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80年代にテレビ東京でやってた全映画(19)('83年4-6月)

80年代にテレビ東京で放送されたすべての映画を検証中。
今回は、「魔拳!カンフーチェン」が「激闘!カンフーチェン」にリニューアルした1983年の4月から6月まで。

まとめ方


≪この期間の放送枠≫
平日昼:「2時のロードショー」(昼2:00-3:25)
火曜夜:「火曜ゴールデンワイド」(夜8:00-9:54)
    (※4/12のみ「火曜ロードショー」(夜8:00-9:24))
木曜夜:「木曜洋画劇場」(夜9:00-10:54)
日曜昼:「日曜ロードショー」(昼3:30-4:54)
★:単発放送

  • 題名の後の()内は初公開年と制作国。制作会社は日本の主要会社のみ明記。(※制作国、特に複数国の合作に関しては資料によって諸説分かれる場合あり)

  • :劇場未公開作品。日本の映画館でやらなかった映画。

  • TVM:TVムービー。海外のテレビで単発放送された長編テレビドラマ。
    ただし、連続ドラマから抜粋して日本で単発放送されたものも、ここに含めている。

  • 放送当時のテレビ全体の雰囲気を知るため、放送枠ごとにまとめるのではなく、全ての放送作品を放送日順に並べている。

  • 当時のテレビ東京は首都圏と大阪(テレビ大阪)のみで放送。

1983年4月にテレビ東京でやってた全映画


第1週
1(金)
【昼】 小さな冒険者('71英)

第2週
4(月)
【昼】 密林からの脱出('73南アフリカ)(未)
5(火)
【昼】 パリの恋人('57米)
【夜】 たつまき奉行('59日/東映)★
6(水)
【昼】 八人の男を殺した女('52米)
7(木)
【昼】 西部の掟('54米)(未)
【夜】 チェンジリング('80カナダ)
8(金)
【昼】 海賊の王者('61伊)

第3週
10(日)
【昼】 大魔神 怒る('66日/大映)
11(月)
【昼】 放浪の剣豪('62伊・仏)
12(火)
【昼】 ヘラクレス・サムソン・ユリシーズ('64伊)
【夜】 風拳鬼手への道 -必殺のカンフー無頼-('79香港)(未)
13(水)
【昼】 虎の谷('66米)
14(木)
【昼】 キスメット('55米)
【夜】 レッスンC('78西独)
15(金)
【昼】 輪舞('64仏・伊)

第4週
17(日)
【昼】 パニック・インSST('77米)(TVM)
18(月)
【昼】 モンタナの西('64米)
19(火)
【昼】 旅('58米)
20(水)
【昼】 シーザーの黄金('64伊)
21(木)
【昼】 僕はツイてる('58米)
【夜】 戦略大作戦('70米・ユーゴスラビア)
22(金)
【昼】 恐るべき衝動 -美しき画学生の異常幻想-('74伊)(未)

第5週
24(日)
【昼】 名誉と栄光のためでなく('66米)
25(月)
【昼】 カサグランデのガンファイター('64米)
26(火)
【昼】 密林からの脱出('73南アフリカ)(未)
【夜】 人生劇場 -飛車角-('63日/東映)
27(水)
【昼】 小さな冒険者('71英)
28(木)
【昼】 小さな漂流者('76オーストラリア)(未)
【夜】 眼下の敵('57米)

1983年5月にテレビ東京でやってた全映画


第1週
1(日)
【昼】 カジノの男('73仏)(未)
2(月)
【昼】 緑園の天使('45米)
3(火)
【昼】 星になった少年('77伊)
【夜】 真説 モンキーカンフー('79香港)(未)
4(水)
【昼】 勇猛スパルタン('65伊)
5(木)
【昼】 鉄道員('56伊)
【夜】 新 プライベート・レッスン('80仏・西独)(未)
6(金)
【昼】 恐怖のハネムーン('74米)(未)

第2週
9(月)
【昼】 海賊島の秘密('61英)
10(火)
【昼】 ショウ・ボート('51米)
11(水)
【昼】 黒い砦('61米・伊)
12(木)
【昼】 戦略泥棒作戦('62米)
【夜】 声なき叫び('79カナダ)
13(金)
【昼】 サンフランシスコ用心棒('69米)(TVM)

第3週
16(月)
【昼】 ハイジャック('72米)
17(火)
【昼】 恐怖のSF戦争('70米)(TVM)
【夜】 酔馬拳 クレージーホース('81香港)(未)
18(水)
【昼】 走れサイモン('70米)(TVM)
19(木)
【昼】 -電撃脱走- 地獄のターゲット('72英)
【夜】 荒野の1ドル銀貨('65伊・仏)
20(金)
【昼】 戦慄の悪魔払い('70米)(TVM)

第4週
22(日)
【昼】 空爆大作戦('69米・英)
23(月)
【昼】 じゃじゃ馬 西部を行く('70米)(TVM)
24(火)
【昼】 ソイレント・グリーン('73米)
【夜】 復讐のドラゴン('72香港)
25(水)
【昼】 ナポリと女と泥棒たち('66伊)
26(木)
【昼】 戦略大作戦('70米・ユーゴスラビア)
【夜】 -地中海ハイジャック- 脱獄の報酬('76仏)(未)
27(金)
【昼】 レイプ・ショック('79伊)(未)

第5週
29(日)
【昼】 ロリ・マドンナ戦争('73米)
30(月)
【昼】 サイレント・フルート('77米)
31(火)
【昼】 緑園の天使('45米)

1983年6月にテレビ東京でやってた全映画


第1週
1(水)
【昼】 ヘリコプター脱獄('77仏)(未)
2(木)
【昼】 おかしなおかしな戦争野郎('69米)(TVM)
【夜】 さよならミス・ワイコフ('79米)
3(金)
【昼】 美人ダンサー襲撃('77伊)(未)

第2週
5(日)
【昼】 一匹狼('76仏)(未)
6(月)
【昼】 真夜中の目撃者('70米)(TVM)
7(火)
【昼】 恐怖の復讐鬼('70米)(TVM)
【夜】 緋牡丹博徒('68日/東映)
8(水)
【昼】 カジノの男('73仏)(未)
9(木)
【昼】 ナチスの亡霊('69仏・伊)(未)
【夜】 バニシング('76伊)
10(金)
【昼】 欲望('76スペイン)(未)

第3週
12(日)
【昼】 ダーティ・ウイークエンド('73仏・伊)(未)
13(月)
【昼】 荒野のガンマン・シェリフ('70米)(TVM)
14(火)
【昼】 一匹狼('76仏)(未)
【夜】 世界残酷物語('62伊)
   世界女族物語('63伊)(※2本の総集編)
15(水)
【昼】 荒野の追跡者('71米)(TVM)
16(木)
【昼】 スタジアム乱射事件('71米)(TVM)
【夜】 大列車強盗団('67英)
17(金)
【昼】 恐るべき十代('76伊)(未)

第4週
19(日)
【昼】 グレン・ミラー物語('54米)
20(月)
【昼】 暗闇の中の殺意('71米)(TVM)
21(火)
【昼】 オカルト殺人事件('71米)(TVM)
22(水)
【昼】 呪いの島('72米)(TVM)
23(木)
【昼】 さよならコール先生('72米)(TVM)
【夜】 残酷ヘビ地獄('72米)
24(金)
【昼】 ストリッパー殺人事件('73伊・スペイン)(未)

第5週
26(日)
【昼】 続 荒野の無頼漢('72仏・伊・西独)
27(月)
【昼】 ヘリコプター脱獄('77仏)(未)
28(火)
【昼】 SF 地底探険('76スペイン)(未)
29(水)
【昼】 星になった少年('77伊)
30(木)
【昼】 グレン・ミラー物語('54米)
【夜】 世界が燃えつきる日('77米)

かなり様変わりした3ヶ月間


かつては週4本はあった夜7~10時台での映画放送枠が、この4月から「火曜ゴールデンワイド」と「木曜洋画劇場」だけになった。
しかも「火曜ゴールデンワイド」はスポーツ中継やドキュメンタリーも放送する枠で、映画の放送はかなり不定期なため、実質「木曜洋画劇場」だけということになる。
その影響もあるのか、1~3月の映画放送本数が延べ122本なのに対し、4~6月は延べ96本になった。少しさかのぼって3年前の'80年4~6月の放送本数をみてみると、延べ173本も放送していたので一気に大幅に減少してることがわかる(この時は平日の帯の放送枠が2つもあった)。
これが翌年の秋になると、深夜のレギュラー放送枠が増えていくのでかなり盛り返すが、それまでの約1年半ぐらいは「80年代のテレビ東京で最も映画の放送が少ない期間」となる。

ではかなり少なくなった放送作品を(それでも他局に比べるとまだかなり多い方だが)、ざっくりとしたくくりでまとめてみた。

【西部劇映画】
4/6(水) 八人の男を殺した女('52米)
4/7(木) 西部の掟('54米)(未)
4/18(月) モンタナの西('64米)
4/25(月) カサグランデのガンファイター('64米)
5/19(木) 荒野の1ドル銀貨('65伊・仏)
5/23(月) じゃじゃ馬 西部を行く('70米)(TVM)
6/13(月) 荒野のガンマン・シェリフ('70米)(TVM)
6/15(水) 荒野の追跡者('71米)(TVM)
6/26(日) 続 荒野の無頼漢('72仏・伊・西独)(未)

【カンフー映画】
4/12(火) 風拳鬼手への道 -必殺のカンフー無頼-('79香港)(未)
5/3(火) 真説 モンキーカンフー('79香港)(未)
5/17(火) 酔馬拳 クレージーホース('81香港)(未)
5/24(火) 復讐のドラゴン('72香港)
「酔馬拳 クレージーホース」では、主人公コンビの内の一人(ハン・クォーツァイ)の声を小松政夫が演じている。
「復讐のドラゴン」は倉田保昭も出演した香港映画。

【戦争映画】
4/21(木),5/26(木) 戦略大作戦('70米・ユーゴスラビア)
4/24(日) 名誉と栄光のためでなく('66米)
4/28(木) 眼下の敵('57米)
5/12(木) 戦略泥棒作戦('62米)
5/22(日) 空爆大作戦('69米・英)

【恐怖系のSF映画】
5/24(火) ソイレント・グリーン('73米)
6/6(月) 真夜中の目撃者('70米)(TVM)
6/22(水) 呪いの島('72米)(TVM)
6/30(木) 世界が燃えつきる日('77米)

【オカルト映画】
4/7(木) チェンジリング('80カナダ)
4/22(金) 恐るべき衝動 -美しき画学生の異常幻想-('74伊)(未)
5/20(金) 戦慄の悪魔払い('70米)(TVM)
6/21(火) オカルト殺人事件('71米)(TVM)

【歴史スペクタクル映画】
4/12(火) ヘラクレス・サムソン・ユリシーズ('64伊)
4/20(水) シーザーの黄金('64伊)
5/4(水) 勇猛スパルタン('65伊)
5/11(水) 黒い砦('61米・伊)

【恐ろしい犯罪の映画】
6/7(火) 恐怖の復讐鬼('70米)(TVM)
6/20(月) 暗闇の中の殺意('71米)(TVM)
6/23(木) 残酷ヘビ地獄('72米)
残酷ヘビ地獄」は、ある男が大量の毒ヘビに人を襲わせて復讐する、という話。
初回放送は日本テレビで、その後テレビ東京で2回放送された。内容も邦題も独特ながら、全国ネットの夜7~10時台での放送が計3回は結構多い。
そしてもう一つ不思議なことに、この当時のテレビ東京は「ヘビの特番」も結構放送している。
ざっと挙げただけでも、

毒ヘビ大研究!恐怖の生態と全機能('77/3/25「金曜スペシャル」)
世界の毒ヘビ大特集 恐怖の生態を探る('78/9/7)
世界の毒ヘビ特集('79/1/9)
女王毒蛇から巨大蛇ボアまで 世界怪物ヘビ大特集('79/6/30)
女王毒蛇から巨大蛇ボアまで 世界怪物ヘビ大特集('81/1/26)
猛迫力!地球大縦断 アッと驚く巨大・猛毒・珍種ヘビ全集('82/2/20)
世界のヘビ全集 恐怖と怪奇の生態公開('82/9/17)
世界のヘビ全集 恐怖と怪奇の生態公開('85/2/13)
(※同じタイトルのものは再放送だけど、いずれもゴールデンタイムで放送している)

と、これだけある。
「ヘビの特番」というだけでも珍しいのに、こんなに長年にわたって放送してるということは、それだけ需要があったということなのだろうか。
一応補足しておくと、同じ年代の他のキー局では「ヘビの特番」というのはやっぱり見当たらない。


放送当日の新聞に載ってたテレビ番組表を元にしているため、「放送済の情報」ではなくあくまで「当日の放送予定情報」です。
そのため緊急ニュースなどの理由で、予告なしに放送休止になってる可能性もありますが、それはかなり稀なケースなので「ものすごく確定に近い推定情報」であることをお断りしておきます。
(そしてこの時代のテレビ東京は、日中・深夜の放送作品に関しては、前月放送してたのをまたやってたりする。これは本当に何度も放送しているのか、それとも前月のは放送休止だったのか、それは正直なところ確認のしようがないのでよくわからない)

参考資料
これまでの放送リスト

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