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派遣会社が効率的なマッチングができない理由と改善案

仕事上、人材派遣会社様にどのようにマッチングされているかヒアリングするのですが、一番多いのは「コーディネーターの記憶に依存する」という方法です。

規模の小さい派遣会社であれば何ら問題はないですがある程度規模が大きくなってくると生産性を大きく損ないます(なぜ生産性が下がるかはまた詳しく書きたいと思います)

今日お伝えしたかったのは、なぜコーディネーターの記憶に依存せざるを得なくなっているのか?これだけITが普及すればもっといろいろとできるのではないか?その問題と改善案を整理して共有したいと思います。

【考えられる理由】

1.基幹システムが派遣法管理、給与・請求などを中心に設計されているためマッチングや検索機能が弱い →システムに頼れないので人がカバーしている

2.基幹システムに求人情報が入っていない

1についてはあらかじめわかっていたので、今回掘り下げるのは「なぜ、基幹システムに求人情報が入っていないか」いう点です。

結論から言うと下記のプロセスで発生しています。

採用企業から求人を受注したら、すぐに求職者を集めたいので求職者を応募するための自社サイトや、各種媒体に直接求人情報を入力しているケースが多いです(気持ちはすごくわかります)

これが結構な手間で各種媒体ごと項目や同じ項目でも文字数も変わります。さらに派遣会社によっては媒体を10~20サイト契約しているケースもありますのでそれだけで膨大な手間が発生します。

そうなると本来入力すべきである「基幹システム」への入力は後回しや忘れてしまいます。

こうしてせっかく求職者情報はあるのにマッチングできないという問題が発生しています。

図で表現するとこんな感じです。

マッチングできない理由1


求職者情報と求人情報がわかれている時点でマッチングが不可能なのですが、現在の業務の流れだとその状態がつくれていないことがわかります。

この状態を改善しようとするとこんな感じになります。

マッチングできない理由2

ここまでできれば、求人情報の入力負担から現場は解放されます。

さらに、求職者情報と求人情報が整うことでデジタルマッチングが可能です。

基本ワンクリックでその求職者(または求人)に応じた「勤務地、職種、時給、資格、曜日」などのスクリーニングができます。

もちろん「求職者側から求人を探す」、「求人から求職者を探す」両方の実現が可能です。

コーディネーターのスキルはスクリーニングされたデータもしくはスクリーニングの条件変更や絞り込みに活用することでマッチングの生産性上げることができます。

結果的に

1.求人情報入力負担軽減

2.デジタルマッチングの実現

3.コーディネーターの生産性の向上

  と、一石二鳥か三鳥ぐらいのメリットがあります。

こういったシステムを通した業務改善を日夜やっていますので、もしご興味があればお気軽にご連絡ください。

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