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先生になって感じる一番の魅力

先生はキツくて大変で理不尽な仕事だ。

今の世の中ではそう言う認識が多くあり、先生になりたいと思う人がものすごい勢いで減っています。

現在叫ばれている内容については本当にその通りで、そのような声がようやく表沙汰になってきたからこそ、最近になってようやく国が動き始めようとしている状況です。

国に現状改善をしてもらうためには、このような声は必要です。

私自身も、現在の教員の処遇が改善されるよう、毎日国会議事堂に向かって120回ほど祈りを捧げています。

しかし、同様に「先生になることの魅力」も忘れてはいけないと思います。

私は大学に入ってすぐに塾講師になり、卒業後も教職に着きましたので、それなりに「先生」と呼ばれる期間は長いです。

そんな中でこの仕事をしていて感じる一番の魅力は何かというと、

「生徒と他愛もない話をしている時間はとても豊か」
「生徒の成長をそばで見られることは幸せ」

です。

おっと、一番と言っているくせに、ついつい2つ言ってしまいました。

1つずつお話しさせていただけたらと思います。

1. 生徒と他愛もない話をしている時間はとても豊か

生徒と何気ない話をして、関わる時間というのは、教員にとってとても素晴らしい時間だと思います。

中には反抗期をこじらせて荒れ狂っている子もいますが、こちらが高圧的・一方的な態度をとったりせずに、一人の人間として接していれば、向こうもそれに答えてくれます。

「試験が難しかった」とか、「先生昨日の休み何してたんですか〜?」とか本当に他愛のない話でも、穏やかな気持ちになれます。

人間は人と接することで、幸せを感じることができます。

純粋な子供たちと接し、こういう気持ちになれることは、先生以外ではなかなかないのではないでしょうか。

私はこのような時間を大切にしており、授業が始まる前や終わった後、廊下ですれ違う時などは生徒に気さくに声をかけるようにしています。

「話をすることでお互いが豊かな気持ちになれる。」

それを仕事としてできるというのは、ある意味先生の特権かもしれませんね。


2. 生徒の成長をそばで見られることは幸せ

子供達の成長をそばで見られることはとても幸福を感じます。

単純に身長が伸びたり、大人っぽい顔つきになるだけでも、感慨深いものを感じます。笑

また、以前はできなかった問題が解けるようになったり、成績が伸びたりすることでも、「しっかり向き合って教えてあげてよかったなあ」という気分になり、充実感で満たされます。

他の人のことまで全然気が回らなかった子が、ある日困っている友達を助けたりしているのを見ると、

「成長したなあ」ととても嬉しい気持ちになります。

子供達の努力を間近で見て、それなりに貢献して、その子の成長を見届けられるという職業は、思っている以上にやりがいがあります。

そう言った点でも、非常に素敵な仕事と言えるでしょう。


友人と話している時に、「仕事に行きたいくない」「面白くない」という声を何度も聞きましたが、正直私は「仕事に行きたくない」と思ったことはそれほどありません。

「授業の研究発表があってオッサンたちに授業を評価される」とか「授業準備が終わっていない」などといった時は若干億劫になりますが、基本的に子供たちと関わることが好きなので、

「仕事に行きたくない」という状況にはあまりなりません。

そういう気分で仕事ができることも、教師の大きな魅力の一つだと思います。

そんな素敵な仕事が多くの雑務や本質的ではない教育内容、劣悪な待遇によって人気が下がり、日本の教育の教育の質が下がってしまうことがないように、一刻も早く教育現場の処遇改善を願います。


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