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【2024年】宮澤大和のかんたんなアーティスト・プロフィール/ステートメント


先日、必要に迫られて、ポートフォリオ(アーティスト・プロフィール/ステートメント)を改めて作成したのでnoteにも掲載いたします。


Profile


撮影:佐東怜さん

宮澤 大和
Yamato Miyazawa

詩人・作家・演出家

1995年生まれ。千葉県出身。
早稲田大学入学時から演劇活動を始め、
2018年11月にぺぺぺの会を結成。

戯曲の枠にとらわれない上演台本のフォーマットを用いて、
エンゲキ的表現の探求を継続的におこないます。

2020年には呆然戯曲賞自由部門を受賞。
近年は、朝日新聞「あるきだす言葉たち」に
詩「信号」が掲載されるなど、活動の場を広げています。



Writer

宮澤大和は、鋭い洞察力と繊細な表現力を併せ持つ詩人、作家です。 

宮澤の作品は、日常の風景に新たな視点を投げかけ、言葉を通して新たな価値を創造します。繊細な言語感覚と深淵な思索が融合した作品は、現代社会に対する鋭い問題提起となっています。


2024
・詩集『日詩(nisshi)』(制作中)

2023
・短編戯曲集『「またまた」やって生まれる「たまたま」』
・短編小説『太陽と鉄と毛抜』

2022
・中編小説『斗起夫』

2021
・詩集『インスタント・レアリスム』

2020
・長編戯曲『未知と差異のデマゴーグ』
・詩集『No. 1 Pure Pedigree』

2019
・詩集『夢の旧作』

2018
・長編戯曲『一人称^自分』(原案:ドストエフスキー『地下室の手記』)

2017
・短編戯曲『獄中のユーチューバー』

・長編戯曲『アドルフ』(原案:コンスタン)

・短編戯曲『火星探検隊ライカ』"

2016
・短編戯曲『走馬燈』
・長編戯曲『喩えばウラシマタロウが玉手箱を開ける際…』



Directer

宮澤大和の演出は、劇場の空間とその構造を巧みに活かし、演劇の伝統的な枠組みを越えた新しい体験を創出します。


虚構と現実の間のにごりを創り出すために
宮澤は、物語やキャラクターの内面を直接表現するのではなく、空間そのものが物語や登場人物に能動的に作用する独自の劇構造を生み出します。このアプローチにより、観客はただの傍観者ではなく、作品の一部として物語の世界に引き込まれます。


虚構の渦に同化する観客は作品の生命線の一部となる
宮澤は、「観る者と観られる者の区別をなくす」ことを目指し、舞台と観客席の境界を曖昧にすることで、観客と作品の間の隔たりをなくします。宮澤の作品では、観客が劇場空間にいる意味を作品内で明確にし、舞台上の出来事と観客が同時に存在するリアリティを強化します。これにより、観客は自身が演劇の一部であることを実感し、作品をより深く体験することができます。


プロセニアムアーチの概念に一石を投じる
特に注目すべきは、『「またまた」やって生まれる「たまたま」』のような作品です。この作品で宮澤は観客席と舞台を区別せずに上演し、観客を作品の一部へと異化させました。次に『夢の旧作』では、上演地=東池袋の歴史的背景を活用し、観客をその歴史の一部として巻き込むことで、演劇と現実の境界をあいまいなものにしました。


演劇である意味を追求する
宮澤の演出は、空間との対話から始まります。その空間に適した演出を通じて、観客に新たな視点と体験を提供します。宮澤の演出手法は、演劇の可能性を拡張し、観客に深い没入と省察を促します。




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