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彼シリーズ

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彼との思い出、心情などを綴ったものたち
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季節が終わるとき

季節が終わるとき

練習していた言葉たちを、全くスラスラと発せない時こそ人間の真価になり得ると思う。

昨晩も、何ヶ月も悩んで数日間練習していた台詞が頭の中でぐちゃぐちゃになって、端的に終わるはずだった私のターンが気づけば20分30分になっていた。

お別れしますか。と。

結論ファーストで切り出せたことは個人的に良かったと思う。それ以外は全くダメ。

悩み、苦しみ、自分が自分で居られなくなるような闇、侵蝕してくるそ

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乙女は特別がほしいだけだった

乙女は特別がほしいだけだった

毎日あなたのことを想って泣くの。泣いて翌日腫らした眼をなんとか誤魔化すためにいっぱい寝ちゃったって言うの。

その時の私、苦虫を噛んだような顔してると思うんだけど、バレてないみたいでよかった。

私はあなたじゃないとダメなのに、あなたは私じゃなくてもいいことにたま〜に気づいて我に返るの。

危なかった。また勘違いしちゃうところだった。

恋人みたいなことをしたいし、乙女みたいに扱ってほしいんだけど

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終わっても終わらなくても

終わっても終わらなくても

甘い甘い夢のような時間をいつしか苦しく虚しい時間だと思うことが増えた。

今はもはや何も感じない領域にまで到達してしまって、自分という人間が怖い。

いずれ終わる短いスイートタイム、だと思ってしまえば前と比べて幾分か楽になった。

あなたとの甘いラストは見据えていないと言えば私が悪く映るかもしれないが、ひと夏の恋と言ってしまえばマシに聞こえるだろう。

結婚願望があるかないか。どういう人生設計を描

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大号泣で大事故

大号泣で大事故

つい先程までずーっと、計3時間は泣いていました。いい大人が、えんえん声を出して泣いていました。

私が些細なことで不安に思ってしまうのも、こうして夜な夜な涙が止まらないのも、全てあなたがあの子のことをまだ愛しているからですよ。

私のことを好きだと言ってくれるあなたは、いつもどこか自信なさげにその言葉を呟きます。

私の「だいすき」に、あなたは「すきだよ、」と。

もう私が1番じゃない恋愛には飽き

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髪切ろうかな、伸ばそうかな、とか

髪切ろうかな、伸ばそうかな、とか

彼はボブが好きらしい。ボブサップの方じゃなくて、髪型の方。でも私はロングが好きで、うーーーーん。

「ロングとボブどっちがいい?伸ばそうかな」みたいなこと聞いたけど、本音はどっちも似合ってるから決めがたいとか言ってほしかった。

「ボブが好きだけど、恋人ならどっちでも良くなっちゃう。ロングだった時期の写真を見返して、伸ばす予定ある?とか聞いちゃうな」らしい。

あ〜〜また元カノちゃんの話ですか。最

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夏、早朝にて

夏、早朝にて

家族旅行で伊勢志摩に来ました。現在AM4:30。星のテラスという場所には浴衣姿の私1人。

日の出と共に海の水面がキラキラ宝石を作り出して、この世界に私1人。そんな幻想を抱きそうになりました。

夢の中から脱出できていない母も兄も妹も全員ホテルの部屋に置いてきてしまって少し申し訳ない気持ちと一緒に。

黄昏と誰そ彼。これらの関係性が好きなのですが、もっぱらそのようなしんしんとした気持ちに浸っていま

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愛おしいとその裏と

愛おしいとその裏と

隣で映画を見ている横顔、車を運転している時の横顔、なにかを写真におさめている時の横顔。

私を愛でている時の声、気だるい時の声、カッとなった時の声、笑い声。

愛おしい人、という名称がこんなにも似合う。愛おしくて、切なくて、隣でそっと泣きそうになって。100パーセントの愛ではないかもしれないが、120パーセントの恋ではある。

楽しくて、嬉しくて、恋しくて、幸せで、哀しい。ほんの少しの悲しさが、ず

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時折

時折

あなたが時折考えるような表情で言葉を発さないのは、あの子のことを考えているからでしょうか。今隣にいる私よりも、あの時隣にいたあの子の方がまだあなたの中に大きく残っているのでしょうか。

私は最近、柄にも無く失恋ソングを聞いて寝ます。あまりにも毎日あなたの事で、あなたの横で辛くなってしまうものですから。全く赤の他人の共感者が欲しいだけなのかもしれません。

あなたから聞くあの子の話はどれも耳心地の良

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裸で勝負

裸で勝負

悩める少年少女、と子羊。成就させたい淡い恋慕があるというのにそれがなかなか叶わない哀れな者たち。私含む。

恋を謳った書や歌を感じては、その針が振られることを知っている。毎日飽きもせず考え、着飾り、鳴く、泣く。彼の、彼女の相槌1つとってもそれだけで100通りの分析をしてしまう科学者。

似た境遇の誰かを探しては安心し、再度相槌1つで落胆する。言葉を交わす度に間違えてしまったのかと憂いながら等身大を

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私が彼の目を見れないとき

私が彼の目を見れないとき

サプライズをしたと、嬉々として語っていた。彼女だった人に、花を贈ったと。○年前、と言うものだから、必然的にあの子の事だとわかった。目を上手く見れず、上手くは笑えなかった。

ホテルで、車のトランクで、手紙、動画、風船、花。

数々のサプライズ話は、彼とあの子との愛と時間を物語っていた。私なんかが太刀打ち出来る訳ではないことは分かっていたけれど。少しでも彼の大切な人になれたと思い上がっていた。

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