ピシュヌイ

心に移り行くよしなしごとをそこはかとなく書きつくる https://twitter.c…

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心に移り行くよしなしごとをそこはかとなく書きつくる https://twitter.com/pishnuyrd?t=hqMZc5-uquV5riOtuDcO6w&s=09

最近の記事

りりちゃんに学ぶ「キモい」論-快楽から降りられない人達-

はじめに恋愛感情を利用して複数の男性から多額の金品を騙し取った事件が昨年紙面を賑わせていた。その首謀者である「いただき女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告の初公判が先日行われ、懲役9年、罰金800万円の判決が言い渡された。 個人的にこの事件はいつになく関心が高く、当初から非常に興味深く推移を見守り続けてきた。というのも彼女のあまりにも突飛な発言により、逆に普段意識の外にありがちな倫理観とは何かというものを改めて考えてみる良い機会となったからだ。 また、折しもこの事件が起きた昨

    • アジアカップでFIFAランキングはどうなる?-ポイントを計算してみた-

      はじめに早いもので今年も残り1週間となった。第二次森保政権の本格始動となった2023年の日本サッカー代表は、3月のウルグアイ、コロンビア戦こそつまずいたものの、その後は最多記録タイの8連勝という破竹の勢いで一年を締めくくった。 特にW杯でのリベンジを期したドイツをアウェーの地にもかかわらず4-1で返り討ちにしたり、トルコ、カナダ、チュニジア、ペルーといったW杯出場クラスの国を相手にいずれも複数得点で勝利するなど、この1年で日本代表のレベルは確実に1段階上がったと言って良いだ

      • 住民税のあれやこれやに関する考察

        はじめに今日、仕事の休憩がてらTwitterを眺めていたら興味深いツィートが流れてきた。いわく「毎月の給与から住民税を天引きされているにもかかわらず、役所から督促状が来た」とのことらしい。 失礼ながら全く存じ上げない方ではあるのだが、「会社が天引きしているのに未納付の督促状が会社ではなく個人宛……妙だな……」という所から興味を惹かれ、もし会社が悪さをしているのであればどうやった可能性があるだろうかと何の気なしに呟いたところ思わぬ反響を得たので、改めて論点整理を行った上で思い

        • 【映画感想文】君たちはどう生きるか

          7/15(土)鑑賞 全く情報が無いままに公開されたことで話題になったこの映画。情報が出回る前に早速観に行ってきた。とは言っても基本的に私が映画を観に行くときには事前の情報を入れることは殆ど無いので、通常営業といえば通常営業ではあるのだが。 まあそんな話はさておき、色々と思うところのあるこの映画についての感想をエネルギーが残っている内につらつらと書き留めて行きたい。 私たちは何を見せられたのか 「なんだこれは…」 とにもかくにもこれが最初の正直な感想だ。岡本太郎が頭の

        りりちゃんに学ぶ「キモい」論-快楽から降りられない人達-

          可視化された井戸端会議と動物園

          はじめに  最近、というほど取り立てて最近の話でもないが、Twitter上で妻(女性)が旦那(男性)の不満や悪口を見ない日は無いのではないかという程に、現代日本のSNSは女性による男性に対する罵倒・嘲笑で溢れている。そしてそれが大抵の場合万バズというレベルで世の女性の共感をもって迎えられている訳である。  そんな光景を目にするにつけ私などは他人(男)の悪口でよくもまあそんなに盛り上がれるもんだなあと思ってしまうのだが、逆に何故これほど盛り上がれるのかという視点から改めてこの

          可視化された井戸端会議と動物園

          【プリンセス・プリンシパル Crown Handler第3章感想】プリンセスとかいうヤベー奴【ネタバレあり】

          4/7(金)鑑賞。 現在、本編冒頭10分の映像公開中。以下、冒頭部分のあらすじ あらすじ 王位継承順位第一位のエドワードが暗殺され、悲しみに暮れるアルビオン王国。しかしそれは同時に王位継承争いという新たな権力闘争の始まりを告げる鐘の合図でもあった。新たに継承順位第二位から第一位へと繰り上がった幼き王女メアリー、そして新大陸を平定した第二位のアーカム公リチャード。各々の貴族が自らの行く末をどちらに賭けるか選択を迫られる中、第三位であるプリンセスことシャーロットもまた、エドワ

          【プリンセス・プリンシパル Crown Handler第3章感想】プリンセスとかいうヤベー奴【ネタバレあり】

          ヨーロッパチャンピオンズリーグから紐説くサッカー日本代表の現在地

          はじめに先日、1カ月に及ぶサッカーワールドカップカタール大会がアルゼンチンの優勝とともにフィナーレを迎えた。ジャイアントキリングの多さもさることながら、疑いようもなく史上最高の一つと断言できる決勝戦の激闘は、この試合によって真の伝説となったメッシの姿とあわせて後世まで語り継がれることだろう。 早いようで短かったこの1ヶ月の熱戦、惜しくも日本代表はベスト16でクロアチアを相手にPK戦で敗れまたしてもベスト8の壁を超えることはできなかったが、ドイツ、スペインを相手にアップセット

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          サッカー日本代表の現在のポジションをCL出場クラブから検証してみた

          はじめに ワールドカップ2022カタール大会まであと5か月。出場32カ国もようやく全て出揃い、本番を迎える雰囲気が整いつつある。巷では「日本史上最強」の呼び声高い現在の日本代表であるが、その言い回しは「これで監督さえ良ければ」等という監督批判とセットの文脈で用いられる場面が少なくない。しかし強さ弱さとは相手あっての相対的なものであり、日本史上最強=必ずしも世界と伍していけるという訳では無いのも事実だ。 そこで現在の日本代表がどれだけ世界と戦っていけるだけの実力があるのか、「

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          日本のサッカージャーナリズムはなぜ赤点なのか

          はじめに就任当初から何かと叩かれているサッカー日本代表森保ジャパン。いよいよ佳境となったワールドカップ最終予選を果たして勝ち抜くことが出来るのか、やきもきしている人も多いのではないかと思う。代表戦の直前ともなると、一般のサッカーファンからスポーツ担当記者、果ては元サッカー選手に至るまで、それぞれの有識者が思い描く「僕の考えたスタメン」が紙面上を賑わすのも風物詩だ。また現在では紙面上のみならずyoutubeなどの動画配信上でも有識者によるプレビューが盛んに行われている。 だが

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          ジョブチューン炎上問題に見る日本人の精神性

          正月三が日、とあるシェフの炎上がとどまることを知らず燃え続け、現在も炎上中である。炎上そのものは今の現代社会そう珍しいものでも無い話なので(当人にとっては不憫ではあるが)何とはなしにそのニュースをザッピングしていたわけだが、その経緯や原因を調べていく過程で、多くの日本人に散見されるある精神性を見出した。 まず私的なことを言うと昨年一年間、この「日本人の精神性」というものについて色々と頭を巡らせることがあり、自らの思考を纏める為に何度も筆を取ろうと机に向かおうとはするものの忙

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