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ポップインサイト創業記(68)〜意図せずリモートワーク応募が急増

今回は、全く予期しない所からリモートワークを前提とする求職の応募が突然増えた、というエピソードをお伝えしたいと思います。

なぜか急に採用の応募が増えてきた

ここまで紹介してきた様に、私達ポップインサイトは2015年の終わり頃から体制を“フルリモートワーク”へと移行していました。しかし、これは自分達から求めて得た状況ではありません。ドラスティックなコストカットの一環でオフィスをクローズした事でリモートワーク化せざるを得なくなった、というのが率直な実情でした。

そんな状況の中、なぜかこの時期から突然自社サイトの採用ページからの求職の応募が目立って増えるという出来事が起こりました。

元々自社サイトを作った際に、オマケの様に採用ページを置いていました。当時のポップインサイトは、求職者目線からすると他社と比べて目立ったメリットがあった訳ではありません。その為、当然ながらそんなに多くの応募があった訳ではありませんでした。年に数件インターン生の応募があるかないかといった感じでした。

それが、2016年の3月位から突然明らかに応募が増えたのです。しかも、その大半がリモートワークでの採用を希望していたのです。

調査してみると意外な事実が・・・

私は「一体、何が起こったんだろう?」と思いました。

自社の体制をリモートワーク化していたものの、対外的にその事を発表していた訳ではありません。情報発信していないのに、何故か希望者が急増したのです。もの凄く不思議な現象が起こっている印象を受けました。

そこで、アクセス解析のサービスである“Googleアナリティクス”を使って調べてみました。Googleアナリティクスとは、「サイトへの訪問件数が何件あった」とか、「どの様なルートで来たか」とか、「どの様な検索ワードで来たか」などのユーザーのアクセスに関するデータを調べることができるサービスです。

▼Googleアナリティクス
https://analytics.google.com/analytics/web/provision/

アナリティクス


調べてみた所、検索エンジンから自社の採用ページへの流入が明らかに増えていることが分かりました。そこで、さらに調べていった所、ある特定のワードで検索すると、私たちのサイトがかなりの上位に挙がる事が分かりました。そのワードとは、「リモート 採用」とか「リモートワーク 求人」というものでした。なんと、これらのワードで、その時期の検索結果の上位表示ランク1位になっていたのです。

しかし、私たちの当時の採用ページには「リモートワークを募集する」といった類の事を書いてなかったのです。 書いていないのに何故かグーグル検索に引っかかりまくっていた訳です。

推測できる理由はこのようなものでした。私たちポップインサイトのサービスは、「リモートユーザーテスト」という「リモート」を前提としたサービスでした。この「リモート」を大々的に扱っているという要素と、採用ページの「採用」という文言から、「恐らくリモートワークの採用を大々的に導入している会社なのではないか」とGoogleが勘違いしたのではないかと。その結果、検索上位に挙がり、そこから多くの応募に繋がったのではないかというものでした。

全く予期せぬ所から起こったラッキーな事件!?

この様に、全く予期しない所から突如求職の応募が増加した訳です。当時の私達は、コストカット等の努力を続けて再チャレンジへの活路が見え始めていて、そろそろ再び優秀な人材を登用していく事を考え始めていた所だったので、タイミング的にも、とてもラッキーな事件でした。

実際にそこから、東大出身で外資系企業に勤務していた人とか、エンジニアとして豊富な経験が持つ人などの応募を得て採用して行きました。それぞれの事情からリモートワークを探す優秀な人材を得ることができていったのです。私にとっては正にラッキーとしか言い様がない出来事でした。

何が好結果につながるか分からない

世間的に知名度が高くない私達が、特に自分達から打ち出す事も無いまま知らない内に検索上位に上がって、優秀な人材を次々と得る事ができていったのです。本当に、世の中というのは面白い事があるものだと思います。

この事例から私が得た学びは、「何がどうつながるか分からない」という事です。この出来事はまさにその象徴とも言える印象的なエピソードでした。

どんな事から好結果につながるか分からないので、常日頃から関心のアンテナを広げて可能性を探っていく事が大切だという事を改めて強く感じます。そういった事の積み重ねが、結果的に自分の現実にラッキーな事件を起こす事へと繋がっていくのだと思うのです。

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