[開発ストーリー]Vol2 なめし加工について

みなさま
Porta Lab.です

今回は
「クロムなめし×ブラック」「タンニンなめし×藍染」にした理由を説明していきたいと思います。

そもそも「鞣す(なめす)」とは、動物の皮を素材として長持ちさせるため、柔らかくするための加工であり、その過程で使う鞣剤が「クロム鉄鉱」や「植物タンニン」なのです。

まず、「クロムなめし」について、歴史は100年ほどであり、クロム鉄鉱を利用した薬品を使っているので、比較的安価で簡単に加工することができます。そのため、現在の革製品の多くはこの方法で作られているそうです。
特徴として丈夫で長く使えて傷にも強いことがあり、ケースとしての機能性に合ったものであるといえます。
そして、クロムなめしは発色にぱきっとした光沢が綺麗に出てくるという特徴ももっていて、高級感あふれるブラックレザーに仕上げることができました。

次に「タンニンなめし」について、ミモザなどの植物からタンニンという成分を抽出して濃度を少しづつ上げながら何度も漬けていく方法です。古代から続いているこの加工法は、とても時間と手間をかけるものですが、その分しっかりと色が染みこんでおり、使い込むほど色が濃く深みが増していき、レザーとしての味わいが強く表れます。
そのため、自然由来の染色が「色むら」として、光の当たり方や見方によって一品ごとに「世界にただ一つの表情」として、とても美しい仕上がりとなっています。
さらに、「タンニンなめし×藍染」には革を知り尽くした職人さんからのアドバイスで、「型押し」といった表面に押し跡をつけることで、光の当たり方がランダムになり、味わいがグッと増しています。


こうした革の素材としての特性や工夫を凝らして、このPCケースは製作されました。

まだまだ、この商品には表面の素材へのこだわりだけでなく、別の工夫があったり、デザインにも特徴があるのですが、今日はここまでにしようかと思います。

次回は、この商品を作ったきっかけについて、お話していきます!

Porta Lab.
https://www.makuake.com/project/portalab/


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