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比野 憂泳 (ひの ゆうえい)
2022年12月15日 01:15
世田谷文学館の萩原朔太郎展。言葉の空間が、想像以上に心地良くて。孤独の位置付けをした個人の憂いを感じられる素敵な空間でした。孤独でありながら、もはや孤独ではない。それを身に沁みて感じられた。私の贔屓目もあるかもしれませんが、それにしたって、展示の仕方が素晴らしすぎる。空間を工夫した、本を読み進めるような展示。そして、言葉を様々に遊ぶ企画。楽しすぎる…!! 表象の裏側の主観の世界に夢を見る
2022年12月30日 23:49
痺れた右手だけが、今夜も私に触れている。感覚を断絶した他者がそばに居るだけで、もう十分なのだ。余分に嵩張る錠剤が、空いた小瓶を満たしていく。からんころんの音だけで、もう十分なのだ。私という存在を、私が認識しなくとも、そこに朽ち果てる物語が私の耳をくすぐれば、もう十分なのだ。もう十分なのに、落ちる場所が見つからない。落ちていい場所が見つからない。だから、今日も呆れる