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ゆるゆるアーユルヴェーダのすゝめ〜空気吸っても太ってた私が2ヶ月で3kg痩せた体験記

40を過ぎると空気を吸っても太る、というのは本当だった。

私の場合、ちょうど40歳で出産を経験したから尚更だったかもしれない。産後、諸々の体調不良で一度は激ヤセするも、授乳を終えて復調するにつれ体重は緩やかに増え始めた。あとはただ右肩上がりで、この3年で気がつけば妊娠前+5kg。

これでも一応、食事には多少気を使っている。昔は浴びるように飲んでいたお酒はほぼ飲まなくなったし、産前産後の栄養不足を猛省してタンパク質も積極的に摂るようになった。自家製の甘酒に加え、リポCユーグレナだって欠かさない。甘いものだってさほど食べていないし、食生活、むしろ妊娠前よりマシになってる説。

とはいえ、リモートワークが始まったこともあり運動量が減っているのは確かだ。ならばせめて、と4月からはスクワット100日チャレンジを、5月からはクンダリーニヨガ100日チャレンジを始め、最近どちらも達成した。クンダリーニヨガは今も続けている。だけど、体重・体型には1ミリも変化なし。ねえ、マジで空気ってカロリーある?(真顔)

そんな私が、なんと、この2ヶ月で体重が3kg減った。体脂肪率は2%減、ウエストまわりは4,5cm縮んでいる。3月に買ったパツパツのデニムがゆるゆるになり、自分で見てもはっきりわかるくらい、特に腿周りのサイズが小さくなっている。

やってみたのは、アーユルヴェーダ自問自答ファッション教室後の宿題である30日チャレンジで取り組み、さっそく成果が出たのが嬉しくて今も続けている。

アーユルヴェーダってなんか小難しそう、とか、ていねいな暮らし系でしょ?と思われるかもしれないが(私は思ってたよ!)、私がやっているのは本当にゆるっっゆる。そんなんでアーユルヴェーダとか言うなって怒られそうなくらい、ごく一部のメソッドをできる範囲で生活に取り入れているだけ。それでも変化を感じられたし、アーユルヴェーダは体の自問自答だと思った。だから、記事を書いている。

専門家でもなんでもない私にできるのは、自分が実際に何をやり、何が起き、何を感じたかを書くことのみ。個人的にアーユルヴェーダはとってもおすすめだし、興味を持っていただけたらすごく嬉しいけれど、アーユルヴェーダとは何ぞや? については是非、専門家の書かれた本を直接手に取っていただきたい(本を含め、文中で紹介しているのはすべてアフィリエイトとかではないただのリンクなので、良かったら飛んでみてください)。


まず本を読んでみた

30日チャレンジの最初はインプット。ネットの海だと諸説あり過ぎる気がしたので、書籍を探すことからスタート。とりあえず3冊読んでみた中で、私にはこちらが一番わかりやすかったし、すごくやる気が出た。

これを読んで思い当たったのが、ここしばらく、空腹感を感じていないのに時間が来たからいつもなんとなく食べているな、ということ。

アーユルヴェーダ的には、食べたものがちゃんと消化しきれずに体内に残ってしまうことで「毒素」に変わり、それが血流とともに全身に運ばれることで様々な不調(太りやすく痩せにくいことも含む)を引き起こすらしい。あなたは「食べたもの」からできているのではなく、「消化したもの」からできている。そんなフレーズに膝を打ちまくった。私の体、きっと未消化物だらけや。

空腹を感じてから食べる=おやつをやめてみた

そんなわけでまず心がけたのは、あーお腹すいたなーと思ってから食べる、ということ。そんな単純な! と思うかもしれないが、これが意外と難しい。だってこちとらいい大人、小腹が減ったら好きな時にいくらでもつまめちゃうのだ。しかも罪悪感の少ないおやつ、今の世の中にいっぱいある。

今までは、仕事の合間になんとなくチョコを食べたりしていた。ポリフェノール入ってるし(←そういうとこやぞ)1日のお菓子の総量だって少ないし、別に問題ないでしょ? と思っていたが、そういうことじゃないらしい。

どんな小さなおやつでも、口に入れた瞬間消化エネルギーが働いてしまい、その分本チャンの食事に発揮される消化力が弱まってしまうというのだ。その結果、未消化物が出て毒素になるというのだから罪深い。消化力を高めるには胃が空っぽになったタイミングで食事すべし、とあって思わずひれ伏した。

とりあえず、ちょこちょことチョコを食べるのはやめた。しかし何もせずに小腹をなだめるのは少々ツラい。そこで活用したのが次に書く白湯。なんか小腹減ったなと思ったら、とりあえず白湯を飲む。これを1週間も続けていると、不思議なことにそもそもおやつが欲しいと思わなくなった。小腹が減った、って便利な表現で、実のところはただ口寂しかっただけだなと思った。

白湯を飲む=オシャレなやかんを買ってみた

次に始めたのが、白湯。白湯が体にいいらしい、というのは聞いたことがあったから、もともと朝一番に電気ケトルで沸かしたお湯を水で割って(?)飲むことだけはしていた。でも、体には特に何の変化もなかった。

本を読んだ結果、どうやら私が飲んでいたのはただのぬるま湯であって、白湯ではないらしい。白湯とは水(浄水)を直火で(できれば10分以上)沸騰させ続けたもののこと。沸かすのは普通の鍋でもやかんでもいいけれど、ベストは鉄瓶なんだとか。っていうかうち、そもそもやかんがないんだけど。

何事も形から入るタイプの私は、とりあえずやかんを買うことにした。鉄瓶は絶対に錆びさせる自信があったから(←)、色々と検索するうちに見つけたのがこれ。

土鍋ならぬ、のやかん。なんとなくステンレスより良さそう、というかちょっとだけ美味しそうな気がする。これにてつまろを組み合わせれば、なんちゃって鉄瓶になるのでは? という算段。

陶のやかんは、見た目に反してめちゃくちゃ軽くて扱いやすい。何より出しっぱなしにしてもオシャレな佇まいが最高。てつまろは、まあ予想通りすぐ錆びちゃうけど鉄分摂れてる雰囲気がいい(え?)。1回だけやすりをかけたけど、錆びたままでもそこまで味に影響はない(味オンチか?)。

朝起きて、身支度する前にやかんを火にかける。ガタガタ鳴ったら蓋とてつまろを取ってキッチンタイマーで10分セット、そのまま沸騰させ続ける(うちはキッチンと洗面が近いのでこれがやりやすい)。タイマーが鳴ったら水筒に白湯を入れ、出社日はそれを持ってGO。在宅の日は午前はカップで、午後は水筒の白湯を飲んで過ごしている。

白湯が甘い、とかのたまえるほど繊細な味覚は持ち合わせておらず、普通のお湯とどう違うのかはぶっちゃけよくわからない。でも、白湯を飲み始めて2週間で1kgは痩せた。お鍋の油汚れも水よりお湯の方が落ちやすいけど、そういうこと?(どういうこと?)

マインドフルイーティング=ながら食べをやめてみた

マインドフルに食べる、つまり、食べることそのものに意識を向ける。これは毎食必ずってわけには全然いかないし、幼児と食べてるとまあ忙しくてそれどころじゃないので、出社日に一人でランチするときなんかにちょっとだけ気をつけている。だけど、ちゃんとお腹がすいてから食べると自然とそうなるので一石二鳥。

食べるのはオーガニックフードとかでは全くなく、なんならコンビニ飯だったりもするけど、目の前にある食べ物に何が入っていて、どんな味がして、どんな食感なのか、そんなことを一度でも意識しながら食べてみると、そうじゃない時との差をすごく感じるようになった。

こないだうっかりスマホを見ながらボケっと食べちゃった時、「気がついたら食べ物がなくなってた」みたいな感じになり、せっかく一食摂ったのになんだかすごくもったいないなと思った。逆に、食べることに意識を向けながら食事をすると、味がわかるし、腹八分目くらいで満足感がちゃんと生まれることに気がついた。

食べること=自分が体に何を入れるかを意識する。それって、なんかちょっと自問自答っぽい。自問自答ファッションは、自分が何を身につけるか徹底的に考えてファッションを選び抜くことだけど、アーユルヴェーダは自分が体の中にいつ何を取り入れるかよく意識すること。そんな感じ?

脂肪を減らす=フェヌグリークを摂ってみた

「脂肪を減らす」なんて、ちょっとマユツバっぽいよねぇ。でも効果はあった(と思う)ので書いておく。フェヌグリークは、カレーの材料としても知られるスパイス。これを一晩白湯につけ、翌朝白湯と一緒に食べる。

スパイスだし毒ではないだろう、と恐る恐る口に入れると、「カレー風味の豆」って感じ。後味にかすかなエグみが残るけど、食べにくいというほどではない。もし何か異常を感じたらすぐやめること、2週間以上は続けないように、と本に書かれており、ビビリなのできっちり2週間でやめた。

結果、この2週間が一番体重と体型に変化があった。多分、次に書くオイルマッサージとの相乗効果。フェヌグリークで脂肪を溶かし、オイルマッサージで流す、みたいなイメージ(真偽のほどは不明。あくまでただのイメージ)。

私はこちらで少量を購入した(普通の郵送なので入手までちょっと時間はかかるけど、とっつきやすい価格!)。最悪、普通にスパイスとして料理に使えるので、試してみる価値はあるかも。

オイルマッサージ=スーパーのごま油でやってみた

個人的にはこれが一番効果があったしめちゃくちゃおすすめだけど、始めるのに一番ハードルが高かったメソッド。

使うのは高価な専門オイルなどではなく、普通に近所のスーパーで売っている太白ごま油。だけどそのままではダメで、キュアリングーー100℃で15分加熱し続けて冷ましてから使う。まずこの時点でめんどくさい。それからマッサージ。全工程で15分くらいかかる上に、推奨は朝イチ。そんなんできるか! と思っていた。

でも。とりあえずできるやり方で1回でもやってみるか、続かなかったらそれはそれ、と開き直り、夜のお風呂で湯船に浸かる前にオイルマッサージを始めてみた。だって、15分無意味にSNS見てる時間ならあるんだもん。

いざ自分の体に触れてみると、長年のコンプレックス・ごんぶとの太ももが冷たくて硬いことに気づく。これ多分、ゴリゴリの脂肪に老廃物が詰まりまくってるんだろうな。この状態でいくら動かそうが筋肉つけようが、細くなるわけないよなと悟った。だったらほぐして流すのが一番の近道じゃないの?

足の裏にふくらはぎと、体のどこを押しても硬くて痛い。ぎこちないながらも一通りマッサージすると、心なしかスッキリ軽やか。その感覚が嬉しくて、次の日も、その次の日も続けてみた。2週間ほど経つと指がグッとしっかり入るようになり、手応えを感じ始めた。こうなればもうしめたもの。

オイルマッサージをすると、翌朝のむくみが激減する。そして脚のシルエットが明らかに変わる。諦めていた下腹まで縮み出したのが楽しくてやめられなくなり、今ではオイルが切れかけると慌てて買いに行くほど。キュアリングも全く苦ではない(15分コンロから離れられない以外さほど面倒ではない)。

ちなみに、私はこれでオイルをキュアリングして、冷めたらそのまま蓋をして保存している。鍋を洗わずに済んで便利。あとは毎回100均で買ったプラ容器に使う分だけ入れて、お風呂場に持ち込んでいる。

クンダリーニヨガ=100日チャレンジの先へ

そして、5月から続けているクンダリーニヨガ。noteで知った青海エイミーさんのオンラインクラスを受講している。noteを始めたばかりの頃偶然こちらの記事に出会い、引き込まれ、貪るように読み進めた。

ちなみにこの物語、なんと書籍化されたばかり!

エイミーさんのクラスは、内容ももちろん素晴らしいのだけど、オンラインのみ、かつ動画レッスン見放題(しかもびっくりするくらいリーズナブル!)というスタイルが私の生活にカチッとハマった。幼児中心の毎日だと、ヨガスタジオにはどうしても通いきれないから。

それまでハタヨガしかやったことがなく、クンダリーニヨガの何たるかを全く知らなかった私は、先生が「エイミーさん」で「オンライン」だから、というだけで飛び込んだクラスでたいそうびっくりした。瞑想的な要素が強くて(ヨガってもともとそういうものだけど)、「チャクラ」とか「エナジー」とかがよく出てくる。

専門的なことは全くわからないけど、エイミーさんの深い声で優しくガイドされて動いているうちに、「エナジー」が体を通るのを意識できることがある。瞑想も正直よくわからなくて、目を閉じても雑念が浮かんでばかりなのだけど、それでもほんの一瞬「自分」が消えて、明るくて温かい感覚に包まれる瞬間がある。なんだかわからないけどとにかくこれは続けよう、続けたい。そう思っている。

そんなわけで

ゆるゆるとアーユルヴェーダを生活に取り入れて2ヶ月。こんな感じでこれからもやっていくつもりだ。こうして書き起こしてみて、惰性になってたなと思うところもチラホラ(昨日おやつ食べてたよ!)。

自分の体が今どういう状態なのかを知ることができるのも、それに対処できるのも自分しかいない。人が良いと言うものが自分にも合うとは限らないし、以前の自分に合っていたものが今の自分に合うとも限らない。常に自分の体の声を聞くことが大事。それがアーユルヴェーダの根幹なんじゃないかと、私は勝手に思っている。

自問自答ファッションと一緒で、この先長く続けていけたらいいなと思っている。まだ私も始めたばかりだけど、興味を持ってくださった方、ぜひ一緒にやっていきましょう!


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