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ある日突然、おっさんが慣れ親しんだ職場から牧場へと転職した。


牧場

今日の話は、
僕がおっさんと
出会う前の話だ。

おっさんには
僕と同じ職場に来る前に、
長らく勤務していた職場がある。

そこの職場のメンバーとは、
ほどほどに仲が良かったが
いわゆる黒い部分のある
職場だったそう。

その当時の話を
いくらか聞いていて、
どれもなかなか面白いのだけれど

今回は牧場でいこうと思う。

おっさんは、
そこの職場でも勤続年数が長く
こんな性格なので、
すごく慕われていたし、
みんなに優しかった。

話はいったん逸れるが、
やっぱりおっさんも
男の子なので、
役職権限フルパワーで
若手の女の子と
付き合っていたりもしていたそう。

ぬかりなく、
ちゃっかりしている…

話を本題に戻していこう

ある日、
黒い部分のある
会社での勤務に
疲れてきた、おっさんは

ふと思ったそうだ。

おっさん
「そうだ!牧場で働こう。」

実にぶっ飛んでいる。

しかしながら、
おっさんは幼少期まで
田舎で育ったそうなので

田舎のゆったりした時間や
雰囲気が好きなのだ。

今でもたまに、
田舎に家を買おうか
悩んでいるときがある。

当然、ひとつ前の記事で
犬猫・犬猫と書いた通り、
動物も好きなのである。

そういったことから、
牧場で働きたくなったのであろう。

おっさんは、
たまにすごいパワーを発揮するときがある。

今回もそのタイミングだったようで
すぐさま、上司と会社に報告し
退職を申し出た。

当然みんな
びっくらこいていたそうだ。

そんなすぐ退職できるわけもなかったが、
牧場で働きたい思いが
日に日に増していく、おっさん。

しばらく、時は流れて
とうとう、退職の時が来た。

そのころには、二、三日後に
今いる地元を離れて、
北海道に行くことが決まっていて

当然働く牧場も決まっていたそうだ。

期待とワクワクに満ち溢れていて
みなぎるパワーがあった
おっさん。

そんな、
おっさんに対する盛大な送別会が
当時の職場のメンバーや
退職していったメンバーによって
開催された。

もちろん、主役はおっさん。
スピーチなんかも
しちゃったりして

ほんとみんなで盛り上がったそう。

「いつでも、戻って来いよ~」とか

「今までありがとう」とか

「たまに帰ってきたら、飲みに行こうな~」とか

温かい言葉に対して、
当時のギラギラした部分のあった

おっさんは

「当分帰って来ないつもり~」とか

「これからもよろしくやで」とか

「お前が遊びに来いよ~」とか
 
返していたそう。

こんな送別会が数日開かれた。

そして、運命の日が来た。

おっさんは、
いろんな感謝や
仲間との思い出…

これからの決心を胸に
飛行機に乗り
運命の地へと旅立った。

特に、そんな感動の出発に
時間を割いて書くのも
おっさんやし、
もったいないので…

その辺の描写は
すっとばすことにする笑

展開変わって…
はるばる北海道へと
やってきた、おっさん。

続いて、牧場へと向かい
オーナーと挨拶を交わす。

その時のオーナーの印象は、
大変ふてぶてしかったそうだ。

しかし、そんなこと
今のおっさんには関係ない。

期待で満ち溢れているからだ。
200点満点の笑顔で初対面をクリアする。

その後、宿舎を案内され
淡々と仕事のスケジュールの説明を受けた。

途中、牧場らしく牛がいた。

どうやら、
チーズや牛乳の生産工場?っぽいところもあったらしい。

そんなこんなで、
明日からの期待に胸を躍らせながら
一日目を無事終えたおっさん。

そして、次の日

牧場の朝は早い。
しかしながら早起きなんて

今のやる気満々のおっさんには
余裕でクリアである。

まず、作業着に着替える。
その後作業場へと向かう。
途中、オーナー家族に挨拶もした。
牛と触れ合うこともできた。
作業はやはり大変だった。

あっというまに、二日目が終わった。

三日目、四日目も終わった。

おっさん「あれなんか、おかしいな。。。」

五日目、六日目も終わった。

おっさん「仕事終わったら、暇やな。。。」

七日目、八日目も終わった。

少し仕事にも慣れてきた。
相変わらずオーナーは
ふてぶてしい。牛かわいい。

九日目、十日目もなんとか終えた。

おっさん「みんな元気かな?会いたいなー」

十一日目、 十二日目には
仕事も少し板についてきて、
オーナーと話もした。

十三日目、十四日目。
約二週間の牧場生活が過ぎた。

十四日目の昼過ぎ。おっさんは

地元にいた。

そうである。おっさん早々にドロップアウトである。

理由は

「牛かわいいけど、寂しい」である。

そのままの足で、前の職場に行った。

みんな、そこにいるはずない人がいるように

こっちを見ている。

目は見開き口は開いているという表現が

正しいかもしれない。

感動の二週間ぶりの再会である。

盛大に見送られ、

「当分帰って来ないつもり~」とか

「これからもよろしくやで 」とか

「お前が遊びに来いよ~」 とか言って格好つけてたやつが

今二週間ぶりに職場に来たのである。

ようやく、おっさんは声をかけられた。

「久しぶり。。。。どうした?牧場は?」

おっさん「牛かわいかったけど、寂しかったから帰ってきちゃった?」

おっさんは、この見慣れた懐かしさと

なんとなく黒い働き方なんだろうなーとわかっている気がする

新しい職場で働けることに

期待とワクワクに満ち溢れ、みなぎるパワーがあったのであった。

また次回。



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(๑╹ω╹๑ )