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えとみほさんが語る「発信×地方創生×スポーツビジネス」|POOLO一般講義レポート

こんにちは!
「POOLO見聞録」編集部です✍

前回から始まったPOOLO2期メンバーによる、POOLO見聞録 第2章!
今回は、TABIPPOの次世代グローバル型人材の学び場「POOLO」って普段どんな活動しているの? という疑問にこたえるべく、講義の一部をご紹介していきます。

今回の講義は、江藤美帆(えとみほ)さんによる「発信と地方創生とスポーツビジネス」。IT会社の社長からスポーツ業界に飛び込んだ、えとみほさんだからこそ聞ける話がたくさんありました。

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それでは、早速行ってみましょう!

◆なぜIT業界からJリーグ栃木SCに入ったのか? 

MicrosoftやGoogleなどのIT企業や、広告代理店勤務、「Snapmart」の企画開発などIT業界に長く携わっていたえとみほさん。

なぜこのタイミングでスポーツ業界を選んだのか? と尋ねると、ご縁があって、とのこと。元々Jリーグが好きで、好きなチームがJ2に落ちたのをきっかけに、経営の観点から、勝てない理由を個人の趣味で分析するようになったそうです。

そんな時に、あるクラブが「スタートアップ経験、新規事業立ち上げ経験者」という用件で求人を出しているのを発見。自分に合っている! と思い、応募し、最終選考まで残ったそうですが、結局そのクラブとはご縁がなく......

しかし、ちょうどその頃、他の求人媒体で栃木SCが営業職を募集しており、応募したところ、栃木SCの社⻑から電話がかかってきて、元々Jリーグの経営に興味あったこともあり、具体的な解決策がポンポン出てきたことで、入社を決めたそうです。

個人の趣味でやっていたことが、そのまま仕事に繋がっていくとは、今の時代のキャリアの築き方だなぁと聞いていて感じました。いつかあるかもしれないご縁に対して、自分の好きなことの深堀りや、できることを増やしておくなどの準備をしておくのは大事ですね!

◆栃木SCに入って良かった? 課題や魅力は?

栃木SCに入社を決めたことに対しては、良かった! の一言。社長が若く、柔軟な考え方を持っていて、クラブメンバーもみんな良い人で楽しく仕事ができているといいます。

また、スポーツ業界はまだまだIT化が進んでおらず、そういった部分で、えとみほさんの今までのノウハウが活かせているとのこと。反対に、毎週試合があるため肉体的にキツイこと、不確定要素の勝敗が絡んでくるため、IT業界では通じていた「こうすれば、こうなる」というセオリーが通用しないことがあること、など課題もあるそうです。

今、スポーツ業界は他の業界の人、いわゆる「ビジネスマン」をかなり欲していて、少しずつ閉ざされた業界から変化してきているとのこと。スポーツ業界に興味がある人は、デジタルマーケや会計の知識など、何かしらの専門性を持ったうえで、参入してくると活躍の場が広がるので、おすすめとのことでした。

他業界からスポーツ業界に入ってきたからこそ貢献できることがある、という話の際には、TABIPPOの社長しみなおさんも、広告業界での経験が今、企業のマーケティングや観光地のプロモーションを手掛ける上で活きていると話していました。興味がある業界にご縁がなかった人も、今しっかり経験を積んでおくことで、後々活かせるスキルが身につくかもしれませんね✨

◆スポーツ選手が発信するメリットは?

クラブ公式としても、選手個人でも、かなりSNSでの発信に力を入れている栃木SC。特にコロナの影響で、発信を始めた選手も多いとのことです。

クラブとしても、最低限のやってはいけないことだけを共有して、後は基本任せているという選手個人の発信ですが、「選手個人にファンがつく」その結果として、チームを応援してくれるというのが大きなメリットのようです。また、ファンになってくれると、勝敗に関係なく応援してくれやすい、という点も魅力ですね。

個人的にも、ここ数年は、美容室やネイルサロンを探すときに美容室名ではなく、スタイリストさんやネイリストさんのSNSのアカウントを見て、行くところを決めるということが多かったので、「個人にファンがつく」ということの重要性を肌で感じています。

◆えとみほさんが仕事でもプライベートでも発信を続ける理由は?

Twitterでのフォロワーが5.8万人、Clubhouseでのフォロワーが1.5万人(2021年4月9日現在)と、かなり発信力のある、えとみほさんが発信をする理由は「ただ単に楽しいから」とのこと。

また、栃木SCの発信をするのには、サッカーの試合映像だけではわからない、裏側のストーリーも届けたい、という想いが込められているそうです。

好奇心を大事に、新しく出てきたものを実際に触って、自分がどう思うか、触れた上で評価する、ということをしているそうで、生活の中でも「なるべく日常と遠い体験をする(東京で暮らしているときは地方にも足を運ぶ、実家や田舎にいるときは地元に馴染むような生活をするなど)」ことを意識しているそうです。

普段、自分が働いている環境だけの感覚だと、全国レベルで見たら特殊で、それでプロダクトを作ってしまうと失敗する、そのためにも色んな人から情報を取り入れて、マーケット感覚を磨いている、という話はとても興味深かったです。結果を出しているマーケターは圧倒的に好奇心旺盛な印象がありますが、それも「マーケット感覚を磨くこと」に繋がっているのですね・・・

◆スポーツ×地方創生の可能性は?

現在、栃木SCは、サポーターが栃木を訪れてくれる際の、おもてなしに力を入れているそうです。餃子やカクテルなどのグルメを取り入れたり、地元のお店や名産品とコラボしたりすることで、スポーツ観戦×観光の文脈で地方を活性化させることを目指しているとのこと。

(栃木は東京からのアクセスもよく、日光や那須などの観光地もあるため、組み合わせ次第でできることはたくさんありそうですね)

また、観光の文脈以外にも、栃木SCが地元の有力企業のほとんどとスポンサー契約でつながっていることを生かし、「専門性を必要としている地方企業」と、「地方では東京から来たというだけで、門前払いを受けやすい東京の企業」をマッチングさせるハブとしての機能を担うことで、地域が活性化していく、という可能性も秘めているようですよ。

ワールドカップで全世界から人が集まってくるように、Jリーグの試合にも全国各地からサポーターが押し寄せ、試合に熱狂し、試合の前後はその地域ならではの魅力を楽しむ、というのは、想像するだけでワクワクしますね✨

◆最後に一言、POOLOメンバーにメッセージを。


「POOLOには、アクティブな人が多い。若いというのは、めちゃくちゃ強みになる。コロナでできないことも多いとは思うけれど、逆に制限や制約があるとき、社会が低迷しているときは、若い人が一気に上昇気流に乗るチャンス! ぜひこのチャンスを生かして、世間に躍り出て欲しい。SNSなどを使って、誰でも想いを発信できるいい時代でもあるので、どんどん前に出ていってほしい。」

えとみほさんから、最後にこんな力強いメッセージをいただきました。現状を嘆くのではなく、ピンチをチャンスにしていきたいですね!

普段はなかなか聞くことのできないJリーグや発信×地方創生×スポーツの話はいかがだったでしょうか? 

POOLO内でも、えとみほさんから、現場の生の声を聞けたことで「地方創生×スポーツ」のテーマに興味を持ち始めたメンバーが多かったです。


これからもPOOLO2期の中の様子をお届けしていくので、また次回のPOOLO見聞録も楽しみにしていてくださいね!

前回のPOOLO見聞録はこちらからご覧になれます。

日日是好日 -自分にとっての幸せを考えてみる- | POOLO内サークル紹介①

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