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ポップインサイト創業記

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会社創業の悪戦苦闘について、経験・学びの言語化もかねて創業記として振り返っていきます。起業を考えている人に参考になるよう、できる限り具体的な内容を伝えていきます。
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#リモートワーク

ポップインサイト創業記(74)〜M&Aの打診を受ける

これまで8ヶ月に渡ってお伝えしてきました「ポップインサイト創業記」も、いよいよ第1部のエンディングに近づいてきました。今回は、その後にグループ入りしたメンバーズ社からM&Aの打診を受けた際のエピソードをお伝えしたいと思います。 新体制ができて再チャレンジに向けてスタートした矢先に…ポップインサイトの再チャレンジに向けて、新体制や新たなビジネスモデルを整えていた2016年10月、別に立ち上げていたクラウドソーシング会社のM&Aでのバイアウトを行いました。 こちらの事業は、当

ポップインサイト創業記(71)〜リスタートの為の新体制を整える

今回は、大幅な縮小を完了した上での新たなるチャンレンジに向けて、新体制を整えていったというエピソードを紹介させて頂きます。 S君は新事業へシフトすることに以前の記事で紹介した様に、ポップインサイトが危機的状況を迎えた際に、それを乗り越えるための方法として、ビジネス能力が高い4人のメンバーが各々役員報酬や給与を大幅に減らして半ば副業の様な形にしつつ外部で稼いでくるという体制を採っていました。(参考:(63)~大規模縮小の決断)今回は、その後この4人の副業体制のメンバーの内、私

ポップインサイト創業記(69)〜メンバーズへのツール導入

今回は、後にM&Aにてグループ入りする事になる“株式会社メンバーズ”にユーザテストのツールを導入してもらったエピソードを紹介したいと思います。 ストック型ビジネスへの移行以前の記事で、ポップインサイトのビジネスモデルを単発発注のスポット型から長期継続受注のストック型へ移行する取り組みを始めたというエピソードを紹介しました。(参照:(64)〜スポット型からストック型へビジネスモデルの転換) その時のストーリーはどういったものだったかと言うと、前職の同期で当時自身で立ち上げた

ポップインサイト創業記(68)〜意図せずリモートワーク応募が急増

今回は、全く予期しない所からリモートワークを前提とする求職の応募が突然増えた、というエピソードをお伝えしたいと思います。 なぜか急に採用の応募が増えてきたここまで紹介してきた様に、私達ポップインサイトは2015年の終わり頃から体制を“フルリモートワーク”へと移行していました。しかし、これは自分達から求めて得た状況ではありません。ドラスティックなコストカットの一環でオフィスをクローズした事でリモートワーク化せざるを得なくなった、というのが率直な実情でした。 そんな状況の中、

ポップインサイト創業記(67)〜動画マニュアルを導入

私がリモートでのグループワークを行う上で活用している手法の1つに、“動画マニュアル”があります。今回は、私がこの動画マニュアルの手法を本格的に導入する契機となったエピソードを紹介します。 退職時の引き継ぎマニュアル作りは難しい前号にて紹介しました様に、ポップインサイトをリモートワーク化へ体制移行させていくプロセスの中で、残念ながら社員が退職してしまうという出来事がありました。(参照:(66)〜テレワーク化のデメリットに直面する) 社員が辞めるということは、その人がやってく

ポップインサイト創業記(63)~大規模縮小の決断

前回紹介した様に、妻の一言で我に返った私は(参照:(62)〜2件の大きな失注が決め手となり体制を大きく変える事を決意)、ポップインサイトの再起を図る為に体制をドラスティックに縮小して行きました。今回はその際のエピソードをお伝えしていきます。 不要なものを片っ端からカットしていくコストを徹底的に縮小すると決めた私は、次々と不要なものを全てカットしていきました。 まずは、オフィスの解約です。このオフィスには4月に入ったばかりでまだ半年程しか経っていませんでしたが、迷わず解約を

全くリーダータイプでなかった僕が、どうやって4社のM&Aを実現し、起業家っぽくなっていったか?(2)~2社目の起業、そして・・・

私にとっての一社目の起業企業であるポップインサイトは、試行錯誤を繰り返し、苦戦しながらも徐々に軌道に乗って行きました。 (ポップインサイトの起業や試行錯誤のストーリーは、とっても長くなるため、また別の機会に改めて紹介させて頂きます。) ポップインサイトは、順調に業績を伸ばし、2017年に東証一部上場企業である株式会社メンバーズのグループ会社に、M&Aでグループ企業となることになりました。 その後、私はその株式会社メンバーズの執行役員に就任しました。あの冴えない、残念だっ