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AIと一緒に曲作りに挑戦 まずは方針を決めました

AI×音楽というアウトプットに興味を持った背景を前回記しました。ここからはより具体的に、そこから生まれた楽曲をどう発信していくかの試行錯誤を記していこうと思います。

前回の記事でも「音楽に救われている」と書いたのですが、音楽に関しては才能が溢れ出る人・若くから研鑽を重ねてきた人をうらやましく思います。自分には何か秀でた作曲能力があるわけでもないので、「こういう感情を曲としてアウトプットしたい」という表現・アウトプットが思い通りにできないのです。

実は、一念発起して作曲や作詞に挑戦し何曲か配信リリースしたことがあります。ただ、なかなか自分にメロディの引き出しがなく、必死に毎晩研究するのですが結果的に自分にさらに負荷をかけることになったり、才能の無さにさらに落ち込むこととなりました。

周りに何が求められるのかをずっと考えていた結果、好きな音楽を離れていわゆる受験勉強やビジネススキルなどを学ぶことに専念し没個性な人間になってしまった人生を深く反省したものです。

その過去を踏まえて、AIの力を借りてなにか「いい曲」を世の中に残せないか?と思っています。

Suno AIの場合はジャンルや曲を想起させるイメージのフレーズを入れると、そのジャンルの楽曲で、歌詞もニュアンスを汲み取って生成してくれます。さらに歌詞をエディットできる機能もあります。なお、プロンプトするキーワードについては、具体的なアーティスト名・曲名はNGとのことです。有料プランにすると商用利用も可能になるようなので、こうして発信していくにあたり有料プランに切り替えました。

ではどんな曲を作るか、まずAIでプロンプトしていく楽曲のイメージ・メッセージについてある程度方向性を決めました。方向性を決めることは人の役割といいますか、「AIを使って◯◯をしたい」と考える人の感情に依るところが大きいと思います。

曲のジャンルは、私がR&B好きなのでもちろんR&Bです。曲のテーマは、都市生活の日常、都市に癒される、都市の中の静寂、都市の中での癒し、この辺りのキーワードが浮かんできました。

楽曲が生まれる環境というのは、なぜか住んでいる街の雰囲気に大きく影響されるもので、私が昔憧れ今住んでいる東京は夜景や水辺、公園などの緑など、実はホッとする光景が多いなと感じます。東京に住んでいて感じる、都市生活から生まれる光景や心境を題材に扱った方が良いものが作れるのではと感じました。

また、いま都内では海外の観光客の方も多いですよね。海外アーティストの方のvlogにも東京の光景がよく出てきます。映画やドラマ業界でも、今は「ローカル」のコンテンツだからこそ他国に受けるという事例が多いなと感じます。そういった背景からも「東京に住んでいるからこそ」の音楽の空気感はおそらく需要があるであろう、それを表現できれば…と思いました。

かねてからよくお話しする機会のある音楽プロデューサー・浅田祐介さんと、その土地の景色とそれに合う音楽がマッチする「生まれる音楽と、目から入ってくるものとの整合性」というテーマでお話が盛り上がったことも印象に残っていました。これを私の日常に置き換えると、目に入ってくるのは都内の景色ということになります。

私は今仕事だけで体力もスケジュールも一杯一杯、何か遊びに行ったり特別なイベントがあるわけではないので、プロンプトできるキーワードについても、仕事を終えたあと歩いたりランニングしたりする日頃の都心の光景や、そこで感じたことに自ずと絞られていきます。

さらに、何日も使っていると以前プロンプトしたワードが再び歌詞の中で生成されてくることもあり、やはりAIも深層心理を学習しているのでは?と感じました。そういう意味でも、同じ方向性のテーマで一貫して作っていくことがAIとの相性という面でも良いのではと感じました。

モチーフとしては「水辺で舞っている」風景が一つあります。日頃お台場や竹芝など東京の水辺を散歩したりランニングするのが好きなのですが、レインボーブリッジが見える水辺をランニングしているときに、ふとその景色をバックに練習しているダンサーの方の姿に気づき、とても絵になっていて素敵だなと思いました。

正直、私の日常は「仕事と、仕事終わりの散歩やランニング」の繰り返しだけで変わらないので、数ヶ月Suno AIに向き合っている中で、「入力したいものがない!」と自分のプロンプトの引き出しのなさに悩みがち(AIとのマンネリが早くも発生)だったのですが、「踊る、舞う」という光景をモチーフにするとより音楽としてアウトプットする際に相性がいい表現になるなと思い、日常の景色を、そういった華やかな東京の水辺の景色に言い換え音楽で描けたらと考えました。

このように、「自分の日常が全然変わってない」と危機感が見える化されること、変わらない日常の中でどうキーワードを捻り出してプロンプトしていくかを考えるべくより周囲の景色・事象に目を向けるという習慣につながったこと、これはAIと向き合ってみて良かった点の一つだなとすでに感じています。

さらに、久々に遠出もしてみよう!と、より前向きに行動することにもつながりました。この点については次回書いてみますね。

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