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我が家の中学受験塾の選び方

あと2カ月で2020年も終わり。年が明けたら、あっという間に5年生に進級だ(中学受験塾は2月に進級する)。

思えば、昨年の今頃は塾探しをしていた。まだ幼さの残る小3の娘が、一人でバスや電車に乗って塾に通えるのだろうかと不安で、最寄り駅付近の塾ばかりを探していた。
最終的に隣駅にある早稲田アカデミーに決めたのだけれど、これが正解だったのかどうかは、まだ不明。備忘録として、塾選びあれやこれやを残しておきたい。

①近所の中規模進学塾

家から徒歩5分の中規模進学塾は、1学年2クラスしかないアットホームな雰囲気で、入塾テストどころか定期的な組分けテストもなく、もちろん席だって自由。

生徒同士を競わせることをよしとせず、塾長先生をはじめ、すべての先生が温厚で面倒見のよさそうな方たちだった。進学実績は大手に比べるとずいぶん見劣りしたけれど、親へのサポートが手厚く、中学受験に疎い我が家のような家庭にも親身になって相談に乗ってくれそうなところが頼もしく感じて、私はひそかに「ここがいいな」と気に入っていた。

でも、長女の反応は微妙。四谷大塚の全国統一小学生テストを受験した後、解答解説のためのちょっとした体験授業的なものがあったのだけれど、それがイマイチだったらしい。「先生がおもしろくないから、行きたくない」と滅多切りされた。合掌。

(追記)
この塾は、なんと2021年2月に閉校してしまいました。2020年、2021年の進学実績がパッとせず、次年度の新入生が目標数に達しなかったためとのこと。入塾していたら、今頃途中で放り出されて右往左往していたことでしょう。娘に先見の明があったようです。あの人の好さそうな塾長先生はこれからどうなさるのかしら、プロ家庭教師か個別指導か……。

②ena

続いて見学に行ったのは、公立中高一貫校の受験を得意とするenaだった。生徒は15名のみ。みんなが同じクラスで学ぶ、これまたアットホームな塾だった。若い塾長先生は、親に対してあまり愛想がよいとは言えなかったけれども、生徒たちがなついている様子はうかがえた。

娘もそれなりに乗り気だったけれど、私は進学実績を不安視していた。まず、私立校に対するパッとしない合格実績。得意とする公立中高一貫校も、1校舎につき2、3名程度しか合格していない。ここに任せて大丈夫なのか……?

③栄光ゼミナール

enaに不安を覚えて、同じく公立中高一貫校対策コースのある栄光ゼミナールの資料も請求してみた。結果的に、栄光ゼミナールは見学もしなかった。

なぜなら、セールスの電話が鬱陶しかったから。

一度メールで資料請求しただけで、あんなに何度もしつこく電話をしてくる塾は、栄光以外なかったな……。「手厚い」と「しつこい」は紙一重と痛感した塾選び。自分の仕事にも活かせる学びだった。

④SAPIX

実績には文句のつけようがないSAPIX。長女の一番仲良しのお友達もSAPIXに通うというので、一緒に通うのも楽しそうだなと思っていた。

我が家の最寄り駅付近にSAPIXの校舎はなく、電車で2駅隣か、もしくはバスで15分ほどのところにあった。これが一番のネックだった。
SAPIXは授業時間が長い。20時に授業が終わるとして、自宅の最寄り駅・バス停に着くのは、早くても20時半を過ぎてしまう。我が家には保育園に通う次女がおり、長女を駅まで迎えに行く間、次女を家で留守番させておくことはできない。当然、一緒に連れて行く必要がある。
20時半頃というと、ちょうど次女が入浴を済ませるくらいの時間帯だ。真冬の寒い日に入浴後の子どもに再度洋服とコートを着させて、外に連れ出す? でも、姉を迎えに行ってから入浴させて寝かしつけるのでは、次女の生活リズムが完全に崩れてしまう。

夫は帰宅時間はそんなに遅くないけれど、出張の多い仕事のため、当てにできない。私がワンオペで乗り切ることを前提に考えた方が安全だ。
入塾テストの日程をチラ見しつつ、どうしよう、難しいかな……と悩みつつ、早稲アカも見てみることにした。

⑤早稲田アカデミー

塾選びに迷走し、でももう早く決めなければと焦って、すっかり疲れてきた頃に、早稲アカの体験授業を受けた。この体験授業が、予想外に娘のハートを掴んだようだった。体験授業から帰宅した娘は「先生がこんなこと言ってさ~」と楽しそうに授業の様子を話してくれて、初めて自分から「ここに通いたい」と言った。

早稲アカは、我が家からバスで5分。自転車で15分ほどの距離だ。授業の開始・終了時間も早いので、最寄りのバス停に迎えに行くのも19時45分頃。これなら次女も連れて行ける。
また、早稲アカは体育会系と言われるだけあって、先生も事務スタッフの方も、みんな明るく元気がよい。校舎を訪れると「こんにちは!」と大きな声を掛けていただける。この挨拶のすがすがしさは、いろいろな塾を見た中でも、早稲アカがずば抜けていたと思う。

そして入塾組分けテストを兼ねて受けたのが、冬期学力診断テスト。結果は散々だった。

入塾してから10カ月。新型コロナウイルスによる休校、オンライン授業など予期せぬアクシデントもたくさんあったけれど、今のところ成績は順調に伸びているし、何よりも本人が楽しそうに通っている。

でも、「本当にこれがベストな塾選びだったのか?」に対する解は、小6の2月を迎えるまで分からない。


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