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突如、中学受験。③

我が家の末っ子兼長女(小6)の中学受験顛末記です。
世間一般でいうところの「中学受験」とは全く別のものなので、S〇PIXとか四△大塚とかは一切出てきませんw

書類選考の結果。

出願書類を提出してから二週間後(三週間後だったか?)、Web上で選考の結果が発表されました。

恐る恐るのぞいてみると、「書類選考合格」。

おお。
特に気張って書いたつもりもなく(強いて言えば自分のことを書くのに四苦八苦したくらい)、しかも期限ギリギリに提出したので(それは合否に関係ないw)嬉しいのになんだか現実味がないというか。
真っ先に頭をよぎったのは「長女はどんな顔するだろう?」ということ。

夕方帰宅した長女に書類選考を通過したこと、10月下旬には実際に学園で面接があることを伝えました。

「…わかった~。(´・ω・`)」

…薄い。薄すぎる。先行き視界不良…それでも面接の日はやってきます。

親の面接はオンライン。

10月に入り、親はZoomによるオンライン面接、子は別の日に実際に学園へ出向く形で面接が行われました。

オンライン面接はたっぷり40分間。画面の向こうもこちらも普段着、お茶を飲みながらというスタイルでもはや雑談w リラックスした雰囲気の中で、時折学園に対するこちらの考えや長女の意識などを問われるのでそこだけちょっと緊張したり、でも思うことをざっくばらんにお話できた時間でした。

そして面接の中で、長女の気持ちの揺れについても正直にお話しました。
(地元中学へ行きたい、友達と離れたくない、でも風越にも行きたい が日々交錯している)

その時は深く考えていませんでしたが、数日後ふいに、普通のお受験だったら「娘も御校への入学を強く望んでおります。」とかなんとか言うのが模範回答なのか…?と気付き、一瞬思考停止。
が、後々、ここで正直に長女の気持ちをお話しておいて良かった~と思える出来事が子どもの面接で起こったのでした。

面接的な?…なにか。

別の日に子ども対象の面接が、天気の良い午後に学園にて開催されました。
学年ごとの集合場所で各々名前を確認すると、以降は子ども達だけでスタッフと何かアクティビティをするとのこと。ちょっと不安そうな顔をしている長女に手を振り、外へ。

約2時間後終了予定時間になり、各学年それぞれ異なるアクティビティを終えた子たちが、続々と玄関へやってきては保護者と合流し帰っていきます。
お迎えの保護者もまばらになってきた頃、ようやく長女もスタッフと同じ学年の女の子と3人で戻ってきました。何やらお話しながら顔は楽しげ。
一緒に出てきた女の子・その親御さんとお話したところ、同じ市内にお住まいで子ども同士共通のお友達もいるとのこと。
「もし二人とも合格したら、春から一緒に通えて心強いね!」と親同士は勝手に盛り上がってしまいました。
軽井沢町内や移住予定のご家庭が大半の出願者の中ではごく少数であろう近隣区域からの女子2人。
今日の「面接的ななにか」を受けた受験生が募集より少ない人数であったことも併せ、学園が単なる人数集めではなくある明確な意思を持って書類選考を行っているという姿勢がチラッと垣間見た気がしました。

さらけ出すこと。受け容れること。

さて、長女に「どんなことしたの?今日。」と尋ねると、
「うーんよくわからない。ほとんど私しゃべってたよ、スタッフの人と。そしたら時間なくなっちゃって何も出来なかった(えへ)」
…へぇ~それでいいんかい?…と思いながら話を聞いていると、

「私、スタッフの人に地元の中学校へ行きたいって言ったんだ。実は。」
…はい⁈ まさに想定外。
でも人見知りの彼女が初対面のスタッフにそこまで話せるなんて、よっぽど心地よくしゃべらせてもらえたんだな…と感心する方が大きくて。
「スタッフの人は何て言ってた?」
「風越でも地元の中学でも、どっちに行くにしても自分がきちんと納得して行ける方へ行ってね、って言ってくれたよ😊」

なるほど…。
長女のあまりに赤裸々な発言に内心動揺し『終わった…』と思いましたが、
きちんと自分の気持ちを他人に話せるようになっていた長女の成長ぶりとスタッフの方が話を引き出してくれたことが嬉しかったのと、親の面接時に彼女の今の心情を正直にお話しておいてよかったんだなという思いで妙に清々しい気分に。 そう、それはまさに「記念受験」の心持ちw

もちろん合格して春から通ってくれればそれが一番だけど、こんな学校があるんだよということ、人生の選択肢に制限はないよってことを見せてあげられただけでも良かったかな…なんて思いながら家路に着いたのでした。

④へつづく。最後です。


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