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素敵なパン屋さんに通い詰め


以前にも書いたことのある、とあるお気に入りのパン屋さん。


こちらのパン屋さんが好き過ぎて、神戸のまちのパン屋さん巡りが出来なくなっているという状況です。こーんなにもたくさんのパン屋さんがあるのに。

だってもう、その佇まいがどストライク。初めて一歩店内に足を踏み入れた時にはもう、ぐわんっとがばっときゅんっと心を鷲掴みにされちゃって。私が夢見てたパン屋さんはきっと此処だわ!と、物語の主人公風に叫びたくなる程に。

私はパンが剥き出しに並べられた姿が大好きですが、最近はとても多くの種類のパンが並べられたカラフルなパン屋さんが多い気がします。もちろんそれは素敵で、迷う楽しさまでもを提供してくれてありがとうの気持ちなのですが。

何せ私は童話に登場するような、「これぞ、パン。」「いかにも、パン。」というような見た目がツボでして。

ツヤッキラッではなくて、クレパスで描いたような質感や素朴さこそが魅力的で。そんなパンが並んでいる姿を見ると、むふっと口角が上がってしまうのです。




木のぬくもりを感じられる外観・内装。そしてそこにまるでインテリアの如く馴染む、同じようにぬくもりを感じられるパンが並べられているパン屋さんに出逢ってしまった、2023年のはじめ。

それはもう、私は一途に通い詰めちゃうに決まっているのです。2023年の夏がすぐそこに待っている今はもう、すっかり通い詰めなのです。

こんなの初めてなのですが、そちらのパン屋さんとパンが好き過ぎるあまり、店主さんが書かれたという本まで読んじゃいました。図書館でも借りられますよーとお店の方に教えていただいたので、早速図書館に行ったのです。

そこで店主さんがパン作りに対して持たれている揺るぎのない芯のような部分を文章で拝見して、そりゃあんなに素敵なわけだよねと納得したのです。

次から次へと新しいものが競争のように生み出され求められる時代に、どっしりと構えられた揺るぎないもの。追求されたシンプルさが、とても魅力的です。



素材も種類も、シンプルなところがいいのです。

時々SNSでは、クリームが主役なのかい?というパンを見かけたりします。そんなに濃そうな味の具材が乗ってしまったら、パンの風味を感じられないのでは?と、勝手に心配してしまうこともあります。

それは単なる好みのお話なので余計なお世話なのですが、私はパンの香り、味、食感が分かりやすい出来るだけシンプルなパンをチョイスしたいです。

そのお気に入りのパン屋さんのパンを食べる時、小麦の香りやバターの香りを感じられることが嬉しくて。翌日トースターでパンを温めては、うはぁ〜〜っとひとりで喜んでいます。この世界でいっちばん美味しい空気です。アロマです。オキシトシンとか分泌されてるはずですきっと。

どうやら最近ではすっかり私の舌はこちらの全粒粉パンに慣れてしまって、全粒粉でないと物足りない舌に変化しつつもあります。

こちらのパン屋さんではパンの取置きは当日に電話でのみ受け付けてもらえるのですが、20分くらいはひたすら繋がりません。思わず先行予約でハズレてしまった夏フェスチケットの一般販売日を思い出す程です。それだけ多くの方に愛され、求められているパン屋さんなのです。


これだけ良さを語っておいてお店の写真も載せず、名前も書かないことをお許しください。

なんだか私にはそのパン屋さんが神聖な場所だとさえ思えていて、勝手に書いていいのかな、、という謎の気持ちがあるのです。店内でシャッター音を響かせることに気が引けて、あまりにも素敵な店内の様子を撮影したこともないのです。

ということで、お気に入りのパン屋さんの特にお気に入りのパンの写真だけを載せて、締めくくろうと思います。

気になる!行きたい!食べたい!という方には、こっそりお教えしますね。

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