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在米研究者が語る!!米国でパーティ主催のすすめ(子供のバースデーパーティ編)

こんにちは、現役米国でポスドクとして働いているポス山毒太郎と申します。このnoteはあくまで毒太郎のアカデミア研究の体験を元に、偏見に基づいた知見を語っていく場です。ですのでほとんど統計値などは出てきませんので悪しからず。いちポスドクの意見、感想だと思って下さい。
 
前回はコミュ力高めの筆者が、パーティを乗り切るか、いや攻略していくか語ってきたと思います。

今記事では、前記事で説明した数々の技を駆使して様々なパターンのバースデイパーティをこなしてきた筆者が、体系的に子供のバースデイパーティのやり方を説明していきます。筆者の知識を全て置いてきました。

ひたすら書いたらすぐ意外と大作となりましたが、目次で気になるところだけ読んでいただいたり、太字だけ斜め読みでも結構です。ところどころ写真も置いてあります。

いつもの「研究」やら「闇」やら「学振」やらは全く関係ありません。お子さんをお持ちの留学中の方は勿論のこと、昔を思い出したい過去に留学、駐在されていた方、はたまた単純に海外の文化に興味のある方まで幅広くみていただきたいです!!
普段の、大学院、ポスドクの記事より明らかに気合いが入っていますので、どこかが琴線に触れましたら、是非"いいね"、”フォロー”お願いします!!



コミュ障がパーティを主催するメリット

コミュ障がパーティを開くメリットなんてないって?

もちろん子供が強く希望しなければやる理由はありません、ですが留学中のいい思い出として、また子供のためにひと肌脱ぐのも大人としての責任です。ではまず筆者のようなコミュ障がパーティを主催するメリットを説明しましょう。

前記事でも述べましたが、主催者はとにかく忙しいのです。イベントをしようとしたらその準備、食べ物がなくなったらその補充、後半になったらケーキの準備、子供たちが喧嘩してないかなどの確認などと、写真を撮っている暇すらないほどです。ということは、なんと“合法的”に誰とも喋らなくても許されるのです。これは強い(確信)。というか単純に忙しくて本当に人と喋る時間がありません。

そしてなんともう一つ大きなメリットがあります。こちらは主催者ですので、なんとあちらから挨拶に寄ってきてくれるのです。

また極論を言うと、自分が話せる親を呼ぶこともできる、その選択権を握っているのです(迫真)!!日本人が好きなら日本人のみのパーティも可能です。こういった理由から、実を言うとあまり知っている人がいないパーティに呼ばれるより、自分がある程度話せるパーティを作ることができるのがパーティを主催することの大きなメリットなのです。
 
ではまず簡単にバースデイパーティを分類して行きましょう。

Step1. パーティの場所を決める

ホームパーティ型

自分の家でパーティを開くという意味です。家の広さにもよりますが、呼べる家族は2-3家族になると思います。ですので、子供の言うことも聞きつつ、自分が話せる親がいる家族も視野に入れて呼ぶ家族を選ぶのが吉です。呼ぶ家族も少なくなるので自動的に安上がりです。

ただしその分2時間の絡みも濃厚になるのといざという時に逃げ出す場がなかなかありません。筆者は子供の様子を見にいくという体で大体子供部屋に逃げだします。
 

広い場でやる型

これは外の庭や公園でやったり、もしくはマンション内の大部屋を借りてやる場合です。
外の広場の場合は、予約のお金はかからないものの、天候を考えないといけなかったり、公園の場合は他の人に先に取られている可能性もあるので注意が必要です。春先から秋くらいにパーティをする方にはおすすめです。また外の場合は、庭にBBQ用のグリルがある場合もあるので、それを利用すればパーティのイベントとして十分ですし、誰かと喋らず時間を潰せるので一挙両得です。
 
建物内の大部屋(いわゆるCommunity Room、Party Room)の場合は、予約にお金がかかる場合が多いと思いますが、天候や先客のことは気にしないでもよいのが特徴です。ただし部屋の備品が壊れた場合、弁償しないといけない可能性があります。

外の方が、部屋より広く、また木陰等の逃げるスポットもあるので、コミュ障筆者としてはお勧めです。筆者は実際に、外の広場で人数をある程度絞ってパーティを行いましたが、どうせやるなら同級生全員呼ぶくらいしてもよかったと少し後悔しています。少人数と大人数ではあまり労力は変わりません。
 

プレイセンターを借りる型

アメリカにはゲームセンターやアスレチックが混ざったような複合室内施設があります。ここで行えば、食べ物からイベントから全てスタッフが準備してくれるのでとても楽です。ただし子供一人につき、ある程度の額を取られるので、お金は一番かかります。下は例えばです。

プレイセンターの例
https://kangasplaycenter.com/

試しに適当な日時で値段を見てみました。

意外と安いと思ったそこのあなた!子供10人の値段ですよ!!
E・GU・I !!

ポスドクの給料じゃ無理なのよ。一番高いプランで約38万円です、これもう家賃なのよ。これが資本主義の本気ですね。しかもこの値段で写真がしょぼそうなのはアメリカあるあるです。ちなみに勘繰られる前にいっておきますが、筆者の居住地にはないプレイセンターを選んでいます。筆者の身バレを試みようとしている皆様、無駄な努力です(何と戦っているか不明)。
 

Step2. パーティのスケジュール

さて次に定番のバースデイパーティのスケジュールとなります。
大体全部で2時間となります。

まずは人が集まるのを待ちつつ、ただひたすら遊ばせます。

最初の30−60分が過ぎたところで、イベントを挟みます。
このイベントは自分で画策しても良いですし、誰か道化師、手品師を雇ってもいいです。いくらお金をかけるかにもよります。

開始から90分後位でバースデイケーキを出してあとは自由行動です。

2時間が経過したらパーティは一応お開きですが、ホストが「パーティ終わり、みんな帰ってー」と宣言することは基本ありません。子供が他の子供と遊んでいれば、片付けをしながらひたすら子供が帰るのを待つのみです。

 

では次にパーティの開始時間を設定します。

Step3. 開始時間を決める


10時前後開始で昼食前に終わらせるパターンも可能です。これが、一番お金がかかりません。なぜなら昼ごはんをこちらで準備しないで良いからです。来た人達も昼ごはんがあるので12時過ぎに勝手に帰って行きます。一番コスパ良しでしょう。
 
11時-12時に開始する場合は、この場合お昼ご飯をこちらで準備することになるので、お菓子等以外にもピザ等も準備しましょう。というか基本的にピザがあれば十分です。また子供が小さい場合、お昼寝の時間で帰っていくので、終わりの時間を見極めやすいのもメリットです。
 
13-16時に開始する場合は、お昼ご飯を食べた後に開始することになるので、軽食で結構です。この場合もお金がかからないでしょう。ただし子供が小さい場合、思いっきり昼寝の時間と被るので避けることをお勧めします。また逆にある程度子供の年齢が上の場合はひたすら遊んでパーティが思った時間に終わらない可能性もあります。

17時以降に開始する場合は、夕食の時間と被ってくるので、こちらもお菓子等以外にピザなども準備しましょう。と言うか繰り返しですがピザがあれば十分です。大人用にお酒を準備しても良いです。終わり時間が近づけば、子供の寝る時間、お風呂の時間も被ってくるので終わる時間が見極めやすいです。
 
またプレイセンターやコミュニティルームを予約する場合は、ある程度の時間で強制退去となるので、終わる時間を考えなくて良いのもメリットです。
 

Step4. 呼ぶ人を決める

では場所と日時を決定したら、次に呼ぶ人を選びます。
子供の親友だけを呼ぶか、クラスメイト全員に声をかけるか子供と話し合いながら決めてください。繰り返しですが、大箱でやる場合はあんまり子供の数を絞る必要はないと思います。
 
次に呼ぶ人を選んだら、招待状を送ります。メールアドレスを知っていたらメールで送ったり、もしくは「evite」のような、招待状を送ってそれの参加するorしないの返信を集計してくれる便利なサイトもあります。
もしくは、学校に紙の招待状を持って行かせるのもありです。

Evite
https://www.evite.com
 
 では参加してくれる人数が決まったので、ピザや、お菓子、ジュースからグディバッグ(詳しくは後述)、風船等を準備して下さい。食べ物の量の目安ははっきり言って分かりません。お菓子関係は大体余って、その後も数週間で食べ続けます。ピザは、なかなか余ることはないので、じゃんじゃか頼みましょう。子供用にスライスを小さくしてもらえるように、ピザ屋に頼むのもありです。
 

Step5. 当日のスケジュール

さて当日です。広場の場合30分前くらいから準備したら良いでしょう。家で行う場合は前日に飾り付けを済ませましょう。広場で行う場合、先客がいることもあるので気をつけて下さい。その場合はお互いどう場所を分けるか交渉です。

お菓子や、ジュースなど並べて下さい。紙皿や、プラスチックフォーク、ペーパータオル、風船等も忘れずに。

ホームパーティは気が楽、当然午前10時開始コースです。(流石に身バレしないよね(ドキドキ))

また外の場合は、ボールとかトランポリンとか、テントとかパラソルとか適当に置いておけば、子供たちはそれで遊びます。ただし破壊される可能性もあるので注意しましょう。また赤ちゃんの休みスポットとして敷物を敷いておくのもありです。
 
ではパーティが始まりました。人が徐々に集まってくると思います。最初は、適当に遊ばせておきます。
 
来てくれた子供は誕生日プレゼントを持って挨拶に来てくれます。

ここでティップですが、誕生日プレゼントは子供が6歳以下程度であれば10ドル以下で十分です。

知り合いの現地アメリカ人は、「急に誕生日に呼ばれることがあるから2セット10ドル位のプレゼントをAmazonで買いだめしている」と言っていました、なんとビジネス的なことか。

ただし、相手が日本人や、子供の親友の場合は奮発してもいいでしょう。相手が日本人の場合は、主婦たちの意識が高いので特に注意が必要です。彼女らが主催するパーティは、さながらゴッドファーザーのオープニングのようなので、下手なプレゼントは渡せません。ここら辺が共働きとの感覚の違いですが、なんとか失礼のないように頑張っています。米国くんだりまで来て日本の流儀を味わうとは思いませんでした。失礼こいたら殺される覚悟です。でも彼女らは外国人にはめっぽう弱いんだよなぁ笑。
 

次にイベントですが、道化師、手品師を呼ぶのも割と一般的です。この場合、道化師が手品などで時間を30−40分ほど埋めてくれるので、とても頼り甲斐があります。頼んだことはないので、興味がある方は各自値段等調べて下さい。

また手作りでイベントを開催するのもありです。

筆者は大きめのオケに水を溜めて、ヨーヨー釣りを準備しました。日本人だけでなく、外国人の子供にもウケが良かったです。最初は皆真面目に釣っていましたが、時間が経つとおけをひっくり返して水で遊んでいました。まあ時間を潰すイベントなのでなんでもありです。

また映画で見ることがたまにありますが、ピニャータという謎のイベントもあります。

これは、飴などのお菓子が入った箱を吊るしてひたすらバットのようなもので代わる代わる殴る野蛮なイベントです。そして箱が壊れて中のお菓子が落ちてきたらそれを皆で拾います。あいつら狂ったようにこの箱を殴ります。そして狂ったように落ちたお菓子を集めます。まあ所要時間は10分程度ですが、室内でやる分にはいいでしょう。

自宅でやる場合は、ワッフルやたこ焼きを作るっていうのもいいイベントだと思います。それ以外にもみんなでジブリ映画を見るのも聞いたことがあります。
 
そしてケーキの時間がやってきました。これはあまりいうことはないでしょう。ケーキを持ってきて歌うだけです。
アメリカのケーキはクリームが違うのか、あまり美味しくないことが多いです。ですので、手作りもアリかもしれません。筆者は自宅から少し離れたところにある、日本風ケーキを売っている、韓国資本のケーキ屋でいつも買っています。歌って、切ってみんなに配って終了です。

ちなみにバースデイソングを歌った後に皆で「Are you one!?, Are you two!? Are you three!?,,,」と年齢までカウントするイベントがよくありますが、年齢を超えて数えて、パーティの主役に「Stop!!」とツッコませるのもあるあるです。ただし子供が小さすぎるとツッコむ機を逸するので気をつけましょう。

お疲れ様です。そこまで終わったらもうあと少しです。
基本的に自由時間なので、皆が帰るのを待ちます。

ただし、ただで帰してはいけません。

グディバッグ(goody bag)という文化があります。いわゆるお土産です。グディバッグ内には様々なおもちゃや、お菓子を入れて持たせます。

ちょっと意識が高いと手作りのお菓子もあったりしますが、一品でいいおもちゃを持たせるのも良いでしょう。親からしたら高評価です。ですが、基本的にはしょぼい1−2日で壊れるおもちゃの詰め合わせを入れることが多いです。親からすると、これらはすぐ壊れるし、片付けが大変になるしでいいことないのが本音です。

Amazonでgoody bag toyとかで検索して見てくだい。しょうもないおもちゃの200ピースとかの詰め合わせが出てきます。

安いけどすぐ壊れるおもちゃセット。なんとこの量で2000円とか!

なんならおもちゃより、おもちゃを入れる紙袋の方が高いのはアルアルです。
 
お疲れ様でした。子供も楽しんでくれたと思います。


お金がある方に向けたパーティ指南

では最後のパートとして筆者が見た、お金がある方向けのパーティを簡単に説明したいと思います。企業からの駐在で来ている方等はご参考にしていただければと思います。流石に本物のセレブに出会ったことはないので、あくまでそこそこの富裕層のパーティです。

プールパーティ

ある子は、室内プール付き(25mx5-6レーンくらいの普通の学校にあるようなプール)のマンションに住んでいて、プールを丸々借りてパーティをしていました。多分家族含めて100人程度パーティにいたかもしれません。ひたすらプールで遊ぶだけなので、あまり話す必要がなく筆者としても楽でした。その後は着替えて、別室でケーキを食べて終了でした。


テニスパーティ

ある子は、テニスのコーチを4−5人雇って、クラスメイト全員(とその兄弟で子供30人程度)にテニスを教える講座をやってました。テニスコート2面分も借りているので、人件費も含めてどれだけお金がかかるのか?とビビりました。子供は完全にコーチに任せるので、余った大人は子供ケアをする必要がないのが特徴です。ですのでひたすら大人同士でしゃべるのですが、筆者の必勝技である「子供」が奪われてしまったので、正直苦痛でした笑。このパーティ必勝法がわからない場合は前編もご覧ください。


エアー遊具

ある子の親は、道化師2人とともにエアー遊具をオーダーしていました。 エアー遊具は、米国ではよく子供のイベントで見ますが、日本でもたまに見るこれです(下記参照)。子供が中に入ってひたすら飛び跳ねるやつです。こんなでかいものを個人の誕生日パーティで庭に持ってくるのかと驚いた記憶があります。

多分セットで頼めるので、お金を払ってあとは楽したい方はトライしてみてください。

これらに参加したときに、日本に比べて給料は上がったものの、ポスドクはどの国でも低収入なんだなぁと感じました。海外ポスドクの給料が知りたい方はこちらの記事もどうぞ。最初の方に載っています。


最後に

さて筆が乗ってしまったので、ひたすら思うがままに書いたら長くなりました。推敲するたびに文章が伸びて全体がよくわからなくなるのは筆者の悪癖です。ただし筆者のアメリカでのパーティに関する知識は全てここにおいてきたので、おそらく第2弾はないでしょう。今記事は子供のバースデイパーティ編としましたが、大人のパーティ編はありません。理由は、、、わかりますよね!?察っしてください。

前々回が闇深すぎたので、前記事と今記事でようやくバランスを取れたと思います。しつこいですが、本記事もお勧めです!!購入いただい方からはご好評をいただいております!!

子供にはもちろんのこと、親にとっても良い思い出になるので、一回くらい企画してあげてください。ただし当然毎年要求されるのでご注意を。

最後に一言。
Don't forget coffee!! 

日本のスタバにボトルがあるか分かりませんが、パーティにはお勧めです!!カップ付きです。

さて、今記事で筆者の記事掲載も20回を迎えることが出来ました(自己紹介記事等除く)。皆様のフォロー、”いいね”のおかげです。前回10回を終えた時も行いましたが、次回は筆者の11-20回目の記事を自分でレビューしつつ、どの記事が人気だったかなどを語りたいと思います。

以上現場から、子供を笑顔にすることもできるポス山毒太郎でした。”いいね”、フォローお願いします!!


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