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過去を見つめ、新しい見解を得て次へ進む――SDGs×RUBBER#4イベントレポート

SDGs×RUBBER」は、ゴム業界の情報を発信するポスティコーポレーションが主催のリレートークセッションイベントです。全5回開催で、2021年12月2日に最終回を迎えます。当イベントは、2021年6月に創立60周年を迎えた当社が、日頃お世話になっているゴム業界への恩返し、またSDGsの周知や事例紹介を目的としています。

今回は、2021年9月30日にオンラインで開催した第4回「SDGs×RUBBER」のトークセッションと質疑応答について、そのレポートを掲載させていただきます。

第4回のテーマは、「ゴム業界からのSDGs① パートナーシップやイノベーション」。

SDGs×RUBBER#4、トークセッションの様子(トリミング後)

【画像】トークセッションの様子。左上から馬場(弊社)、増田氏、左下から篠田氏、加藤氏

日加商工の加藤暢利代表取締役社長、クリヤマホールディングスの増田昌代社長室室長、そしてニッタの篠田重喜常務執行役員・コーポレートセンター長の3名の方々にご登壇いただきました。司会を担当したのは、当社代表取締役社長の馬場孝仁です。
※肩書は、イベント当時のもの

SDGs×RUBBER#4、グラフィックレコーディング(2021年11月25日)

当日のトークセッションをまとめたグラフィックレコーディング(グラフィッカー/しおりん

ゴム業界全体で、今後取り組むべき課題とは

馬場:
今回のテーマは「ゴム業界からのSDGs パートナーシップやイノベーション」です。SDGs(持続可能な開発目標)に対する取り組みは、その範囲の広さから、個人や個々の企業による活動では、課題解決に限界があります。そのため、ほかの企業やマルチステークホルダーの方々とのパートナーシップを活かすべきと考えられています。パートナーシップによって、効果的なものが生まれるということですね。

そこで、我々ゴム業界全体でパートナーシップを組み、今後取り組めるようなテーマ。この辺りについて企業として、あるいは個人的な意見でも構いません。まず、何かお考えがあれば順番に伺いたいと思います。

日加商工の加藤さん、いかがでしょうか

SDGs×RUBBER#4、グラレコ1

加藤:
当社の社是のひとつに、「継続」という言葉があり、SDGsと通ずる部分があると思います。「継続」のために何が重要かというと、当社の場合では「教育」です。人を育てる。人を育てていかないと、そもそも継続的に物事を進めることはできないのではないでしょうか。

ただ、教育はひとつの企業で行うには限界があると感じています。そこで、業界全体が人を育てるということに対し、より密に連携していきたい。そうすれば、継続に繋がっていくのではないかと思っています。

さらに言えば、子供の時点から体験できる、知ってもらえるといった働きかけができる、例えばキッザニアのようなシステムがあれば、小さい頃からゴムに触れられる機会や、その素材に興味を持ってもらうことができる。そういったことができると良いんじゃないか、と考えたりしています。

馬場:
ありがとうございます。
続いてクリヤマホールディングスの増田さん、お願いします。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ2

増田:
ゴム業界は、川上から川下へ、サプライチェーン全体で繋がっています。その源流をたどれば、天然ゴムという原材料に行き着く。それを産出している東南アジアの国々の現状を考えると、森林伐採や人権問題といった課題に関心を持って、業界全体で考えていけたら良いなと思っています。

業界は全く違いますが、2021年はじめに中国のウイグル自治区の綿花の栽培で、人権侵害が起きているといった報道[※]がありました。それが日本の企業、例えばユニクロや無印良品の営業活動にも影響を及ぼしました。これは、ゴム業界でも同じような状況になる可能性があるといえるのではないでしょうか。

となれば、ゴム業界のサプライチェーン全体で、天然資源の原材料を守るという観点から、対象地区への寄付も検討すべきではないかと思います。

[※]新疆ウイグル問題=新疆ウイグル自治区は中国最大の綿花産地であり、生産量は中国で栽培される綿花の8割以上を占める。ところが2018年に米英メディアが同自治区での強制労働問題を取り上げたことから、欧米で関心が高まった。20年には同自治区での人権抑圧に関与しているとして、米国が中国企業11社に禁輸措置を発動し、新疆生産建設兵団が生産する綿花を使った製品の輸入を禁止した。

馬場:
ありがとうございます。
続いて、ニッタの篠田さんが考えられる業界全体で取り組むと面白いんじゃないか、非常に役立つのではないかといったことについて、いかがでしょうか。

篠田:
省エネや3R(リデュース、リユース、リサイクル)、エネルギーの効率化など、これからも環境を考慮した製品開発は必要になっていきます。

その際、新しい原材料が必要になるケースが出てきます。そうなると1社のみの取り組みではコストパフォーマンスが厳しく、原材料メーカーとの交渉も難しいケースが多々出てくるのではないかと予想されます。そういった面から、ゴム業界全体で手が打てないか、ということを感じました。

またイノベーションの観点で言うと、同じ業界だけで集まって課題を議論するよりも、違う業界の方々と集まって意見を交わすことで、何か新たな発想が生まれるのではないでしょうか。こうして今、セミナーを主催しているポスティコーポレーションさんにそういった橋渡しをしてもらえたら、面白いのかなと思います。

馬場:
そうですね。当社としても是非考えてみたいですね。

SDGsの社内啓蒙活動について

馬場:
以前、大手IT企業や外資系自動車会社に勤めていた増田さんにお伺いします。クリヤマホールディングスに入社する前とその後で、ゴム業界に対しての印象に変化はございますか。

増田:
業界全体で長く続いている、歴史のある会社が多い印象があります。

当社も2年前に創立80周年を迎えました。ポスティコーポレーションさんも60周年を迎えられたということで。先ほどの講演で、ニッタさんが「一般的に企業の寿命は20年か30年くらいと言われている」と仰っていましたが、この業界でこれだけ長く経営を続けられる企業が多いのはなぜなのか。それはきっと、ゴムという素材が、変化する時代の中でも必要とされてきたからだと思います。

クルマが空を飛ばない限り、地上を走るモノにはタイヤが必要です。もちろんタイヤだけではなく、緩衝材として利用できるゴムの資材もたくさんあると思います。そんな風に、時代の変化に合わせてゴムの素材も求められてきた。

こういった点から、長く続く企業が多いのではないかと思っています。

馬場:
よく分かりました。

続けてまた増田さんにお伺いしたいのが、クリヤマグループ全体で取り組んだSDGs経営を体系化するプロジェクトについてです。SDGsの17のゴール、169のターゲットを企業活動に落とし込んでいくのは、ご苦労もあったと思います。実際いかがだったでしょうか。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ5

増田:
非常に苦労しました。

2020年の4月にキックオフし、12月にクローズするという、短期間のプロジェクトだったことも大きかったです。特に日本、ヨーロッパ、アメリカ、それぞれの国によって、またそのグループ企業によって価値観をどのようにすり合わせるかが課題でした。そこで、まず「気候変動」という一つの共通テーマを掲げることで、共通認識を醸成していきました。気候変動というのは世界各地で起きています。待ったなしです。そこに焦点を当て、プロジェクトを進めました。

プロジェクトの最後には、SDGsバッジをアメリカ・ニューヨークの国連本部から1,500個購入し、正社員のみならず、契約社員やアルバイト、クリヤマに関わる全ての従業員に2021年の1月に発送しました。バッジを手にして初めて、SDGsに興味を持つ従業員も多かったと思います。

やはり、SDGsについて、従業員の理解を深めていくことも重要だと考えています。今後もこういった啓蒙活動は続けていきたいと思います。

SDGs×RUBBER#4、イベントレポート用スクリーンショット①

【画像】クリヤマホールディングス講演資料より

馬場:
なるほど。ありがとうございました。

増田さん、このようなご質問もちょうどいただきました。

質問者:
SDGsを社員の皆さんに理解してもらうために、どのような取り組みをしていますか。改めてお聞きしたいです。

馬場:
SDGsバッジが1つのきっかけになったとご紹介いただいたところですが、その他、社内の皆さんに何か啓蒙をされたようなイベントや取り組みなどはございますか。国内のみの取り組みでも構いません。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ7

増田:
はい。当社では社内報を年に4回発行しています。2021年は合計で4回、SDGsの特集を組んでいます。

初回は4ページを使い、SDGsに関する取り組みについて記載をしました。今回の活動内容のご紹介の中で、当社はSDGsの14番目「海の豊かさを守ろう」だけ取り扱っていないというお話をしました。実はこの目標は、例えば今まで無料で配られていたレジ袋を有料化されたことで、マイバッグを持つ習慣が日本では身についてきました。「ここは会社では掲げていませんが、皆さんで努力するポイントですよ」ということをお伝えして、「17の目標、全部達成に向けて頑張りましょう」という啓示を行っています。それが今年、当社で取り組んでいる社内啓蒙活動の1つです。

また、社長室の全員が出演する社内啓蒙を促す動画を作成しました。それを社内で公開しています。非常に好評で、現在第3弾を作っているところです。

馬場:
ありがとうございます。

篠田さんは、社内啓蒙活動についていかがですか。ニッタさんでも社内報があると思いますが、そのご活用などはいかがでしょうか。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ8

篠田:
そうですね。サステナブル経営方針に基づいてマテリアリティの選択、SDGsの取り組み、そういったものを社内報の記事で取り上げて紹介したりしています。またコンプライアンスやガバナンスについての勉強会を開いたり、健康経営の一環で社員参加のウォーキングのフェスティバルを実施するなど、色々な取り組み、仕掛けを作りながら社内の浸透を図っていく活動を行っています。

SDGs×RUBBER#4、イベントレポート用スクリーンショット②

【画像】ニッタ講演資料より

企業サイトを通して、進む姿を見せる

質問者:
ホームページでも各社の取り組みを紹介されていました。非常に綺麗なページでした。最近取り組みを周知するためにホームページをリニューアルしたり、内容の変更を行いましたか。

馬場:
増田さん、いかがですか。

増田:
報告とコミュニケーションに、当社のホームページを活用しようと、2021年の4月に大幅なリニューアルをしました。

ここはもっと進化させていかなければいけないと考えています。

私どもは、SDGsに対する目標を設定したのでこれで終わりにするのではなく、着実に進捗させていくことを課題としています。合わせてホームページを随時更新していきます。

馬場:
篠田さん、いかがですか。

篠田:
基本的にサステナブル経営方針をベースにしながら、それぞれの取り組みの情報をアップしていきます。

これから、それぞれの取り組みに対するKPI[※]を明確に設定していき、目標値の開示や実施に近々取り組んでいきますので、またホームページ上でも情報を公開したいと思います。

[※]KPI=政府、企業、団体、個人などが一定の目標達成に向かってそのプロセスが順調に進んでいるかどうかを点検するための、もっとも重要な指標。

馬場:
次に加藤さん、いかがでしょう。

加藤:
今(2021年9月30日時点)ホームページの全面刷新作業中です。担当者も今このセミナーを聞いていますので、反映してくれると思います。

リサイクルゴムプラットフォームづくりの苦労話

馬場:
続いて加藤さんに質問が寄せられています。

質問者:
ゴムチップの新事業を始めるにあたって難しかったことはありますか。今回循環型リサイクルのプラットフォームを作られるにあたって、所謂チップのところがうまく当てはまったという形だと思います。あらためて課題点などはございますか。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ4

加藤:
これまでは、「廃材を集める側」、そして我々のように「使う側」で別々に機能してきた経緯があります。集める側は、タイヤも含めた全てのゴム廃材をチップにすることを重視していました。

一方で、使う側は工事を受注し、必要な分のチップだけ扱っていましたので、それらを両方行うようになりました。とてもメリットは多いです。ただ今後課題としては、両方行うことによって廃材の受け入れをセーブしてしまうケースも出てくると思います。

トレーサビリティに関しては、このプラットフォームが進んでいくと、工事で使ったゴムチップが最終的にどこのメーカーから出た工程廃材か、材質まで特定できるようになります。作った日にちまで特定できるようになると、何か問題があった時に追跡しやすいし、そういったメリットをあげていきたいと思っています。

外国人技能実習生について

質問者:
ゴム業界でも外国人技能実習生の受け入れが可能となりました。今コロナ禍で難しいところもありますが、これに対する期待感はいかがでしょうか。

加藤:
中小企業委員会に頑張っていただいて、外国人技能実習生の対象分野の中にゴムを入れていただきました。我々も活用できるようになり、大変ありがたいです。コロナウイルスの影響で立ち往生している現実も確かにありますが、土俵は整ったのでこれからしっかりと頑張りたいと思います。

“使う責任”について、今後の取り組みは?

馬場:
一次産品である天然ゴムは、その生産者がきちんと生活できる経済基盤がないと安定したものを作れなくなります。

増田さんはこのあたり、どうお考えですか。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ6

増田:
私どもは卸売業なので、直接原材料となる天然ゴムを現地に行って買い付けるというようなことはしていません。ですがこれは、ゴム業界全体に関わってくる問題です。

できることとして、CSRの一環として寄付活動などを検討したいと思っています。ただ、その寄付が果たして業界において意味があるのかどうか。そこが大切になってくると思います。

現在、新型コロナウイルスが世界中で蔓延しています。発展途上国や新興国では、ワクチンが行き渡っていない現状もあります。そこでユニセフがワクチンの普及を促す緊急募金を募集していましたので、社会的不平等の解消を目指すという観点から、当社はユニセフに寄付をすることを決定しました。
やみくもに「どこでもいいから何か寄付を」、ではなく、業界全体がこれからも発展していけるような分配についても考えていきたいですね。

ゴム素材のマイクロ化問題を考える

質問者:
プラスチックは海洋放出等により、マイクロプラスチック化し、各種の懸念があると指摘されています。ゴム、特にリサイクルユースにおいてもマイクロ化による懸念はありますか。

馬場:
加藤さん、いかがでしょうか。

加藤:
例えば、ゴム製品の代表格であるタイヤは使用すればどんどん削れていきます。ゴムのゴミが発生するわけですが、そういうのも含めて何とかしていかなければならないのはプラスチックと状況は同じです。

ゴムで課題のひとつは脱硫[※]だと思います。

[※]脱硫=一般には物質中の硫黄(いおう)あるいは硫黄化合物を除去することをいう。

ゴム粉は成型品に混ぜ込んでよく使っていましたが、今は物性への影響で使用頻度がものすごく下がっています。使用したゴム粉を脱硫して、バージンの状態に戻して使っていく技術が進むと、結果としてゴミを減らしていけると思います。

ゴム業界全体で脱硫の技術をもっと進化・浸透させて、脱硫されたゴムをまたみんなで使いましょう、という流れになればマイクロ化されたゴムを少しでも減らしていける。長い道のりだとは思います。また、今使っている工程廃材のゴムチップに関しては、最後には海洋まで流出してしまうとプラスチックと同じ問題が発生すると思いますが、その水に対しては工程廃材自体に発がん性物質等々がないので、安心してもらえればと思います。

SDGs×RUBBER#4、イベントレポート用スクリーンショット③

【画像】トークセッション時の様子。ゴムチップを手にして説明する加藤氏

ゴム業界のフェアトレードについて

質問者:ゴム業界として求められるフェアトレードと、潜むフェアトレードリスクはどのようなものがあると考えられますか。

馬場:
ちょっと難しいお話なんですけれども、増田さん、お願いします。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ11

増田:
フェアトレードからひとつ思い浮かぶのはチョコレートのケースです。チョコレートはカカオの実からできています。しかしカカオを採取する現地では、過酷な労働環境で働いている人が多いことが問題視されています。労働環境と商品の販売価格が釣り合っていないんですね。

それを横展開してゴム業界に置き換えると、天然ゴムの採取、栽培農園に対し適正な価格で売買が行われているのかどうか。私たちが適時モニタリングしていく必要があるのではないか、と考えています。

馬場:
ありがとうございます。

トレーサビリティは、業界が一体となって取り組んでいかなければならない問題と感じています。

森林経営から見るパートナーシップの価値観

馬場:
天然ゴムや森林は第一次産業です。工業用の原材料として共に重要な役割を果たしています。ニッタさんではそういった面でもサステナビリティに敏感な事業を抱えています。今後の行動指針など、その辺はどのようにお考えですか。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ10

篠田:
中々難しいですね。当社は136年という長い歴史があります。過去から引き継いできた財産がある。その中には、地球環境の保全という意味で社会にも貢献できてきたということがあります。それを大事にこれからも守っていきたいという思いがあります。

森林はひとサイクルにおよそ50年の時間を必要とします。そういう事業のサイクルは他では中々なくて、長期の視点で物事を見ていく際、少なからず影響があると思います。当社は製品開発や事業化についても、結構粘り強く長く時間をかけて取り組む。そうして、10年ぐらいかけて、やっと日の目を見るなど、そういう取り組みもあります。

また、海外の展開についても基本的には地産地消ベースです。コストが変わったからもう移転するとか、そのような発想はほとんどない。やっぱり地域に根を下ろして、その中でパートナーシップを築き上げていくという視点で取り組んでいる。その辺の価値観は共有するべきではないかと思います。

SDGs×RUBBER#4、ニッタ講演資料

【画像】ニッタ講演資料より

馬場:
わかりました。

続けてまた篠田さんにお伺いします。森林事業で得た地域共生、価値観、経験値、グローバル拠点などを、他の事業に横展開は可能でしょうか。

SDGs×RUBBER#4、グラレコ9 (2)

篠田:
当社においては、森林経営で得たパートナーシップを横展開するのは中々イメージが湧いてこないので、難しいところがあります。

現時点で、森林資源そのものを拡充していく具体的な計画はありません。ですが、今ある資源をいかに有効活用していくかを考える。そして、今から私たちが森林を守っていく元になる資金を、きちんと森林経営の中から生み出していける取り組みが必要だと思います。

また、当社の創業者(新田長次郎)は、槲(かしわ)の木から採れるタンニンを10倍にするイノベーションを起こしました。そして生産性向上につなげ、その資源の有効活用を図りました。今私たちも、カラマツから薬剤抽出にトライし、薬剤を抽出した木材から木質繊維を活用して、セルロースナノファイバー[※]を製造することを考えています。100年経ってもあまり考え方が変わらないですね(笑)。

[※]セルロースナノファイバー(CNF)=植物バイオマスから取り出した天然由来の繊維

「これまでの100年、これからの100年」を考える

SDGs×RUBBER#4、グラレコ12

馬場:
最後にご登壇いただいた皆さまから一言ずつ、このセミナーにご参加いただいたご感想などをいただければと思います。

加藤さん、よろしくお願いいたします。

加藤:
知ってもらう、勉強してもらうというところに関しては、こういったセミナーは大変有意義だと思います。

私どもの社員たちも積極的に参加させていきたいと思いますし、業界組合団体等々も含めて発信していきたいなと思っています。

馬場:
ありがとうございます。増田さん、いかがでしょうか。

増田:
昨年、無我夢中でまとめたクリヤマのSDGsに関する様々な取り組みを、ゴム業界の皆さまに向けて発信できる場をいただいたということは、私にとっても大変有意義なことでした。

2030年というSDGsの期限に向けて、これから全速力でみんなと手をつないで走っていくようなイメージを持っています。本当に、個々の会社の取り組みと、業界全体の取り組みがひとつの輪となって広がっていけたら良いなという風に思っています。

馬場:
ありがとうございます。篠田さん、いかがでしょうか。

篠田:
そうですね。SDGsは人類の希望であり、人類の英知であって欲しいと願っています。そのために、ごく一部の人たちの成長や幸せに繋がるものではなく、ひとりも取り残さないような活動であって欲しいです。

そういった活動を目指すために、「己の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず(=自分の心の思うままに行動しても、決して道徳から外れない)」というような価値観が必要ではないかと思います。

馬場:
ありがとうございます。

本日を含めて計4回続けてきた「SDGs×RUBBER」オンラインセミナーを振り返ると、「これまでの100年、これからの100年」というのが1つのキーワードになると感じています。SDGsに取り組む、ということは新しい何かを探すことだけではありません。

今回のイベントでも出てきましたが、ゴム業界は本当に歴史ある企業が多いです。例えば、それぞれの企業の創業者の考えを振り返ってみると、企業が持続してこられた理由が見えてくるのではないでしょうか。

引き続き、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

SDGs×RUBBER#5、申込み受付中

いよいよシリーズ最終回となる、第5回「SDGs×RUBBER」が、2021年12月2日(木)にオンラインで開催されます。

テーマは「ゴム業界からのSDGs② パートナーシップやイノベーション」。SDGsでは多くの企業や人々が社会に参加し、立場の異なる人たちが協力し合い、各々アクションを起こすことが課題解決に繋がると考えられています。第5回では、企業と企業、企業とマルチステークホルダー等のパートナーシップ、またそれによって生まれるイノベーションについての事例を取り上げます。

みなさまのご参加お待ちしております!

過去回のイベントレポートはこちら。


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