“AIへのプロンプト”を習慣にしたことで久々に「旅行してみよう」という気分になりました
前回、下記のような内容を記しました。
毎日Suno AIにキーワードを打ち込んでプロンプトしていくということは、自身の日常が見える化されることになります。入力するキーワードのネタ切れを起こしてしまい、「ああ、仕事しかしてない…本当に変わらない毎日を送っているのだな…」と痛感することになりました。今回はそんな時期のことについて振り返ってみます。
結果、前回記載した通り日常の景色をよく注意深く見るようになり、視野が広がったとはすでに感じていたのですが、さらに「久々に旅行をしてみよう」と決意したという、より行動が変化していった過程を綴ってみます。
この4年間、コロナ禍に突入すると、仕事は絶対休めないのでできるだけ人混みを避けるなどプライベートではリスクを取らないようにしていました。さらに体調も崩したことで「仕事だけはやりきる」と、休日ともなると心身を休めることに専念。昔は本当に好きで休みの隙あらば行っていた旅行(国内外問わず)に全く行っていませんでした。
しかし日常における上述の「変わらない」という危機感が、生成されてくる楽曲からより明確になってきたことで、「時間を作るのも大変だし、体調も心配だし…」とすっかり尻込みしていた旅行に「久々に行ってみよう」という気分になりました。
K-POPや韓国コスメ好きの私、久々の旅行の行き先は4年ぶりの韓国・ソウルです。皮膚科や歯科などいわゆる「美容旅」を満喫しつつ、「聖水(ソンス)のカフェに行きたい」「漢江(ハンガン)沿いをランニングしたい」「夜景を見ながら散歩したい」など、4年間「やりたい」と思っていたことをこの旅行では全てやってきました。
さらに、現地の景色を見たことで「音楽×AI」の側面でも、どんな曲を生み出していきたいかがより明確になったことが良かったです。これにより、帰国後にプロンプトしていても心なしかマンネリを多少打破できたような気分がしました。
この旅行でやってみたかったことの一つがノドゥル島の散歩。漢江にある島で、Netflixで配信のドラマ『スタートアップ』でも登場した場所。東京でも水辺の夜景が大好きな私としては、川のど真ん中にあるこの島から漢江の水辺の夜景を満喫したい!と思っていました。
そのノドゥル島からの景色を、東京・お台場からの景色と見比べていると、より「東京の水辺の景色」を表現する音がどんなものか?を考えることができました。
ノドゥル島の夜では、カップルや友人同士と思われる人々がベンチに腰掛けて語り合っている景色が見られました。また、ノドゥル島から見て両サイドには漢江に沿って幹線道路が通っており、帰宅時間帯の車が途絶えることがありません(この車のタイヤ音がとても癒されます)。そして漢江を渡る鉄道の走行音も聞こえ、漢江を渡る道路を走っているバスにはたくさんの帰宅中の人々が。なんだかとても人々の日常の生活感を感じられる光景でした。
日頃よく散歩やランニングをするお台場は建っている施設や立地的にお出かけスポットとしての意味合いも比較的強い(生活感が比較的少ない)ので、ノドゥル島で「生活感」を感じたことがとても印象に残ったのだと思います。
また、韓国ではノドゥル島に限らず漢江沿いの公園で夜な夜な語り合う光景はよく見かけますし、街中のコンビニのベンチでお酒を飲んでいるシーンもドラマなどで有名ですよね。さらに地下鉄の駅にもおでんなどのお店があり、そこで食事をしている人々の光景もよく見かけました。
そういった、人の温度がより身近に感じられる韓国の景色を見ていると、「韓国から生まれるR&Bのあたたかい空気感はこういう生活から生まれるのかな」と納得したものです。韓国のR&Bも好きで日頃よくチェックしているのですが、なんとなく漢江沿いの公園で語り合ったり、夜景を眺めている景色が思い浮かぶような、日常が感じられる、あたたかい雰囲気の曲が多いなと思います。
一方、今回目指す楽曲のテーマである「東京の水辺」を表現する際は、より、良くも悪くも生活感のないさらっとした感じといいますか、土日に遊びに行く時のような、綺麗めにまとまっている感じのR&Bが合うのかな?と思いました。
これが「ロサンゼルスを舞台に」となるとよりヒップホップの要素が入ってくる、などまた生み出す楽曲が変わってくると思いますし、より「特定の場所を舞台にすることでどんな曲を生み出すべきか?」を考える機会となりました。
こういった体験を踏まえて、Suno AIで生成してきたものの中から「あ、これは東京の水辺の音だな」と改めて感じられた楽曲もいくつか明確になりました。
次回からは、これまで生成してきた曲の中で今回のテーマに近しいなと思ったものをいくつか紹介してみますね。
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