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春の訪れを感じる京都。外国人に人気のスポットを巡る旅

2024年3月、関西へ赴く用事があり、
せっかくなので、春の京都でインバウンドの現状を肌で感じてきた。
巡ったのは3月25日(月)。平日だが春休み期間でもあり、卒業旅行らしき大学生もチラホラ。

外国人に人気のスポット、BEST5は?

京都で今、外国人に人気のスポットはどこだろうか。
google検索で幾つか出てくるが、今回は訪日ラボさんのこちらの記事を参照した。2023年に調査し、googleマップの口コミデータがベースとのこと。

今回、人気BEST5に実際に足を運び、訪日外国人観光の現状を肌で感じてきた。

第5位:錦市場

鮮魚をはじめ生鮮食品や加工食品、京料理の食材など、なんでも揃う京の台所「錦」。
四条通を1本入れば、そこは外国のマーケットのような賑わいだった。

マジで日本語が聞こえない。

噂以上の賑わい。そして噂以上の外国人比率。
国籍も多様だ。
マジで海外のマーケットを巡っている気分になれる。

錦天満宮。ここも人気スポットだ。
たこ焼き屋さんに並ぶ行列
インバウンド価格だー!
でも、$5ぐらいで食べられるのか…
うに乗せ鰻串、1500円!
端から端まで、賑わいは途切れない。

第5位でこの賑わい。
この先が少し不安になるぐらいの人出だ。

第4位:清水寺

日本人にも人気のスポット、清水寺が第4位にランクイン。
どんな賑わいだろうか。

五条通を登り、清水坂に合流したら、こんな具合だ。

びっしり。びっちり。

昔から人出の多かった清水坂だが、一層の賑わいだ。
少し歩いてみたが、一向に前に進まない。

ごめんなさい。人多すぎ。
時間の関係もあったので、清水寺に行くのを諦めた。
産寧坂へ下る。

産寧坂。しだれ桜が早咲きしている。
みたらし団子に並ぶ行列
さらに二年坂へ下る。少し混雑は落ち着いた。

想像以上の人出だった。
と同時に、洛東エリア、改めて歩いてみると京都らしい町並みが色濃く残っていて、外国人に人気なのも納得のエリアだった。
歩いていて楽しい。ここは、海外にも誇れる貴重な町並みだ。

八坂神社に抜け、散策を終える。
八坂さんはまだのんびりしており、ほどよい賑わいが味わえた。

八坂神社は第8位にランクイン。

第3位:金閣寺

世界に誇る日本の古刹、金閣寺が第3位。
何気に訪れるのは、修学旅行以来だ。

北大路からバスに乗り、金閣寺前で下車した。

バス乗り場は、行きより帰りが混みそうだ。
久しぶりに訪れる金閣寺
チケット売場。大行列だ。

入場するまではかなりの混雑。
だが入場すれば、かなり広い金閣寺周辺。それなりの賑わいを感じながらも、じっくり金閣寺を堪能できた。

写真スポット。
スマホは観光を変えたよね。
コースは金閣寺をぐるっと一周できる。
昔はこんな近くまで寄れなかった記憶があるなぁ。
トレビの泉よろしく、硬貨を投げているスポット。
こういうの、不思議と外国人に人気なんだよね。

帰りは、混んでいるバス停を避けて、少し歩いて循環バス系統に乗った。
日本人は、こうやって少し工夫すれば、混雑は多少回避できそうだ。

混雑している路線とそうでない路線が、はっきり分かれている印象
外国人専用のhop in バスも走っていた。

第2位:伏見稲荷大社

さて、人気スポット巡りも第2位までやってきた。
千本鳥居で有名な伏見稲荷。JRで京都駅から一駅だ。

既に稲荷駅を出た時から、大混雑。

この小さい駅に似合わない乗降客数。
小雨ぱらつく伏見稲荷。大混雑です。
千本鳥居に突入。行列でゆっくりと進む。
先まで観光客でびっちり。
ぐるっと一周してきた。

さすが人気第2位。今までとは違う混雑っぷりだった。
まさに「映え」が生んだ人気観光地だ。
確かにこんな場所は、海外でも珍しいだろう。

帰り道も勿論混んでいる。屋台が並んで賑やかだ。

第1位:サムライ忍者体験ミュージアム

さて、待望の第1位。
どうやら錦市場の近くにあるらしい。
果たして、どれだけの行列が僕を待っているのか・・・。

あれ?

あれ?

ここ・・・だよな。
一応、二度見する。

やっぱり、ここだな。

偶に外国人が入店するが、至って静かな入口だ。
正直、最初は素通りしてしまった。

調べてみると、入場料3000円。
さすがに自腹で払う気にはならず、中には入らなかった。

どうやら、色々な体験型コンテンツを取りそろえた施設のようだ。

ということで、最後はちょっと拍子抜けしたが、
外国人に人気のスポットを巡り終えた。

巡りながら気付いたコト

外国人の比率

聞こえてくる言語から判別すると、
英語:4割、その他言語:3割、日本語:3割といった具合で、肌感覚では約7割が外国人観光客だった。
スペイン語、韓国語、中国語、ドイツ語は、判別できた中で目立っていたと思う。

昔と比べて、英語話者の存在感が増していた。
あとは東南アジアから来たとおぼしき観光客も増えた印象だ。

マジ日本人は少数派。プチ海外気分が味わえた。

オーバーツーリズムについて

何かと話題になるオーバーツーリズムだが、
僕の第一印象は「思ったよりうまく住みわけが進んでいる」だった。
一部のJR、地下鉄、バスは確かに混雑しているが、それを外してみると地元民が使っているであろう程度の混雑だった。

これは観光地も同様で、
1本、通りを違えれば、観光客の喧騒を離れることができ、カフェや飲食店も普通に入ることができた。

外国人観光客の復調で、街に活気が戻っていることは間違いないし、
京都の人も意外とに冷静に受け止めているのではないだろうか。

もちろん、人気の観光地に住んでいる京都人にとっては死活問題かとは思うが、
対策が進めば、今以上に広がる可能性は低いと思われる。

帰りに京阪電車に乗った際、落ち着いた車内の雰囲気に、
「ああ、俺の知っている昔の京都はここにあった」と感じた。
ちゃんと、地元の人も普段通りの生活を営んでいた。

観光インフラ:決済や表示など

最近旅行したロンドンやパリと比べると、やはり決済周りは一歩遅れている印象だ。

今回、ロンドン旅行と同様に、
できるだけスマホ決済で、移動もgoogle mapのサジェスト通りに巡ってみた。

  • google mapはやはり優秀。京都の複雑なバス路線も完璧にフォローしている。(後日訪れた神戸では一部情報に誤りがあった)

  • 交通周りは、タッチ決済不可だが交通系ICで乗降可。外国人向けのパスもあるし、切符売り場が混雑している様子はあまり見られなかった

  • 現金決済だった場所は、金閣寺の入場料と、錦市場の一部の店。Cash Onlyと書かれており分かりやすかった。

  • クレカのタッチ決済の店舗普及はいまいち。やはりここが課題か。

  • バスの路線図がともかく分かりにくい。もう少し分かりやすい路線図があれば外国人もうまく活用できると思う。

京都には何度か訪れているが、バスをしっかり活用したのは初めてだった。意外と使い勝手がよく、東京よりもバスの利便性は高い。
路線図やバス停の表示など、工夫すればより利便性が高まると感じた。

着物が増えた。

着物の着付サービスが普及し、男女ともに着物を着てそぞろ歩く人が増えた。
もちろん外国人の観光客が多いが、春休みシーズンとあって実は日本人のカップルや女性グループも多く見受けられた
これも「映え」の成果だと思うが、日本人にとっても、京都旅行を機に着物にトライしてみようと思えるのは良い波及効果ではないか。
風情ある街の景観に繋がる、よい風潮だと感じた。

今、日本人が京都を楽しむコツは?

ひととおり巡ってみて、今、京都を楽しむコツを考えてみた。

海外都市の喧騒が恋しい人は、京都に行こう

錦市場の賑わいは、ロンドンのボローマーケットを彷彿とさせた。
円安で海外旅行を躊躇っている人は、是非京都へ。
マジで、プチ海外旅行気分が味わえる。

要注意は、伏見稲荷と清水寺

この2つのスポットは混雑覚悟で臨んだほうが良い。
特に清水寺は、かなり時間がかかると思ったほうが良いと思う。

バスをうまく活用しよう

google mapでサジェストされる路線は、混んでいることも多い。
路線図を併用し、うまく代替路線を使えれば快適に京都を回れる。
京都を環状に回っている206路線は混雑が控えめでお勧め。

食事は、喧騒を少し離れたところで

繁華街はインバウンド価格とおぼしき店も多い。
少し離れれば地元価格のお店が現れる。地元のカフェで休憩しよう。

これから桜のシーズンで、より混雑すると思われるが、
喧騒を楽しむつもりで、プチ海外の京都を楽しんでみてはいかがだろうか。

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