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旅行の醍醐味は。

世界旅行に出かけてもう2ヶ月以上が過ぎた。まわった国は6ヶ国11都市(釜山・ウラジオストク・ハバロフスク・イルクーツク・エカテリンブルク・モスクワ・キエフ・ワルシャワ・ベルリン・ハンブルク・アムステルダム)。

そのどの都市でも博物館もしくは美術館に足を運んだ。

昨日はアムステルダム国立美術館でレンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』を見て、今日はゴッホ美術館で『ひまわり』を見た。

教科書の挿絵にも使われる名画を実際に生で見ることができるのは旅行の醍醐味の一つだ。

またモスクワのクレムリンでは、武器庫とダイヤモンド庫の展示品の金銀財宝っぷりは本当に凄かった。文字通りの金銀財宝だった。

その国の首都の博物館・美術館には眼を見張るものが多いが、地方の博物館・美術館にも記憶に残る展示品との出会いがある。

イルクーツク州郷土博物館の展示品に「目のところがT字に穴が開けられていた木製のメガネ」のようなものがあった。T字の下の部分が扇状に広がっていた(上の写真です)。

なんだこれ?と思って解説を見てみると、「Snow-protective goggles. Wood. Beginning of the 19th century.」と書かれていた。

面白っ!!!と博物館で一人興奮してしまった。

なんと19世紀初めにツングース系の先住民が使っていたスノーゴーグルだった。

スノーゴールと言ったらスキー場でしか使うことはないと思っていて、スキー場の無い昔の人がスノーゴールを使っているとは思いもしなかった。

スノーゴーグルはてっきり現代の娯楽の中で生まれたものだと勝手に思っていた(南国育ちなので雪が降る地域の知識に乏しい)。現在のガラスレンズとプラスチックのフレームとゴムバンドで作られたスノーゴーグルの原型はこのような木製のゴーグルだったのか。

自動車や鉄道などが発達していない時代に雪の中を行くときに使ったのだろう。

T字の下の部分が扇状に広がっているのは足元をより確認しやすくするためなのかもしれないと思った。

このように自分が全く想定してなかったモノに出会うことが一番の旅の醍醐味なのかもしれない。

日本に帰ったら、この木製のスノーゴーグルを作ってみよう!沖縄では使うこと無いけど。




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