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はじめての、母の日×2

季節のイベントがすっかり自粛・縮小ムードの中、
ネットショッピングの世界では
少し前から『母の日商戦』が始まってる。

「母」を利用したビジネスといってしまえばそれまでだけど、
渡す方も貰う方も悪い気はしないし、
何も渡さない、渡せなくなってもなんとなく思い出すきっかけにはなる。
そういう風習だと思っている。

ネットでもリアルでも、こういうイベント時に
お店からあふれ出てくる
「売って売って売りまくりたい」雰囲気、意欲、
というより気迫は嫌いじゃない。
きっとバックヤードには【目標必達】の横断幕が掲げられ、
朝礼では店長から熱のこもった激が飛ばされているんだろうな…と
勝手に想像してみたり。

バーゲンセールに感じる高揚感や謎の一体感、年末に思わず高い肉やでかい魚を買いたくなる衝動もたぶん同じ。お店がメラメラとやる気を出してるからこそ、こちらも買う気が沸いてくるものだ。

それはさておき。母の日の話題だった。
今年はコロナの影響で、直接買いに行ったり
一緒に食事や旅行に行くことも叶わないので
どうしてもネットに頼ることになる。

と、いいつつ
実家が遠方でどっちにしろ郵送になるので
数年前からこの手のイベントでは
ネットを活用させてもらっている。

去年は母の強い希望で
ハズキルーペを贈った。これも楽天で買ったもの。
ポイントも付いてくるし、母の日ラッピング(無料)もしてくれるし、便利なものだ。
ちなみにその後帰省した時に、「どう?ハズキルーペ使ってる?」と聞いたのだけれど、
目薬を変えたら目の調子がすこぶる良くなったらしく使う必要がなくなったとのこと。まあ、そんなもんである。

さて、今年はどうしよう。
去年入籍したので夫のお母さん(つまり義母)の分も何か贈りたいところ。
お、これは、はじめて母の日×2ということか。

ちなみに夫はこういうのは乗り気じゃないわけではないけれど、あまり積極的ではない。よって、わたしの判断にゆだねられる。(=好きにしてよいということ)

せっかくの、初めて贈る母の日なので、
ここはゆっくりじっくり考えたいところ。

実は5月に家族だけで小さく結婚式を挙げる予定だったのだけれど
このご時世なので延期(もしかしたら中止するかも)になった。
そこでお披露目するつもりだった売れない演歌歌手にしか見えない和装の前撮り写真はとりあえず送り付けるとして、(すみません)それだけというわけにもいかない。

わたしが知っている義母の「好きなモノ」は
今のところ、酒と卓球くらいしかない。情報すくねえ。

卓球関連で気の利いたものを選べる自信はないので、
無難にお酒にすることになりそうだけど…。うーん。

というわけでここ数日
ネットショップをぐるぐると徘徊している。
色々あるのねえ。

同時に実母の分も何か良いものが見つからないか探し中。
今年は特にリクエストなしだったのでそちらも悩ましい。

「なんでも嬉しい」とはいえ、
できれば本当に喜んでもらいたいもの。

母たちも、家にいる時間が増えて、
比較的影響の少ない地方ではあるが、
今までと同じように出かけることはできていないであろう。
趣味のカルチャースクールも休講になったと聞いた。
家でなにしてるのかなあ。

少しでも楽しみを届けられるよう、といいつつ
わたしも「選ぶ楽しみ」の時間をもらっていることに気づいた。
だから、いつもよりゆっくり時間をかけて選んでいるのだ。
しかも今年は2人分。得した気分にすらなる。

そんなことを思いつつ、画面越しにお店を訪れる。
人の顔は見えなくても、
お店の人の思いはなんとなく伝わるものがある。
顔を見て、説明も聞けない、触れられない中ではあるが、
それでもモノは買えるし家まで届けられる。
休業で行き場をなくした商品もネットで見つけられる。

「家で買い物ができること」
「贈り物が届けられること」

便利さの裏で、たくさんの人が動いている。
できることを見つけて一生懸命動いている人たちがいる。
今年の母の日は、母以外への感謝もたくさん感じている。


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