになることもなく他人事だったんだが、今回は2階ファミリー席の後ろの方だった事もあり通路に来たメンバーと距離が近い近い。
しかも娘。さんたち凄いピンポイントで目を合わせて来るから、心構え出来ていないと無理だな。僕の方には羽賀ちゃんとか横山玲奈ちゃん、小田さくらさんと石田亜佑美さんが来たけど、僕はね、娘。さんの中では小田さくら推しなんですよ。
「小田来た!ちょっとズレたけど」なんて思ってウキウキだったんだが、目の前に石田さん居るんですよ。で、石田さん、凄いキラキラした笑顔で見てくるんですよ。僕の「小田さくらを見たい」気持ちを石田さんが「こっち見てろや」と笑顔で殺しに来るんですよ。
そら娘。ヲタは石田亜佑美好きになっちゃうよな、ハロヲタなんか単純だからイチコロだよな。なんて思っていたらメドレーが終わっていた。
初手からペースを乱された。ギリ、つばきの『純情cm(センチメートル)』が聴けた嬉しさは残っているが、ほとんど記憶には石田亜佑美しか無い。
■『人生、すなわちパンタ・レイ』で橋迫鈴ちゃんの保護者状態になるアンジュルムヲタ一同
1 Go Waist BEYOOOOONDS
2 情熱スパークル ハロプロ研修生ユニット
3 夏色のパレット カントリー・ガールズ
4 就活センセーション つばきファクトリー
5 消せやしないキモチ こぶしファクトリー
6 微炭酸 Juice=Juice
7 人生、すなわちパンタ・レイ アンジュルム
8 人生Blues モーニング娘。'19
さっきは石田亜佑美にヤラれたけど、ここからは落ち着いて各グループを観ていける。
まずBEYOOOOONDSが『Go Waist』でテンション上げる。ステージのひな壇にはアンジュと娘。メン、かななんが隣のまーちゃんにずっとチャチャ入れている。生田の二の腕の筋肉が2階からも凄い。サヤーズブートキャンプ中の生田の上腕二頭筋が気になって仕方ない。
駄目だ、また掻き乱されている。
BEYOOOOONDSを観よう。そう思っていたんだが、すでに江口紗耶ちゃんが「おつかれしゃーした」と言っていた。
しかし『Go Waist』はライブ映えする。最初は寒いと思ったんだが、今や大好きな曲になっている。令和になってもハロプロのトンチキな部分は続いていて、一番若いグループが一番トンチキな事をやっているのが素敵だ。
研修生の『情熱スパークル』は、とにかく松原ユリアだわ。なんかもう、ハロプロキッズがデビューしたばかりの頃を思い出させる小ささ、ぎこちなさで、当時がフラッシュバックしてくる。あぁ!のイベントの時にフラフラしていた愛理やベリのイベントでフラフラしていた梨沙子や℃-ute結成前の萩原舞のようで、勝手に心配になる。
カントリーの『夏色のパレット』は、どこか80年代のシティーポップのような爽やかなサウンドで、「こんなん歌謡曲好きな世代はみんな好きなヤツじゃん」と思ったら作詞作曲が山崎あおいだった。彼女は何故こんなにも80年代サウンドを構築するのが上手いんだろうか。
これでアンジュルムが『泣けないぜ…共感詐欺』か『Uraha=Lover』歌っていたらJuice=Juiceの『微炭酸』と合わせ技で【山崎あおい祭り】だったわ。
いまだに現物派が多いハロプロ界隈だから配信オンリーというのは評価が下がりがちだけど、時代的には配信の方が拡散性も高いんだし、もっと上手くSNS使って宣伝すれば良いのにね。カントリーはサブスク解禁とかしちゃっても良いんじゃね?
つばきとこぶしは貫禄が出てきた。特につばき。アンジュルムとはまたベクトルの違うガーリーさをグループ全体で作り出せるようになって、力強いイメージのこぶしとの対比もシッカリ出てる。その中にあって岸本ゆめのだけはこの日もアリアナ・グランデしていた。あの子は本当に面白い。コテコテな関西弁キャラみたいで「ワイは浪速のアリアナ・グランデや!」と今にも言いそうだった。
後は新沼希空が見つかるの待ちだな。
こぶしの『消せやしないキモチ』は、山崎あおいの作る『夏色のパレット』とはまた違うシティーポップな世界観を星部ショウが作っていて、得意のベースラインのうねりも心地良い。しかしこの曲とんでもなく歌うの難しいと思うのだが、いとも簡単に歌いこなす彼女たちのスキルが恐ろしい。あと、はまちゃんの顔が小さすぎて2階からだと顔と認識できない。すごい。
Juice=Juice『微炭酸』の途中まで普通に観ていたんだけど、「あれ?」と思いステージのモニターを確認。一番のサビも過ぎる所だったが、そこで初めて新メンバーの工藤由愛、松永里愛が居ることに気づいた。全く違和感も異物感も無かったから、全然わからなかった。あのスキルおばけ集団に完璧に溶け込んでいる事が衝撃だった。すごいなぁと感心していたら軽く目頭熱くなる。
どきどきキャンプ佐藤満春だったら「ごめんね、子供がいるから」と号泣していた所だろう。
さて、そんなこんなで真打ち登場。アンジュルムがステージに降り立つ。とうとう『人生、すなわちパンタ・レイ』を拝める。高まる気持ちと共に冒頭のセリフを船木結が朗々と語る。桃子イズムとあやちょイズムの融合した独特の節回しで語る口調が堪らない。
音源で聴いていただけでは分からなかった歌割り、ダンスの組み合わせを確認する作業も目が2個ではとてもじゃないが足りない。去年加入した太田遥香&伊勢鈴蘭は完璧にフィットしていて、伊勢鈴蘭に至っては貫禄すら感じるレベルで、時に先輩メンバーを食うようなパフォーマンスを魅せていた。
その中に小さな新メンバー橋迫鈴ちゃんが居るわけですよ。自分の体の半分以上が足なんじゃないかと見紛う川村文乃や佐々木莉佳子に挟まれて、小さなりんちゃんが目いっぱいの笑顔で踊っているのですよ。
泣いちゃう。
ハンドタオルぎゅっと握りしめてしまう。
研修生時代から大好きで憧れていたアンジュルムに入れたりんちゃん。大好きな竹内朱莉がリーダーになって最初に加入出来たりんちゃん。
あやちょのメンバーカラーの赤を受け継いで、衣装もあやちょのお下がりを手直しして貰って着ているらしいが、袖丈とか全然ブカブカなんだとさ(ラジオ情報)
そんな13歳をアンジュルムは常にセンターに置いて、代わる代わる先輩メンバーが囲んで笑いかけて、時にリーダーであり大好きな竹内朱莉が寄り添って、グループ全体で「この子が新しいメンバーの橋迫鈴ちゃんです!」と盛り上げているのが伝わって来ちゃって、そら泣いちゃいますわ。
もうアンジュルムはメンバーもヲタも全員りんちゃんの保護者ですわ。
まだハロコンも中盤なのに胸がいっぱいになってしまい、帰ろうかとすら思ってしまった。気持ちが高まりすぎちゃって細かい部分を見れていないので、ハロステでライブ映像上げてくれんかね?
モーニング娘。'19は『人生Blues』を新メンバーも含めて披露。岡村ほまれちゃんが怪我で外れてしまっていたが、残る2人は頑張っていたと思う。フォーメーション的に新メンバーを違和感なく溶け込ませられないのは仕方ないのかな。
しかしライブで観ると改めて良い曲だわと思う。今年のハロプロ楽曲大賞の個人的な上位に確実にランクインしている秀作。大好き。
■ベリキュー魂の継承を肌で感じて泣く
S1 青春ソング 室田・笠原・高木・宮本・広瀬・山岸・西田
S2 Midnight Temptation 野中・牧野・羽賀・和田・新沼・小野田・山﨑夢
S3 蝉 譜久村・勝田・山木・野村・小片・一岡・清野・小林
S4 SHINES 佐藤・石田・佐々木・稲場・太田・伊勢・谷本
ハロコン恒例のシャッフルコーナー、今年はBerryz工房と℃-uteの楽曲をメドレーでお届けというのは事前情報で知っていたが、想像以上に良かった。
まず『青春ソング』の歌い出し、アカペラパート(あれって何時から愛理がやるようになったんだろ?)を西田汐里ちゃんが堂々と歌い上げて驚いた。メンツ的にもムロや紗友希、佳林ちゃんにあやぱんと歌上手メンバーひしめく中で大抜擢される事の意味。そして完璧に遂行するスキルと精神力に感動してしまう。
『Midnight Temptation』は密かに推している新沼希空ちゃんが結構パート貰ってて嬉しかった。てか、ここで気づいたが出身地でメンバー分けしてるのね。東海エリアのこのメンバー構成、僕の地元のハロメン集結してて誇らしかった。良いメンツだわ。
『蝉』は、Berryz工房チルドレンなメンツも多くて気持ち籠もってた。夏の終りの情緒感もたっぷりで、良い選曲だった。
『SHINES』の東北、北海道メンバーは揃うと逸材感が凄い。このままユニットでデビューしたら良いのに、とすら思ってしまう。途中、まーちゃんとはーちゃんが楽しそうにデュエットしているのを観て胸が熱くなる。
S5 HAPPY!Stand Up 横山・森戸・竹内・金澤・浜浦・高瀬・前田
S6 人生はSTEP! 生田・上國料・川村・段原
S7 ライバル 加賀・小関・井上・小野・島倉・平井・里吉
S8 一丁目ロック! 中西・船木・植村・岸本・秋山・江口・岡村美
『HAPPY!Stand Up』もバランス良いメンバー構成。埼玉と栃木メンバーって、また独特の少しイモ臭いダサさもありつつスキルは一級品というハロプロ感が満載で好き。
んで問題の『人生はSTEP!』ですよ。中国四国九州メンバーって4人だけなのね。川村文乃、段原瑠々というスキル&スタイルおばけコンビに完璧クリスタルボイス超人・上國料萌衣の中に生田衣梨奈。これは大変だ。「生田、大丈夫か?」とハラハラしながら観たが、杞憂だった。自然に溶け込んでいて、歌も力まずナチュラルだった。ただ、ふとしたダンスの時に上腕二頭筋が緊張でグッと盛り上がってて「ああ生田、頑張って生田してんだな」と微笑ましかった。
いや、違うのだよ。僕はアンジュルムヲタとして、かわむーとかみこを観ようと思ってたんだよ。ずっと生田を観ちゃってんじゃん。
「あの筋肉の付き方は、ゴルフも頑張ってるんだろうなぁ」なんて関係ない事まで考えちゃって、完全に生田に持っていかれた。
シャッフル最後はBerryz工房の『ライバル』『一丁目ロック』という、完全にダメなやつ。ここまでエモくてエモくて「エモエモのエモだよ」と語彙力が次元の狭間に吸い込まれてしまっている中で、この2曲はいけない。
なんか、もう、ぶわーっとベリ活休の武道館から嗣永桃子ラストライブの光景が浮かんでしまって、鼻の奥に上質のワサビを放り込まれたように涙が止まらない放課後。
もう本当にダメ。
昔から会場が一体となって大合唱する曲に弱くてね。特にハロヲタの綺麗な合唱って何時の時代も心に沁みるのよ。2階からホールに響くヲタ声を聴いてると、心から「ハロって良いなぁ」と思ってしまう。素晴らしいシャッフルコーナーだった。
もう満足。お腹いっぱい。
■小林萌花という名のジュブナイルな憧れ My Girl
9 でっかい宇宙に愛がある(合唱Ver.) 全員
10 ハロステダンス部 石田、竹内、室田、稲場、浜浦、山岸、秋山
半ば放心している状態でMCまことが「ここであの曲を趣向を変えて全員でお届けします」と告げる。
ハロメンがステージに揃い、ピアノがセットされBEYOOOOONDS小林萌花が当たり前に伴奏を始める。このハロコンで、BEYOOOOONDSの曲になると全てに小林萌花のピアノ演奏パートがあり、普通にそれを聴いていたのだが、ここではたと気付いた。
こういう事だったんだね。完全に理解した。
■最後の最後に佐藤優樹無双
11 アツイ! BEYOOOOONDS
12 どーだっていいの カントリー・ガールズ
13 帰ろうレッツゴー! つばきファクトリー
14 サンバ!こぶしジャネイロ こぶしファクトリー
15 生まれたてのBaby Love Juice=Juice
16 I 無双 Strong アンジュルム
17 浪漫~MY DEAR BOY~ モーニング娘。’19
18 46億年LOVE 全員
最後にグループごとに衣装チェンジして曲披露。
『アツイ!』でも小林萌花は歌って、踊って、ピアノ弾きに行ってと大忙し。上から見てるとバタバタとせわしなく行き来する小林萌花をずっと目で追う自分がいる。なるほど、こういう事か。
『どーだっていいの』の結は、曲調がロックなせいかカントリーというよりアンジュルム感が出てしまっていたのは、ご愛嬌か。それより事務所は小関舞を埋もらせてはいけないよ。
『帰ろうレッツゴー!』が良い曲なのは分かっているが、このセトリに入れてもあまり効果的ではないんじゃないかなと思った。ならば『表面張力』とかじゃないか?(単純に聴きたかっただけだが)
『サンバ!こぶしジャネイロ』が東京オリンピックに向けたバージョンに歌詞変更されていた。若干、字余りな部分多くてリズム悪いけど、まあこれはこれで何処かでイッチョカミ出来ると良いね。全体的に今回のハロコンは、こぶし目立たないけど要所要所で存在感はあるので、もう一歩なにか弾ける切っ掛け欲しい。町田ゼルビアとのコラボ企画で跳ねないかな。
Juice=Juiceの『生まれたてのBaby Love』は相変わらず良い曲。大好き。新メン2人はユニゾンとかパート無かったけど、そのうち自然にパート増えるんだろうなという期待感もちゃんとあるから楽しみ。しかし本当に良い曲。大好き。
『I 無双 Strong』も、ここに置く曲では無い(『夢見る 15歳』とかで良かったんじゃね)と思いつつ、りんちゃんをセンターにして推しだすアンジュルムが尊くて仕方ない。りなぷーが楽しそうだった。
モーニング娘。'19は『浪漫~MY DEAR BOY~』で来ることは確認してなかった。イントロ鳴った瞬間、高まった。周りのファミリー席も「おお!」とどよめいていた。
そして兎に角まーちゃんが凄かった。ジャケットはだけさせ、肩を見せながら荒ぶり歌う佐藤優樹に釘付けだった。圧巻の佐藤優樹。さすが。
最後は全員で『46億年LOVE』まさに大団円。途中りんちゃんが70人を引き連れて、どセンターになる瞬間あって「くわぁぁ」となる。なんて良い曲なんでしょう。終わった後のロビーとかでも、出てくる人たち皆笑顔、笑顔だった。顧客満足度はかなり高いハロコンだったと思う。少しソファーに座って様子見ていたらグラサン中島デスクとpredia沢口けいこさんが出てきて関係者に連れられてった。あの後インタビューとかしたのかな?
中野サンプラザを出てホテホテとブロードウェイを歩き、いつも行くパン屋で「『beautiful』公演も観たかったなぁ」と思いながらカレーパンを買う。
それにしても夏の終わりに相応しい最高のハロコンだった。
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