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あなたはどのタイプ!?ポス山式-研究者8タイプ分類!(診断法もあるよ)


こんにちは、海外で現役ポスドク(生命科学系)をしておりますポス山毒太郎と申します。このnoteはあくまで毒太郎の体験を元に、偏見に基づいた感想を語っていく場です。ですのでほとんど統計値などは出てきませんので悪しからず。

さて、今記事では筆者の偏見をマックスまで引き上げてポスドク、というか研究者(若手)を分類していきたいと思います。

ステータスで“能力”という単語が出てきますが、今記事ではあえて定義はしません。

頭がいいとか、手が器用とか、プレゼンが上手いとか、コミュ力が高いとか色々あると思いますが、それをいちいち説明したら面倒なので、曖昧にします。

ですので、あまり怒らないで読み物として読んでいただきますと幸いです。「こんなタイプいるいる!!」と思っていただいたら幸いです。

筆者の記事をいくつか読んでいただければ分かりますが、筆者はめちゃくちゃ「穿って」ます。

一応それぞれ筆者の中でモデルはいますが、実際にはグラディエーションがあったり、複合型もいるはずです。あくまで筆者の偏見を元にした思いつく限りのタイプです。

また誰か特定の個人を馬鹿にする意図は全くありません。


では早速どうぞ



Type1. 国で支えるべきエリート

能力S運S
筆者もたまに見たことがあります。経歴、業績、その他プライベートなどでも全てを持っている、まごうなきエリートです。

人格も素晴らしいケースが多いです。ただし能力が高いので、アカデミア以外の道も考えていることも多いです。アカデミアでも企業でも、海外永住でも何でもござれ、どこでも生き残れるのが強みです。

ですので、もし彼らに日本のアカデミアに残ってほしいのであれば、国はポスドクから教員の給料、研究費を倍額以上にするように努めましょう。特に研究費は倍額程度じゃ足りません。

我々“その他大勢”もそのおこぼれをいただきます。我々“その他大勢”の不甲斐なさのおかげであなた方エリートが存在し得るので当然の権利です(キッパリ)。この方々は筆者からするともう嫉妬も何もありません。

筆者にとっては完全に雲の上の住民
です。

Type2. 坊ちゃん、嬢ちゃん

能力S-B?運S
この業界はやんごとなきお坊ちゃん、お嬢様が多いです。これは実家が金持ちという意味だけではありません。

筆者はSラン大の大学院に行きましたが、なんと「親が教授率」の高いことか!!彼ら彼女らは自己評価が高いので、多少能力が低くても、持ち前の自己肯定感の高さと素直さで何とかなります。

基本的にいいやつが多いですが、たまに刺してきます。わざとなのか、天然なのかわかりません。

例えば親が教授であったとしましょう。その場合素直に「親が教授」と言えばいいのに、あえて会話の中で「親の最終講義行かなきゃ」とか言って親が教授であることを示してきます。

はたまたユニクロのダウンを常用している筆者の横で「4oC室で実験する用にユニクロで安いダウン買ったんですよ」と平気で言ってきます。筆者は忘れてないからな!!

筆者からすると昔は嫉妬の対象に入っていましたが、最近は別の生き物として見ることにしています。ちなみにネットを徘徊している穿ったことを言ってみるサブカル理系女子、男子も大体ここです。


Type3. 残念エリート

能力S運B
能力は「国で支えるべきエリート」に引けを取らないものの、燻っているエリート達です。

自己評価と、他人からの評価が乖離している
ので、人柄に難がある場合もあります。自と他からの評価に乖離があるので、不満たらたらです。それによって人格に難あり認定されての、負の循環に陥っています。

彼ら彼女らは、自分を「国のトップエリート」として扱ってほしいと思っているのです。もしくはある程度の評価がされているものの、それでも足りないと思っているパターンです。

要はかまってちゃんです。ちゃんと彼ら彼女らが評価される社会が望ましいですが、研究は運要素が多すぎるのよ。若い場合、国家公務員試験とか受けがちです。そちらの方が本人にとっても幸せかもしれません。

ただし運が回ってくれば、「国で支えるべきエリート」に格上げされますので頑張ってください!筆者は応援しています。それまではその溢れ出る自己承認欲求はXを捌け口にしたらいいと思うよ。

Type4. エリートになりきれない上位層

能力A運A-C
エリートとまではいきませんが、能力はまあまあ高いです。ただし、やれ「製薬に移るんだ」とか、「研究で海外に永住するんだ」とか口では言いますが、実際に最後まで実行する能力というか気概はないように感じます。そこが上のエリート群との違いです。

またこの方々は上の「国で支えるべきエリート」や「残念エリート」の発表で感化されがちです。自分が彼ら彼女らの真似ができると思っているのです。

じゃあ最後までやってみろと筆者は思います。

この記事を読んだ「エリートになりきれない上位層」と自認する皆様、この記事で何クソと思って最後までやり通したらエリートに格上げされますよ、筆者はあくまで応援しています(謎の上から目線)。

「残念エリート」と同様、自己評価と他からの評価に乖離があるケースが多いので、人格に難ありのケースもあります。

Type5. ずっと同じラボにいる民

能力B運B-A
国立から私立大学までどこの研究室にもいます。

能力が高いというよりかは、人柄がいいというのが大事な側面で、教授と学生の緩衝材になっている場合が多いです。業績的にも、人によっては年齢的にも教授は狙えませんが、仕えている教授が退官するまでは安泰です。

ただし下手したら教授より働かないといけません。教授が退官直前でなければ、精神がかなり安定しています。

小規模から中堅研究室で学生からずっと同じラボにいると、精神が安定するどころか、能力の割に自信過剰になっている場合もあります。自信は大事ですが該当者は気をつけましょう。

ちなみに、CNSばかり出すトップ研究室にいる“ずっと同じラボにいる民”は、業績は溜まっていくので将来的に教授になれる可能性が高いですが、結局元の教授を越えられないケースが多いと感じます(データなし)。

結局右腕は、どこまで行っても右腕です、という筆者の最大限のやっかみをかましておきましょう。

この記事を読んだ「ずっと同じラボにいる民」と自認する皆様、この記事で何クソと思って師匠越えを果たしたら国で支えるべきエリートに格上げされますよ、筆者はあくまで応援しています(謎の上から目線2回目)。

Type6. なんかきてしまった奴その1

能力C、運S-A
筆者はこれだと自認しています、何かよくわからないまま、なあなあで過ごしてきたら、そこそこの経歴になってしまいました。ただし、能力は低いので常にギリギリです。

また運がよかっただけなので、他の道(製薬企業など)を考えることもできません、もう後に引けないのです。また、“運”なんて自分でコントロール出来ないもので今まで何とかなっていたので、常に下に落ちる可能性を秘めています。

ここら辺の研究者は、上の方々とは違い、「人格に難あり」というよりかは、「鬱傾向」が上がっていきます。

また「ずっと同じラボにいる民」以上はエリートになれる可能性がありますが、残念ながらここから下は実力的にエリートにはなりえません。

Type7. なんかきてしまった奴その2

能力C運B
何でその業績、能力でアカデミアにきてしまったの?と筆者ですら心配になってしまう呪物です。

まあ、その、なんだ、うん、君たちのおかげでエリートもいるって考えるんだ。そうしたら少しは楽になると思うよ。ただ「万事塞翁が馬」だから続けていれば、上のランクに上がれると思うよ。実際に“その1”と“その2”は行ったり来たりすると思います。

彼ら彼女らは、Bラン以下の私立で結構いる印象を受けます。しかし、彼ら彼女らは粘り強く同じラボにいて、教授に尽くせば、そこそこの確率で「ずっと同じラボにいる民」にランクアップできる可能性があります。

その場合、「なんかきてしまった奴その1」を超えることができます。

Type8. 詰んだやつ

能力A-C運C
はい、もう全てが尽きてキャリアが詰んでしまった奴です。生活保護か、配偶者に養ってもらいましょう。正直筆者は見たことないので、想像で書いています。

筆者のような“なんかきてしまった奴”はここに落ちる可能性があります。筆者も留学までは漕ぎ着けましたが、ここで何もないと“詰んだ奴”になることでしょう。そしたら、まあバイトでもしようかなーー(遠い目)。

いかがでしたでしょうか?


生命科学系の怖くて面白いところ

さてここでいきなり質問です。

生命科学分野の何が怖いと思いますか?


“残念エリート”から、“何かきてしまった奴その2”までの研究者は、ちょっとしたボタンのかけ違いで体外的な評価(業績)は、同レベル、いや逆転することがままあることです。

下手したら“なんかきてしまった奴”も運が続けば教授になれるのです(筆者がなれるとは言ってない)。

以前の記事でも言ったかもしれませんが、ある程度のデータをまとめた論文を出すのに、またはいちからプロジェクトを立ち上げようとすれば5年前後は少なくともかかります。

自分が大して優秀でなくても、ボスがとんでもなく優秀で政治的な力もあるなら、いい論文を出せるでしょう。逆に、本人がいかに優秀でも、長年かけたとしても、いい学術雑誌に論文が通るかは分かりません。

ですので結局運ゲー要素が多めなのです。

因みに筆者の周りを見る限りですが、学振DCをとってアカデミアに残ったものの、その後うだつが上がらない研究者は、かなりの数が見受けられます。筆者がDC通らなかったやっかみじゃないもん!!
詳しくはこちらをどうぞ。


分類作成の怖いところ

またもう一ついいですか?これの面白いところは、筆者のような下の民は上の民の気持ちがある程度ですが考察できます。

なにせこの分類は、筆者から溢れ出る嫉妬、認知の歪みからきていますから。もちろん、彼ら彼女ら上級研究者が本当に思っていることは筆者のような下民にはわかるはずもないでしょう。「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」です。

ただし、逆に上の連中は下の気持ちは全くわからないのです。というよりかは、そもそも目に入っていないので、考える、考察する時間が必要がないのです。

筆者も“なんかきてしてまった奴その2”、“詰んだやつ”を心配はすれど、彼ら彼女らが普段何を考えて研究をやっているのか正直理解できません。

ただ筆者も、繰り返しになりますが、本留学でそれなりの論文が出なかった場合“詰んだ奴”になるので、気をつけたいところです。その時は主婦になる気満々です!!

筆者の弱みは年齢的に“ずっと同じラボにいる民”へのランクアップが難しいことです。授業歴もありません、ここらへんの嘆きはまたいずれ語りたいと思います。

こういう分類法は、書く人の認知の歪みが出るんだなぁと改めて思うポス山毒太郎でした。今ではあまりないと思ってますが、筆者の坊ちゃん嬢ちゃんへの嫉妬心、家柄コンプが如実に出ている分類表ですね笑。

以前の記事でも言いましたが、前回、前々回紹介したNIHから出ている教授、研究者分類表を作成したDent氏は、医者研究者に思うところがあったと確信しています。こういう考察も面白いですね。

お口直しに筆者の分類表とは違いウィットに富んだ分類表も併せてどうぞ。


おまけ:自分のタイプの診断方法

では題名に「診断」と名付けたので、一応診断方法をここで述べます。ただし、そもそも筆者個人の濃厚な認知の歪みが出ている分類法なのであまり気にしないでください。ただの「おまけ」でこじ付けの「遊び」です。

まず、「このタイプの説明が自分に刺さる」と思った方々、そのタイプが貴方でいいと思います。特に、「このタイプの説明はちょっと刺さるけど自分はこうじゃない、こいつの説明ムカつく」と少しでもカチンときたら、ほぼ間違いなくそこの気質を持っているでしょう。少しでもムキになったということは強く刺さった(図星である)ことの裏返しです。

次に、各項目で「わかるわかる、こういうやついるなぁ」と思った方、貴方はそのタイプではないと考えます。なぜかというと、貴方はそのタイプに考え(単純な考察や嫉妬)を客観的に巡らしたことがあるからです。また、このタイプに嫉妬を覚えたことがあるなら、そのタイプより下の可能性があります。

逆に、「このタイプの説明が全く理解できない、こんな奴いる?」と思った方は、そのタイプそれ自身か、それより上にいると考えます。なぜかというと、自分の事を客観的に見ることはそれだけ難しいからです。また、先ほども言ったように上の民は下の民の気持ちなど考えたことがないからです。ここを読んで「ハッ」とした方がいたら、たまには筆者のような下民のことも考えてあげてください。

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複数の気質を持った複合型も多くいると思いますので、自分がこういう気質(の片鱗)を持ってるんだなぁと思っていただければと思います。またご本人の年齢や、経験してきたラボ数とかによっても認識は全く変わると思いますので、あくまで遊び、読み物として楽しんでくださいね!

最後に

さて、あなたはどのタイプでしたか?研究者の分類系の記事はここで一旦終わりとなります。

筆者は生命科学系、医学系の研究者なので、この分類が他の学科にも通ずるか気になります。

後から読み直すと筆者の悪いところが”ぎゅっ”と濃縮されていて、不快だったかもしれません。ただし筆者の名前を思い出してみてください。ポス山毒太郎です。ですのでこういった記事が一応本領です。

繰り返しとなりますが、誰か特定の個人を馬鹿にする意図はありません!!

さて、次回からは心機一転、明るい留学特集となりますので、お楽しみに!!初回は筆者の考える米国のおすすめ旅行先を紹介します。結構マニアックな場所だと思いますので、興味のある方はぜひ今のうちにフォローお願いします。

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